カテゴリー「Tenor Sax」の記事

デュコフ テナー 45 H8 モデル ブラス製

今日は非常に珍しいブラス製のスーパーパワーチェンバー(SPC)です。

さらにHモデルで45の字がついています。

デュコフのスーパーパワーチェンバーは、60年代のトランジショナル時代はステンレスで作られていました。

その後今回のようなブラス製を経て?あのやわらかい材質に移っていくわけで、今回のモデルは60年代後期か70年代の早い時代のSPCということになります。

そして例によって、Hに45がついていて、ハリウッドの前期モデルを意味していますね。

即ちHモデルは最初はH45とうっているものが多く出回って、後から45をとっただけか、Hの後期モデルのコピーということにしたかもしれません。

少なくともデュコフのラインナップの中ではもっともジャズ的な、リンク的なモデルでしょう。

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リフェイスされています。
中の容積も大きく、かなりジャズ的なマウスピースで、案外リンクと同じような感じで使えるかもしれません。

あの柔らかい材質だとどうしても音の軽さが出てしまいますから、同じHのデザインでも音の太さ、音圧は相当違うことでしょう。

これは珍しいブラスですから、そういう意味でもちょっと現代的なハリウッドでリンクのフロリダのような音色をさらに直線的な感じにしたようになると思います。

あまり見かけない珍しいマウスピースで、オリジナルなら買ってしまっていたかもしれません、、、
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セルマー スーパー テナー 1万6千1百 オリジナルゴールドプレート

今日はセルマーのスーパーのテナー、オリジナルのゴールドプレートです。

まずこの楽器は1万6千台で1932年製の楽器です。この時代のものはリラッカーリプレートのものが非常に多いのですが、これはオリジナルのゴールドプレートと思われます。

ゴールドプレートでもややサテンがかったこの時代のものは、薄い色をしていますね。

オリジナルかどうかはセルマーに問い合わせればすぐわかることですが、リプレートも多くオリジナルとして売られているので注意しましょう。

しかし、この楽器は疑うまでもなくオリジナルのいい色をしています。

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私もスーパーを吹いたことがありますが、現代の楽器と異なる音がして同じサックスとは思えないような、散った丸い音がします。

音の広がりも細く、まとまったぼけた音がやさしく飛んでいくような音色はとても心地よいですね。

この楽器はゴールドプレートですから、そこに上品な煌びやかさが加わり、いい音がすることでしょう。

私もこの時代のこのような楽器についていたと思われるオリジナルの純正ゴールドプレートリガチャーを持っていますが、現代のゴールドプレートとは比べ物にならないいい音色がします。

さて、この楽器にはシリアルにBがついていて面白いですね?
何か意味があるのか、同じシリアルを2つ作っちゃったとか、かもしれません。

この時代のゴールドプレートは珍しさゆえに多く見かけるのですが、実際の本数はかなり少ないでしょうからとても希少な楽器ですね。

テーブルキーとパームキーがもう少しやりやすかったらもっと愛用者が増えるのですが、、、、


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アメセル テナー 19万1千

今日は19万1千のアメセルテナーです。
最近もこのあたりの番台のアメセルを吹きましたが、やはり中期になると音がフォーカスしてしまうので音色的な魅力が薄いですね。

さて、この時代にはウソかホントか?カタログにExtra Engravingのオプションがあったそうです。
あったという人と、そんなものはなかった、、、という人がいるので本当のところはわからないのですが、今回の楽器はそのオプションで彫られた彫刻とのことです。

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このような彫刻は初めて見ますが、ゴールドプレートの彫刻とも少し違うし、それっぽいような違うような変な感じですね?

私が思うに、余分な彫刻は彫った部分が明るく見えます。

気のせいかもしれませんが、もしそうなら彫刻は後で彫ったということになり、オリジナルのオプションではないということになります。

彫刻があったからどういうわけではありませんが、一応オリジナルのオプションでレアものとして売られているので、かなり怪しい感じがしますね?
他にこのようなものがあるか注意して見る必要がありそうです。


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カスタマイズされたリファレンス54 テナー

今日はリファレンス54のアンラッカーのテナーです。

世間の評判はリファレンスなどと小賢しいネーミングをつけたシリーズ2もどき、と言っても過言のない楽器ですが、実際部品はシリーズ2をかなり流用したマーケティング的側面の強い見栄えだけの楽器です。

それどころか当初はパッドのサイズがあっていないものを出荷したり、シリーズ2を鳴らなくしただけの設計で、軽い鳴らないシリーズ2といった楽器でした。

そこまで強く言うのは、見栄えやイメージなどが先行して中身のない楽器だからです。

即ち、初年度マークシックスの散った音色、低音の軽さなどは一切置きざれにされて、ちょっとまねたよ=リファレンス、、、という名前をつけてさもビンテージの復刻のような印象を植え付けているところがもはや詐欺レベルですね???

