カテゴリー「Tenor Sax」の記事

アメセル テナー 6万6千2百 ジョーフラム先生の楽器

今日は、アメセル6万台6千台、ジョーフラム先生の楽器です。 ジョーの楽器を見るのは、3本目くらいでしょうか? ジョーは割と楽器やマウスピースを頻繁に代えるので、彼の関連商品は多く出回っていますね。

 

大体、6万台が中心で、5万後半の楽器が中心ですから、ちょっと弱めのシックスがゴリゴリ鳴るのが好きなんだと思います。

 

今回の楽器は、かなり使い込まれていて、ネックもちょっとつぶれたような跡があり、コンディション的にはそんなに良くはありません。

 

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キャラクター的には、やや暗めの6万中期だと思いますが、それが使い込まれることでパリパリ、ゴリゴリ鳴るような感じですね。

 

確証はありませんが、以下の演奏の楽器に見えるような気がします。

 

 

非常に均一で安定していますね。 彼の売りに出した楽器は、上から下まで均一な楽器で、安定している楽器を好んで選んでいるように見えます。 ですが、録音が悪いせいもあって、いつもの迫力は聞き取れませんので、どのくらい大きく強く鳴る楽器かはわかりません。

 

最近はSBAを使っていたりすることもあり、楽器はたくさんお持ちでうらやましいですね???

 

かなりが楽器にはこだわりのある方なので、しっかりとした安定した楽器であることは間違いないでしょう。 

 

100万ちょっとで買えるし、個人的にいい楽器が欲しい人はおススメです。

 

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アメセル テナー 13万4千台 ヴァリトン ネックについて

今日はアメセルテナーの13万4千台です。

 

元々Varitoneがついていたもので、取り外されています。

 

この楽器は、1966年製の楽器でがっちりVaritoneがついていたので、まさに最初の数本ということになります。

 

さて、私も気づかなかったのですが、このヴァリトン付きの楽器には少し異なる仕様のネックがつけられていたようです。 この13万台のネックともなると、かなり形が張っていて太いネックなのですが、ヴァリトンがインストールされた楽器には、もう少し細めの8万、9万あたりのようなデザインのネックがついています。

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確かに、通常の13万台のネックよりはほっそりとしたネックがついています。 まず13万と9万あたりのネックの違いですが、13万のほうがしっかりして、音も太さがあるようながっちりした感じで、9万のほうがコンパクトで音がまとまるような感じ、馬力は9万のほうが相対的に弱いけど、スムースな心地よさがありますよね?

 

恐らく、ヴァリトンを付けるにあたって、音のまとまりのほうがあったほうがマイク乗りがいいとか、そういう明確な理由があるんだろう、、と思います。まあ、アメリカですから適当につけただけただけかもしれませんが、、、

 

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しかし、ピックアップの跡は非常にきれいに修復されていて、驚きですね。

 

この楽器は、ハリーコニックジュニアのバンドで演奏していた、リストンジョンソンさんが使っていた楽器だそうです。 80年代あたりの映像を確認するとこの楽器が見れるかもしれません。

13万台4千ともなると音色はゴリゴリしてきますので、5桁のフィーリングはほぼなくなっている、、といってもいいでしょう。 音の暗さは多少はありますが、この後に続くしっかりした鳴りの幕開け的な楽器で、後のものと比べると音の軽さなどが感じられていいでしょう。

そのネックのおかげで通常の13万よりはゴリゴリ感が弱まっているでしょう。

 

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フラセル テナー 17万1千 プロトタイプ?

今日はフラセルの17万台のテナーです。

 

このあたりの楽器は、ジャズ用の楽器としては全く注目されずほぼ無視されているような楽器だと思います。

その理由としては、音はかなり明るく、音色でいえばシリーズ2でも同じようなことはできる。 特徴といえば、ちょっと楽器が軽いことくらい?

というわけで、現代の楽器のバリエーションとして考えたときに、ちょっと軽めで、でも、音の丸みもあり、、、というような中での選択肢の1つにになるような感じですね?

 

さてそんなわけで、今回の楽器はかなり厳しめの言い方をすれば、何の変哲もないシックス中期テナーですが、実はこの楽器ちょっとポストのねじの形が違ったりする、、いわばプロトタイプ的な楽器です。

 

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リペアしている人でないと気付かないような微妙なねじの形の違いですが、他に見ないようなデザインになっています。  

 

マークシックスは管体のデザインや、ネックのデザインなども頻繁に変更されているので、このような変更というか、新しいデザインのものがあること自体は全く不思議ではありません。

実際、プロトタイプ的仕様は多く存在しますし、シリーズ2でも変な部品ついているものってたくさんありますよね?

