カテゴリー「Selmer Soloist」の記事

RS バークリー 復刻シリーズ クリスポッター先生のアルトマウスピース

今日はポッター先生のアルトマウスピースのコピー版です。

 

RSバークリーは、コピーマウスピースの先駆け的存在であるノベルトによって3Dスキャンでレジェンドたちのマウスピースをコピーして販売するプロジェクトです。

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色々な人たちのマウスピースがありますが、なんと!ポッター先生のアルト版がありました。

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もちろんテナーは今まで割と話題になりましたが、アルト版があったとは知りませんでした。

元が何のマウスピースかわからないのですが、たぶんセルマーのソロイスト?的なデザインに見えます。

そして開きはなんと66ミリインチ!

 

5番に満たず、4番の開きになっています。

ポッター先生ってそんな小さい開きのマウスピースを使っているのか甚だ疑問ですが、その開きではさすがに使いにくい代物です。

あまり評判にならなかったのも納得です。

 

この復刻シリーズは総じて音が明るいのですが、ポッター先生のアルトは音が暗めですので、オリジナルよりはかなり音が立つ感じでしょうね!

 

ファンの人いかがですか?

 

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今まで色々レッスンを受けてできなかった憧れのアドリブが! ついにできるようになった、とレビューをたくさん頂きました!
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セルマー ショートシャンクテナー  テナー 特注? プロトタイプ?

今日は、セルマーのテナーのショートシャンクです。

 

理由は不明ですが、セルマーの刻印がかろうじてあるだけで、シャンクの模様もなく、跡だけが残っています。

 

テーブルにも、いつものサイズの刻印はなく、無印です。

 

テーブルや先端には鑢の目が残っていますので、このままでオリジナルの状態です。

 

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形は間違いなくショートシャンクですから、ショートシャンクのプロトタイプ的なものか、特注で作ってもらったものでしょう。

 

サイズは88で、EとFの中間というサイズで、非常に中途半端ですね。

 

ということは、おそらくこういうサイズが欲しいという特注で作られたものではないでしょうか?

 

じつは、こういう刻印がないものはまあまあ見かけるので、そんなに珍しくはありません。 ちょっと電話して頼めば、作ってくれたことでしょう。

 

ショートシャンクは、中の容積が大きくなっているものが自由度が高くいいのですが、残念ながら中は見えませんね。

ショートシャンクにもいろいろな材質が見て取れますが、これは古めのいい感じ見えます。 バッフルもそれなりにあるので、ちょっとリフェイスすれば低音はさておき、いい感じになるぽ天書あるがありそうなマウスピースですね?

 

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アルト ショートシャンク の偽物 

まだまだ偽物は発売中ですが、先日情報をいただいたものを見てみましょう。

ショートシャンクのアルトの偽物です。

シャンク部分の作りの粗さを見せないように立てているところがポイントですが、おそらくかなり粗い作りになっているはずです。

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型を取って作っているのでサイズ感などは全く一緒ですが、テーブルの刻印が少し雑な感じですね。

そしてこの偽物マウスピース全般に言えることですが、やや青っぽいというか白っぽい感じというか、材質による色味が結構異なります。

本物のマウスピースは削ると茶色い粉が出てきて使い込むと温かみがあるような茶色っぽい変色ですが、偽物のマウスピースはやや硬い感じで冷たい感じの色に見えます。

このマウスピースも三万円ちょっとで売れました。

正直に言うと、3万円の新品マウスピースとして買うなら、現行品買うよりはちょっといいように思うような作りであるところが結構すごいです。

もちろん本物と比べるとずいぶん劣るのですが、それでも本物を持っていない人は気づかずに使い続けてしまうだろうな、、と思います。

このショートシャンクの偽物もシャンクの入り口の作りの粗さを隠されたらかなり手ごわそうですね、、、

 

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セルマー ソプラノ ソロイストの偽物

さて、偽物のビンテージマウスピースが2年近くにもわたり世界中に拡散していることが確認されましたが、その量といい品数は我々の想像を上回るほど多いかもしれません。


いろいろな情報をいただきますが、想像以上に色々な偽物が出回っているようです。

 

ソプラノはニューヨークメイヤー(その多くは4のサイズ)の偽物だけかと思ったら、ソロイストも出回っています。

まずはEの偽物、

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オットーリンクなどに比べるとちょっと完成度が低く、材質が新しいのがわかりますね。

刻印もちょっときれいすぎて胡散臭いです、、、

 

そしてDの偽物、

 

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そしてテーブルスタンプの初期のソロイストもあります。

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これらの写真にはありませんが、この偽物マウスピースの特徴として、シャンクのふちがガタガタになっている傾向があります。


 

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へこんだような跡がありますよね?