さて、それでもアンラッカーなどにしてついでに特別彫刻などつけて、ビンテージに近づけようという気持ちは理解できなくはありません。
やはり5ケタのマークシックスは高すぎですものね?

今日の楽器は、果敢にも何とかリファレンスをそれっぽくしようとした楽器です。

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彫刻は、有名なデュマーズさんの手によるものだそうです。

昔はアメセル的な彫刻も引き受けたいたようですが、最近はやってくれないと聞いたことがあります。

彫刻が太め、、ということでも有名ですね?
彫刻は基本的にはあまり音には影響がありませんが、ジョンファディスによればあまり入れすぎると鳴りが悪くなるそうです。

それもそのはず、楽器にとってはただの傷ですものね?

なので、ここまで入れるとそれなりに音には影響があるかもしれません。

さて、アンラッカーにすることはとてもいいことだと思うのですが、あくまでも高い倍音が減るという感じで、音は若干まとまりがなくなりますが、初期マークシックスのようにはなりません。

あわよくば中期シックスくらいのフォーカス度で、そこの再現はどうあがいても現代の楽器ではできないところです。

そして一番大きなところは、楽器の重さ、、低音の反応です。

さすがにそれは楽器の設計ですので、元が異なれば同じにはならないでしょう。


さらには、材質が大きく異なるのも同じにならない大きな要因ですね。

ということでかなり厳しめに書きましたが、違うものを近づけようとしてもあまり近づかないのに、こういうことをしようとする人は後を絶ちませんね。


だから商売になるのかもしれませんが、やはりあの音が欲しければそのものを買う必要があるということを、こういう楽器は示唆していると思います。
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アメセル テナー SBA 5万1千1百

今日はアメセル5万1千台テナーです。

この楽器は非常にきれいな状態を保っており、オリジナルパッドやセルマーのカードが残っています。

セルマーに問い合わせたらしく1953/5/23にパリで作られてアメリカに送られた楽器だそうです。

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通常このあたりの楽器はもっと暗い色をしているものが多いですが、これは割とライトな色ですね。

デモ音源があるので聴いてみましょう。
やはり明るめの音でパリッとしていてあまり音色の良さはないですね。

パッドもオリジナルで低音もやや辛そうで、この状態では反応がいいかはわかりませんが、高い音の音の抜けや音の均一性はありそうです。

実際はオーバーホールするともっと明るい音になるので、そういう意味でも音色は暗くなさそうです。


さて、注目すべきはこのセルマーのカードで、どういう風に優れているのかが書いてありますね。

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オフセットのキーの配置になっている、
音程が良い、
キーガードのフェルトでトーンホールの高さを変え、音程やチューニングのバランスをとることができる
キーのロッドが長いので服が引っかからない
オクターブキーが新しくなって反応が良くなり、オクターブの跳躍が簡単になった
キーポストが丈夫になった
テーブルキーがやりやすくなった
とのことです。
なるほど、SBA以前の楽器やほかのメーカーでは、服がキーのロッドに引っかかったりすることが問題でもあったわけですね?

あるいは、SBA以前の楽器はロッドが曲がって、キーがずれやすいこともあったようです。

初期SBAには音程が高いなどの欠点もありましたら、フェルトの高さで好きに変えてね、、ということも推奨されていたことがわかります。

そしてなにより、
ToneX Tone-Boosters というレゾネーターがsuper volumeを与え、音にエッジが出る、、、ということが書いてあります。

あのレゾネーターはToneXという名前があったのですね?知らなかった、、、

そして最後に、世界のプロプレーヤーの80%がセルマーを使っているとも書いてあります。

そのパーセンテージはテナーに関しては今も変わらないか、もっと増えているかもしれません。

セルマーって改めてすごいんだな、、、とこの写真から感じる今日この頃でした、、、
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アメセル テナー 8万7千6百