 

さて、問題は何故この機構が採用されなかったかです。

 

それは推測の域を出ませんが、やはり、メンテナンス的な問題、、、そして、音に対する影響の問題でしょう。

 

メンテナンス的には、締まり方が弱い、、とか、長持ちしない、、とか、そういうことが考えられますが、音質的には、私は大きな影響があるだろうと思っています。

 

だって、ネック止めるねじ一本代えたらあんなに音変わるんだったら、これらのねじいっぱい代えたら、結構影響出ると思いません?

 

劇的な変化ではないせよ、明確な違いは出るでしょう。 具体的には、 シャキッとした音になるか、抵抗が強くなってなんだか鈍くなった感じ、あるいは軽くて詰まるようなフィーリングが出た、、、など、の変化が出るものと考えられます。

 

まあ、それがいまいちな方向であったり、メンテナンス的な問題もあって、採用されなかったわけですね。

 

細かすぎて中々わからないレベルですが、一応プロトタイプでこんなものもあった、、、勉強しておきたいと思います。

 

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フラセル テナー 13万3千 シルバー ゴールドウオッシュベル

今日は13万台フラセルのテナーです。

 

13万3千はアメセルであればギリギリジャズができるか、、できないか、、、という微妙なラインですが、フラセルに関していうとジャズの楽器ではありません。

 

フラセルは、材質的に明るい締まった音がしてしまうので8万くらいまでがジャズ向きな感じで、今回の13万台だとほとんどジャズのフィーリングはなく、音的にはシリーズ2とは大きくは変わらないでしょう。

 

さて、今回の楽器はアメリカの人がわざわざ?フランスのセルマーまで買いに行った、工場で直売された楽器です。

それゆえ、シルバーにベルがゴールド(プレート)になっているちょっと変わった仕様です。

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たまにこういう楽器を見かけます。

 

珍しい仕様の楽器ではありますが、そんなに人気はありませんね。

 

今回の楽器は、彫刻もなし、F#キーもなしで、よく言えばこだわりがある、悪く言えば非常に中途半端な楽器となります。

 

フラセルのシルバーもラッカーよりは強く吹きすぎなければ、やや落ち着いた音がして、強く吹くとラッカーよりはさらにバリバリやや華やかさのない音がします。

 

それがベルをゴールドにすることにより、音をギラギラした方向、、特に低音が暑苦しい感じになった楽器です。

 

ジャズ向きではなく、吹奏楽的な意味合いで考えるなら、

 

①ゴールドプレートにするお金がなかった、、、(なのにF#もない)

②シルバーの音色がすきだけど、暗すぎない感じにしたかった

③見栄えだけで買った

 

のうちのどれかですね。

そういう意味では、中々使い方の難しい楽器ですが、要はこの楽器の特徴的にあキャラクターにピンと来るかどうかだと思います。

 

コンディションもいいし、楽器としては面白いのですが、このこだわりについてこれる人だけが購入しそうな、そんな特殊な楽器ですね?

 

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アメセル テナー 12万3千6百

今日は12万3千台のアメセルテナーです。

ビンテージのテナーとしてはギリギリ古い音がする12万台です。13万になるとかなりゴリゴリ重たくなり音色が損なわれるので、実際にアメセルテナーとして王道の音がするのも12万台までですね。

 

そして12万台には明るい色も混ざっていて、ういう楽器はその意味ではハズレになりますので、今回のような暗い色をしたものがアタリということになります。

 

そして、値段的にも12万は5桁よりもかなり安いので、予算が少ない人は11、12万台あたりの暗い色をしたものを狙うといいでしょう。


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暗い色をしていていい音がしそうです。 5桁と異なるのは、低音の太さと音の張りになりますが、枯れたジャズの音色という点では十分にキャラクターが感じられるでしょう。

この楽器は大きな修理歴があるので、かなりお安くお買い得です。

もともと12万は安めですが、修理歴があることによりさらに安く、70万くらいで買えます。

おそらく日本に持ち込んだ場合は大きな修理、、特に、へこみや曲がり系の修理が必要ですが、石森管楽器あたりで完璧に直したとしても、100万でお釣りがくるような感じで、安くいい感じのビンテージを手に入れるにはもってこいですね。

 

実は、つい先月もお買い得12万台を石森さんで大きく修理して、幸せになった方がいらっしゃいました。

 

予算少なめでうまくまとめるには、こういう出物がねらい目ですね?