 

おそらく型抜きをするときにできたのだと思います。

 

今後のために、これらの偽物についてはしばらく注視していきたいと思います。

 

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セルマー 初期エアフロー テナー B

今日はセルマーエアフローのテナーマウスピースのBです。

エアフローと呼ばれるマウスピースは1930年代あたりから作られ始め、いわゆるOvalといわれる

ショートシャンクにつながるベースとなったマウスピースです。


しかし、その間にはいろいろなマウスピースの変遷や革命が起き、現代のマウスピースの礎がつくられたといっても

過言ではありません。

そんないろいろあるエアフローですが、それ以前は1920年代の一本線がシャンクについているだけの

デザインでした。

それが、いわゆるスクロールパターンがシャンクにつき始めたのがエアフローです。

大体初期のエアフローっていうと、テーブルにAirflowって書いてあるものですが、これはそれよりも古そうですね?

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エアフローと書いてある代わりに、フェイシングの長さが書いてあります。

これはおそらくスクロールシャンク型のエアフローの中でも最初期でしょうか?

大体TableBなどと書いていますから、かなり珍しいものですね。OvalとTable何とかと書いているエアーフローは

両方ともスクロールパターンからネック側に1本線ですが、これは2本線でダブルリングですね?


ということは?Tableと書いているものよりも古いのでしょう?

実際は、中の形を見れば、、、すなわちややスモールチェンバー気味のラージチェンバーか、バリバリの限界を超えそうな

ラージチェンバーというような感じでTableタイプより古いかわかるはずです。


しかし、このマウスピースはティップもぶつけているし、それだけのために買うのはちょっと気がひけます。

サイズは65で現代のソプラノほどしかないですね。


非常に珍しいマウスピースです。

 

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セルマー エアフロー アルト F

あれあれ、、セルマーのエアフローの大きい番手ってそんなに見かけなかったのに、、、重なることって在るんですよね、、

いざ楽器を買おうとすると全然なかったりするのに、あるときポンポンと続けていいのが出てきたり、珍しいのが出てきたり、、、世の中不思議なものです。

さて、ショートシャンクのひとつ前のモデルであるエアフローですが、本来であればEあたりもそんなに見かけるものではありません

ですが、今度はFです。

開きは86で非常的な8番です。

8番というのは現代でも結構大きめで、当時であれば今の10番とか11番くらいの感覚であったはずで、相当大きいですね。

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現代のマウスピースと大きく異なるのは、短いこと、ラージチェンバーであること、バッフルがない、そしてフェイシングの長さが異なる、、、です。

即ち設計的にはかなり異なり、現代のマウスピースと同じ音がするはずがありません。

ですが、このエアフローにはそれなりの吹きやすさがあって、魅力的ですね。

なんというか、鳴るポイントというか、息が当たる打点のようなものが異なり、それが古い軽い楽器と一体になった時、近い感じの鳴り方で散った音がするようになります。

このマウスピースは、古い楽器の良さを生かしつつ、現代の奏者が対応できるという意味で、開きが小さいものをダブルリップでしか対応できない吹き方でなくビンテージの音再現できる可能性があります。

それゆえ、私もいろいろな経験がありますが、コーンやマーティンやキングや、SBAなど、このマウスピースを合わせることで発揮できる音があります。
古い楽器をお使いの方にはぜひお勧めしたいマウスピースです。
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セルマー エアフロー アルト G

