カテゴリー「Selmer Balanced Action」の記事

BA アルト 2万3千6百 オリジナルラッカー

今日はBAのアルト2万3千台で、1937年製、BAの2年目の楽器になります。

戦争で製造本数が少なくなる以前のものですね。

さて、昨年にBAを買いたい人がいてかなり探した、、、ということがありました。

BAは本数が少ないながらも割りと売りには出ているので購入すること自体はそんなに難しくありません。

ですが、そこには罠がいっぱい、、、なぜかというと、この時代はリラッカーすることが当たり前だったようで、ほとんどの楽器がリラッカーをされています。

そしてそれらの多くがオリジナルラッカーとして、あるいは曖昧なまま売られているのも事実です。

今回のものはオリジナルラッカーで少なくとも昨年から1年以上見てきた中では抜群に美しい楽器です。

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リラッカーさせている楽器はそのほとんどが、リラッカーすると細い線はほとんど埋まってしまいますから彫刻で見分けることが出来ます。

この時代の彫刻は本当に芸術品で、細い線の部分が多く細かいですね。

現代のマウスピースで吹いた参考音源があるのできいてみましょう。

かなり明るい音であまりBAっぽくないですね。

これなら音色的にはSBAでもいいわけであまり面白そうな楽器ではありませんが、希少性は非常に高くこのような楽器はそうは見かけません。

値段も6500ドルで中々良いお値段ですね???

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セルマー スーパー バリトン 1万8千7百番台 オリジナル重クロム酸フィニッシュ

今日はセルマースーパーのバリトン、1万8千7百番台です。

1933年製でシリアル的にはRadio Improveと重なるあたりですね。

さて、この楽器はレア度はかなり高く、まさにone of a kindというものです。

それはこのフィニッシュにあります。

セルマーの本社には楽器の台帳があって、そのシリアルがどこの地方に出荷されたかまでわかるのですが、この楽器はセルマーの歴史の中で唯一の暗いゴールドプレート仕様なのです。

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この楽器の正式なフィニッシュの名前はわかりませんが、重クロム酸でつや消しをしてあるゴールドプレート?という感じでしょうか?

即ち、この楽器のくすんだ感じは最初からこうであり、この先も変色することはないということになります。

肝心の音色まではわかりませんが、華やかさのないゴールドプレートの音がするでしょう。

即ち、ギラギラした感じが通常のゴールドプレートより弱まっていることでしょう。

アルトや、ソプラノならこのようなフィニッシュは艶がなくなるので合いませんが、バリトンなら音を太くするまま暗い野太い音を維持できると思えば、バリトンにこのようなフィニッシュをまず実験的に施したのはよくわかります。

ですが、これ以降やらなかったということは、イマイチだったのかもしれませんね?

非常に珍しい実験的な楽器です。

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アメセル SBA バリトン 5万2千4百 LowA

今日はアメセルSBAのバリトンLowA付きの5万2千台です。

バリトンにLowAがついたのはSBAあたりからで、この5万2千台はLowAの楽器としてはかなり初期の楽器になります。

そもそもこの時代のSBAはBbまでの楽器が非常に多く、LowAというのはまだまだ実験的でみんな手を出しにくかったことでしょう。

LowAはコンサートCの音が出せるのはいいのですが、音色的にはBbよりはかなりこもって詰まった感じになるので、今となっては普通の音色もこの時代ではLowAを選ぶ人は少なかったことでしょう。

しかもアメセルですから、非常に珍しい楽器です。

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5万台はテナーやアルトは暗い色をしているものが多いですが、この楽器は色が明るいですね。

テナーではやはり低音の軽さが一番の評価の理由ですが、このバリトンも持ってみると現代の楽器よりも遥かに重さそのものが軽いことに驚くでしょう。

もちろん低音そのものも軽く吹ける半面、全体的にパワーがないという弱点もあります。

その意味では弱い楽器ということができるでしょう。

音色的にはマークシックスよりはちょっと丸さはあると思いますが、現代のマウスピースをつけてしまえばその辺の差はあまり感じないでしょうから、バランスをとるならもう少しあとの初期、中期マークシックスを好む人もいるでしょう。

希少性もあって値段的には、テナーと同じくらいの値段がついています。


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アルト BA 2万8千6百 ドーシーモデル

今日はバランストアクションの2万8千台、ドーシーモデルのシルバーです。

ドーシーモデルはBAの時代に前モデルであるレイディオインプルーブドのデザインを残したBAです。

考えようによっては残り物を使ってBAにも当てはめてみたモデルですが、ジミードーシーさんの名前でちょっとヴィンテージ感がある限定モデルです。

2万8千は1939年で戦争直前ですから、おそらくドーシーモデルとしてもかなり後期のものだと思います。

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ドーシーモデルも部品のバリエーションがあるようで、これは低音のアームが簡略化されていますね。

おそらく部品がなくなったのでしょうか???