 

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Martin Committee III ザ マーティン テナー 15万0千4百

さて、今日はザマーティンのテナーです。Committee IIIの特定の部分だけをThe Martinといい、マーティン時代の最も優れた楽器として呼びます。

 

今回のものは、15万0千台、、、その意味が分かる人は非常に通だと思いますが、おそらく最初期の楽器になります。1946年からザマーティンは作られ始めましたが、この楽器はその年であるだけでなく、おそらく最初の数百本に入るのではないでしょうか?

基本的には、14万のザマーティンもアルトも含めてみたことがないので、かなり初期のレアものです。

 

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なるほど、いい色ですね。中後期は見かけますが、これだけ初期のものは20年ほど見ていても1、2本しか見かけませんので、かなりレアです。すぐに売れてしまいました。

 

やはり初期のものはキャラクターが中後期とは異なり、味が濃いのでより古いものを好む人が多いようです。

 

と思うのですが、この時代の楽器はほとんどリラッカーされているのも事実です。この楽器も、リラッカーと思います。まず、これだけきれいなのにシリアル下のシールがない、、、そして、彫刻が埋まり、ラッカーの下にも模様が見えます。

 

これだけいい色ならオリジナルとキャラクターの面でもそん色はありませんが、オリジナルとして売るのはちょっと、、、ですね。

 

やはり海外から買うのはリスクがあるので、こういう有名店でも注意が必要ですね???

 

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セルマーマークシックス テナー スペアネック S刻印

今日は珍しい”S”刻印ネックです。

 

アルトでもテナーでも見かけるこのスペアネックは、おそらく音程が合わない人用に特注で作られたもので、ロングの意味である”L”とショートの”S”の2種類があります。

 

今回のものはS刻印なので、やや短め、、、音程が低い人用のためのネックです。

 

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台座が小さいのと、色合いから60年代初頭、、、おそらく12万台や13万台あたりの時代のネックと思います。

 

当然特注ネックなのでシリアルもありません。

 

この60年代前後によく見かけるのも特徴ですね。

 

今回のものはややつぶれてしまっているので残念ですが、Sの用途を求めている人、、、即ち音程が低い人は現代では少ないでしょう。昔は、ダブルリップで吹いていたので、唇のプレッシャーが弱くこういうものが必要な人がいたことでしょう。

 

しかし現代ではマウスピースの開きが大きくなって噛み気味な人が多いので、”L”のほうが需要が高いはずです。

 

このようなネックはたまに見かけるのですが、とても珍しいので探している人も多くすぐ売れてしまいます、、、

 

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アメセル テナー 7万6千2百 ゴールドリプレート フランクカタラーノ

今日はフランクカタラーノさんが昔使っていた楽器です。

フランクカタラーノさんは、日本のイメージだとスタジオ系っぽいイメージに近いテナー奏者で楽器マニアとしても相当有名です。

マウスピースも何百本も持っていて、アルトはキングの特定の番台が好きだったりかなりマニアックな人です。

 

彼の功績としては、ジェニファーロペスとかデスティニーズチャイルドなどのバンドで弾いていたことが有名です。

私の中ではバリバリでかい音で派手な演奏をする印象が強いですね。

 

さて、そんなアメリカのスタジオでファーストコールの彼が、まさに上記のバンドで激しくメインで使用していたのが今回の楽器です。

 

アメセル7万中期にゴールドのリプレートです。

 

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私には非常に理にかなったセッティングです。

7万6千の特徴は、楽器の重さ的にはギリギリ軽いほうに属しますが、8万台の重さまでいかずに、6万台の軽さのままパワーをギリギリまで上げたちょうど境目に、ゴールドプレートをかけてギンギンにした、、、楽器が軽いまま音圧とキャラクターをビヨンセ側に?寄せた楽器ですね?