今日はセルマーのエアフローのアルトのGです。

エアフローはショートシャンクの1つ前のモデルとなりますが、40年代から50年代初期のマウスピースです。

CやDはそれなりに見かけるのですが、なんとGです。

Gという大きさはショートシャンク時代でもあまり見かけないですから、それより古い時代にGというのはかなりイレギュラーなサイズで、おそらく特注でしか作っていなかったことでしょう。

開きは92で、メイヤーでいうところの9番ですからかなり大きいですね。

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バッフルはないのでかなり鈍い感じがするでしょう。

アントニオハートが使っていたエアフローのEをしばらく借りて使っていましたが、マウスピースが短いために近い音がします。

音に締まりがなく散った音がしますが、思ったように音がまとまってくれないので、現代のマウスピースに鳴れていると吹きごたえがなく、鳴れるまでに時間がかかります。

さて、それが9番ですから、息は持っていかれるけど、音は散って変わった音がすることでしょう。

さらにはフェイシングがこの時代は先っぽが急なので、高い音に行ったときにちょっと持ち上がる感じがあって9番だと余計にそうなりやすいですから、結構難しいマウスピースだろうと思います。

しかしながら、レア度で言うとかなりのもので、そんなものが存在していることにやや驚きです。

もう少し小さいほうが使いやすいので、中々引き合いが薄いですね???
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セルマー ビンテージ マウスピースケース?

今日はセルマーのヴィンテージのマウスピースケースです。


こういうものはあるとは思っていましたが、実際に見かけたのは初めてです。

通常マウスピースは個別に包装されていますからここに入れられて卸されたものではなく、販促用のアイテムだったのではないでしょうか?

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割ときちっと作ってあってそれなりに高級感がありますね?

形はロングシャンク以降のものですから、そんなに古いものではないのかもしれません

私も欲しいところですが、こんなにたくさんロングシャンクを持っていないので残念ながら今回は見送りますが、持っていたら何となく買ってしまっていたかもしれません。

値段は50ドルでマニア向けの価格ですね?

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セルマー ソロイストエアーフロー テナー A*

今日はセルマーのエアーフローです。

エアーフローはショートシャンクよりも前に作られたマウスピースですが、SBAなどに付属していたマウスピースで、40年代からショートシャンクが出るまで作られていたマウスピースです。

いわゆる馬の蹄方のチェンバーはショートシャンク中期から導入されますから、これは通常のラージチェンバーで丸型になっています。


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まずサイズですが、珍しいA*です。


通常はCサイズから始まりたまにBなど見かけるのが現代ですが、改めてみると昔はAというサイズから始まっていたのです。


昔は小さいマウスピースを使うのは当たりまえの事でしたから、Cというサイズも昔にしてみればそれなりに大きなサイズだったことでしょう。


残念ながら実測値は書かれていませんが、おそらく60そこそこで現代のソプラノ程度しか開いていないかもしれません。

サイズとしては非常に珍しいですが、中々使いにくいサイズですのでリフェイスして古い楽器に合わせるといいかもしれませんね???


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セルマー スクロールシャンク バリトンG

今日はセルマーのラバーマウスピースのGです。

通常はCやDが多いセルマーですが、このスクロールシャンクが作られだした1967年ごろにはGやHなどもチラホラ見かけます。

ですが、サイズとしては需要が少なかったためにGというのは珍しい部類で、いざ手に入れるとなると探すのは結構大変でしょう。

今回のマウスピースは比較的古いもので60年代後半か70年代くらいのものでしょう。

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Gですが開きは101で、リンクで言うところの6番相当ですから、それでもサイズは小さいほうで、バリトン1本でやっている人には物足りないでしょう。

セルマーのマウスピースは改良が進むにつれて自由度が減り、表現の幅として”遊べない”マウスピースになっていますが、スクロールシャンクはそういう意味ではあまり面白くないマウスピースですね。

音を持ち上げようとしてもちょっと詰まった感じがでたり、歌いにくいマウスピースです。

しかし、なんと言ってもその吹きやすさと安定性、、、そして暗い穏やかな音は他のマウスピースでは中々出すことができないでしょう。

バリトン専門の人にはやや小さめのマウスピースなので、持ち替えでバリトンを吹くひとか音量はいらなけど暗い音色重視で、、、という人には面白いマウスピースです。

暗い音がしそうですね???
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