今日はアメセルテナーの8万7千台です。

最近も8万台の購入に立ち会うことがありましたが、やはり8万台には8万台の良さがあることを再確認できました。


その模様は楽器の選定の動画としてすでに公開を終了していますが、みなさん口をそろえて言うのは、いい楽器はシリアルにかかわらず同じものを選ぶということです。
即ちいいものはシリアルが何であれいいもので、6万台探している人でも8万台ですごいのが見つかったら、まあまあの6万よりは8万を買うということです。

購入した8万3千台は反応や8万台の特徴もさることながら、しっかりとしたキャラクターがあったことが重要な要素でした。


楽器そのものはまだまだ売りに出されていますが、中々購入の決め手に欠けることが多いのも事実です。さて、今回の楽器はどうでしょうか?

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8万台にしては明るめの楽器で、音色もそんなに暗い音はしないはずです。

加えてパッドはさておき重たそうなレゾネーターがついているので、余計にバリバリ鳴ってキャラクターが味的に弱まりそうだな、、、と思っていました。

と、思ってデモ音源を聞いてみたらその通りでした、、、

音色的にはレゾネーターのせいで8万よりはもう少しフォーカスした音色、、13万くらいといってもいいかもしれません。

となればこの楽器の持ち味は楽器の軽さのみになってしまいますから、購入するには決め手に欠けますね?

中々皆さんが欲しい”いい楽器”というのは、表には出てこないか、出てくる前に売れるようです、、、
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Woodstone 石森サックス テナー 世界に2本しかない限定モデルを試奏

ここ最近石森管楽器に楽器を買いに行くことが多く、数多くの楽器を選定しました。

その中で、いつもお世話になっているセールスマネージャーの某氏が

”トモさん、すごいのありますよ、、、ぜひ吹いて行ってください”
と出された楽器がこちら。

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私が試奏しているところを撮っただけなので写真はご容赦ください。

まるでSBAのような、、、ウッドストーンの真鍮の限定シルバープレートモデルです。

実はシルバープレートは2本しか製造していないらしく、もう一本はかの竹野氏が使用しているそうです。

そしてその残りの片方が中古で限定入荷しているところに遭遇しました。
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結論をいうと、、、わざわざ記事にする程、、よかったです。

ここで改めてウッドストーンサックス全般について私の意見を述べておきたいと思います。

吹奏楽というより完全なジャズ楽器で、ジャズ(フュージョン)向きの楽器です。
その理由は音色もさることながら、楽器のフィーリングが完全にジャズ的でジャズの人がジャズを奏でやすいように設計されています。もっと言えば、軽くバリバリ鳴る現行セルマーでジャズを奏でるにはシックスなどを吹く時とは違う吹き方をして吹き方を変える必要がありますが、そういうものがない、、、楽器です。
そして、楽器の軽さ、、、軽い音がするときことではなく、鳴りの大きさを保ったまま反応が軽いことです。鳴りの大きさを保ったまま重い楽器はいくらでもありますが、鳴りはしっかりありながら古い楽器のような(特に低音)の軽さを実現してるところが素晴らしいですね。
他にもいろいろありますが、特に上記2点がほかの現代のジャズホーンと大きく違うところです。

即ち、マークシックスなどビンテージ楽器から移行してもさほど違和感がない、、というところが圧倒的です。
となれば次は音色、、、が来るわけですが、通常モデルの音は現代の楽器でウッドストーン製のパワーアップパーツがついていることもあり、初期シックスなどのビンテージよりはややフォーカスした音色です。

しかし、この限定仕様シルバーは、、、通常のボリュームで吹いた時の音色が、通常モデルと大きく違うところ、さらに暗く太く、ビンテージに近い鳴りを持っていると感じました。
もちろんシルバーですから強く吹けば強い音とエッジも出ますが、リラックスしたボリュームで朗々と吹く、、ゲッツのような音色が出しやすい楽器というか、、そのような方向性を持っています。
エリックアレキサンダーモデルは彼のようにズバッと行くイメージですが、このシルバーは強く押さなくてもボリュームがあって、ズバッと行かなくても音量があるところが大きな違いです。

そんな楽器がなんと33万?(だっかかな?間違っているかもしれません)、、、驚愕の値段です。
この値段なら、100万くらいでプチビンテージを買うよりも何倍もお値打ちで、いい時代になったな、、としみじみ感じます。
現行サックスの中ではダントツにジャズ的な楽器で、とても吹いていて楽しかったです。