 

普段彼はヤマハのエンドーサーのようですが、やはりああいうフィーリングで、、、でも楽器の軽さが実用として欲しい点であるというのが、この楽器を使っていたことからよくうかがい知れます。

 

強いて難点をいうと、アクセル全開踏み込み型の楽器で、弱い表現や枯れた表現に向いていないのですが、ビヨンセと戦うには最高の楽器でしょう。

 

1万2千5百ドルで結構高いですが、そういうシチュエーションでは非常に実用性が高い楽器で、普段ヤマハなどを使っている人にはいい感じでアップグレードできるかもしれません。

 

ジョディージャズとベストマッチで中々面白そうな楽器ですね?

 

 

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バラスントアクション テナー 2万8千0百 

今日はバランストアクションのテナー、2万8千台です。

1939年製で中期あたりの楽器になります。

 

バランストアクションを語るとき、やはりリラッカーかどうかということがつきまといますが、この楽器はオリジナルに見えますね。

 

極端な話、バランストアクションの時代、1940年以前では楽器屋さんでオーバーホールするということが、あまりポピュラーではなく、楽器がかなり傷んでくるセルマーの工場にてリストアされることが普通でした。

 

細かい調整は近所の楽器屋さんでしてもらっていたでしょうが、ある程度使い込まれたら楽器を工場に送って、そしてラッカーがはがれてきた場合は腐食を防ぐために工場で一緒にオーバーホールと一緒にリラッカーするのが多く行われていたようです。

 

即ち、このバランストアクション以前の楽器というのは、工場でリラッカーされたものが非常に多くみられ彫刻もオリジナルの彫り師さんがもう一度彫っていたでしょうから、オリジナルと遜色なくリラッカーだけどオリジナルと称して売られているものが多々あり非常に注意が必要です。

今回のものは非常に珍しく、オリジナルに見えます、、、

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そういった理由で彫刻だけで判別するのは非常に難しいのですが、特に摩耗の激しいパームキーや親指が当たるところからの感じでオリジナルに見えますね。

バランストアクションはSBA(スーパーアクション)と違い、キーがインラインで配置されていて、結構指というか肩、腕がつらいのですが、SBAよりもさらにぼけた音、低音の軽さが素晴らしいですね。

同時期の楽器としてはコーンなどの楽器が主流でしたが、さすがセルマー、、、その当時の楽器としては、指もやりやすく、特にテープルキーの機構は革新的でしたね???

実際、このようなコンディションのバランストアクションを見かけることは非常に稀で、SBAや初期シックスよりもはるかに珍しいということがいえます。

 

40年代の音楽を奏でるのに最高の楽器で探している人も多いのではないでしょうか?

 

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アメセル テナー 10万7千5百

今日は危ない一品です。

 

アメセルの10万7千台ですが、アメセルファンならずとも一目でわかる違和感があります。


それは、、、

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ネックのレシーバーとネック本体の色の違いです。

まず、楽器本体の色はこの時代にはない色です、、、もう少し後の中後期によく見られる色です。

そして彫刻はオリジナルのように非常に鮮明にシャープに見えます。

この楽器の販売店は、この個体は部品だけ残ってやや後の時代に組み立てられてたため、ラッカーはオリジナルで色は中期なのだ、、と言っています。

しかし非常に腑に落ちないのは、中期ならレシーバーのペイントには青色はないはずなのに、ペイントの色はこの10万台に見られるような濃い青のオリジナルに見えます、、、

そして、よく見るとレシーバーとネック本体の色が異なって見えることです。

ここまで説明して、何か怪しいことがあることは間違いないのですが、それ以上の真実の決定権は誰にもありません。写真の写り方も色味もあくまでも見え方の問題なので、本物を見るとまた違うことはあるでしょう。

それを踏まえたうえで私の思うところを述べると、ネックのレシーバーはオリジナルで、それ以外はリラッカーであると思います。

彫刻がオリジナルに見える例はこれまで非常に多く見かけてきたので、彫刻が鮮明だからと言ってそれがオリジナルとは限らないと思います。

アメセルの工場で同じ彫師の人がもう一度彫りなおせば同じになりますから、おそらく中後期の時代にリラッカーされたことでしょう。

そして面白いのは、私の経験上ネックのレシーバーの色だけはオリジナルの10万台に見られる色に見えます。

なので、この部分だけとっておいて、それ以外の部分をリストアしたのではないでしょうか?

私の意見がどうであれ、非常に怪しい楽器であることは間違いありません。

 

そして、面白いことに、この楽器のデモ演奏は中期の音に聞こえます。アメセルってラッカーの影響も非常に大きいんだな、、、って痛感するのにいい勉強になった出物でした、、、、


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