難のあるプチビンテージの楽器から解放されたい貴方から、プチプロフェッショナルな(やや安めの)現行モデルからグレードアップしたい貴方まで、ぜひお勧めしたい楽器です。

あと1本しかないですから、興味のある方は早めに試してみてください。
以下、、随行者の意見です。
☆中期後期シックス買うくらいならだったらこれでいいよね
☆現行セルマーに比べたらジャズやるにはこっちのほうがはるかにいいね
☆高音も出やすいし、最初からこれで練習したかった、、、
☆安いからバックアップに買っちゃおうかな、、、
☆今の楽器は音程や出しにくい音があるからいっそのことこれに買い替えちゃおうかな、
と言っていました。
注:頼まれて書いているわけでは決してありません、、、、ので安心して試しに行ってください。。


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アメセル テナー 9万4千5百

今日はアメセルテナーの9万4千台です。

この辺りは昔ならブレッカー的な番手の楽器として見られていたものですが、最近はポッターの9万6千の使用で注目が集まっているあたりですね。

一般的には音にハリが出始めたころの楽器ですが、色が暗いものが多くパワーも十分にあるころの楽器で、暗い音がするものであれば現代的にも古い音色にも対応できる汎用性の高いのが人気のあるところです。

さてこの楽器はどうでしょうか???


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非常にきれいなコンディションですね。オーバーホールされて、通常にはないメタルのレゾネーターが入っています。
デモ音源があるので聞いてみましょう。
上から下までとても均一な楽器で、反応も速いですね。

キャラクター的にはメタルのレゾネーターのせいと、この番手としてはもともと明るめのラッカーがついていることもあり、かなり明るめです。


もう少し暗い音色がすれば最高の楽器ですが、この音色だと中後期のシックスの音色にも聞こえますから、そういう意味ではあまりこの楽器を使う意味が薄いですね?


中後期の音色で、軽く吹きたい人におススメかもしれません???


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フラセル SBA テナー シルバー 4万5千 ユーセフラティーフさんの楽器

今日は中々良さそうな楽器です。

王道のSBAシルバーのテナー、4万5千台です。

彫刻がないのでフラセルであることは明白ですが、この楽器は少し面白い歴史があります。
というのも、キャノンボールのバンドなどで有名なユーセフラティーフさんの楽器です。そういえば彼所有のものが、だいぶ前に売りに出されていましたね???

実はこの楽器はネックのソケット部分が壊れているために、彼に使われずに長い間眠っていたとのことです。


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そして売りに出された後に修復したそうです。

しかもアメセルSBAのオリジナルのレゾネーターをいれてオーバーホールしたそうです。
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デモ音源がありましたが、反応はとても速く、音色は男らしい太い音色でした。

みなさんご存知の通り?ラティーフさんはコルトレーンの大ファンで、彼の思想にどっぷりはまっていたようですから、この楽器は間違いなくコルトレーンにあこがれて購入したはずです。

さて、この楽器をオーバーホールするにあたって管を外すと、接続部分から青いゴムが出てきたそうです。
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この持ち主曰く、おそらく後から入れられたものだろうとのことですが、非常に面白いですね?

溶接するとよく鳴る分バキバキしますから、これはこれでいいのかもしれません。

中々良さそうな楽器です。ファンにはたまりませんね???
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アメセル テナー16万台 ブラックリラッカー

今日は珍品です。


アメセルをブラックでリラッカーしました。
見るも無残な残念な姿です、、、
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海外のオークションで300ドルくらいで売っている楽器の方がまだきれいな作りですね???


リラッカー自体は以外に簡単で、塗料さえ買ってくればスプレーでシューとやるだけですから、好きな色を買ってきてこういう風にすることは可能です。


しかし、これを見て思うのは、かなり分厚くラッカーをかけていますね。 ブラックは下地が見えるとかっこ悪いので、下地が見えないようにやるとこのように厚くかける必要があるわけです。

そのため、通常のイエローラッカーよりは、管が振動しない感じが出るわけです。

音色も抜けきらないモノトーンな音色が鳴ることでしょう。


シリーズ2,3のブラックラッカーに影響を受けてつくったと思われますが、これを見る限りうまくいかないな、、、と思う次第です。


よく彫刻だけ彫りなおしているものを見かけますが、そういうことをしないとかなりチープな感じに見えますね。


ブラックのリラッカーはやめておこうと心から思う一品でした、、、


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