そしてこれは珍しいシルバープレートですが、オリジナルとして売られているようですが見た感じはリプレートに見えますね。

傷の上にプレートが載っているので後からかけなおしたものでしょう。

この時代のBAはほぼリラッカーされているので仕方ないですね。

しかし、珍しいドーシーモデルにシルバーがかかってややパワーがついていますから、通常のモデルよりもしっかり鳴って、音もややフォーカスしていることでしょう。

非常に珍しい楽器だと思います。


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セルマー BA  アルト 2万8千9百 ゴールドプレート

今日はBAのゴールドプレート2万8千9百台です。

1939年製の楽器ですが、この翌年には戦火が激しくなりわずか2百本ほどしか作られませんでした。 その前年には1700本でしたがそのうちの一本になります。

ちなみに現在では年間2万本くらい作られているようです。

さて、BAの時代はラッカーが剥がれやすいためか?オリジナルのフィニッシュのコンディションのものはほとんど見かけません。

それがまさかのオリジナルゴールドプレートだそうです。

オリジナルかどうかは実物でしか判断できませんが、少なくとも色的にはかなり古いゴールドプレートですからオリジナルの可能性が高いでしょう。

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コレクター向けと言ってもいいくらいのかなりのレア楽器ですが、ゴールドプレートによってより実用的な楽器ともいえます。

この頃は楽器そのものが弱いですが、プレートによってパワーが増し、より押せるようになり、弱点であるパームキーの鳴りもより均一になりますから、ゴールドプレートがより望ましいですね。

さらには、ゴールドプレートはマークシックスを含む近代の楽器は暑苦しい重い音がしますが、この時代のゴールドプレートは音色に優美さを加えるという点でもポイントが高いですね。

BAファンにはおススメの楽器です。


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セルマー Radio Improved 2万0千2百

今日は古いセルマーです。

1934~35年あたりにつくられたRadio Improvedというモデルで、その名のとおりラジオ全盛の時代にラジオのレコーディング用に改良された、、、という意味のモデルです。

基本的にはセルマースーパーサックスシリーズの一部だそうで? SSSモデルと呼んだりもするそうです。

今回のものはその中でも中期あたりのRadioとなります。

この時代の楽器はほぼリラッカーされていますが、この楽器もリラッカーです。

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シガーカッターと何が違うのかという点はあまりよくわかっていないのですが、キーが微妙に異なったり、オクターブキーの穴がちょっと異なるようですね。

恐らくネックの形や本体の形も微妙に異なるのでしょうが、本質的にはこのスーパーのサックは同じモデルということなのでしょう。

そうでなければ、マークシックスはシックスからセブンではなく、マークシックスがマークテンくらいまであって、マークセブンはマーク20とかそんな名前にならなければいけないほどマイナーな改良はたくさんありますから、そのくらいの違いなのでしょう。

このRadioのあたりの楽器は、非常に散ったサウンドが特徴でまさにスイング時代の香りがしますね。

やはりああいう音楽をやるにはこう楽器ではなくてはならない音色があります。


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BA バリトン 2万1千5百

今日はBAのバリトン、2万1千台です。

あいにくリラッカーされていますがこの時代はリラッカーされていないものの方が珍しいので、まあ仕方ないでしょう。

さらにはこの時代はまだLowAというものが発明されていないので、SBAの時代になって初めてLowAが作られるので、Bbのショートベルは当たり前ということになります。

この楽器は珍しくヌードの女性の彫刻がついていて、アルトやテナーでは見かけますがBAバリトンでこのような彫刻がついているのは当たり前といえば当たり前ですが実際に見かけるのは珍しいですね。

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指はインラインになっていますので、バリトンだとかなりやりにくいでしょうね。

リラッカーされて貝にまでラッカーが付着しています。

こういうのは良く見かけるのでリラッカーの指標としてみておくと良いかもしれません。

このあたりのバリトンの特徴は非常に楽器が軽いことで、指はさておき音的には小回りが効きますね。

音色もかなり散っているのでリラッカーでも十分にボソボソしたバリトンの音が楽しめるでしょう。

リラッカーでもBAのバリトンは貴重なので珍しいですね。


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アメセル テナー 5万0千6百

今日はアメセルのSBAテナー、5万台です。

5万台は暗いラッカーのものが多く、音色的にはモノトーンなものが多いですね。

今回のものは写真の写りもありますが、どす黒い感じではなくちょっと色的には変わっているような感じですね。

基本的にはきれいなコンディションですが、写真だけでは怪しい見栄えです。

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ネックと本体の色が結構違いますが、どうなんでしょうか?

まあラッカーが変色したりすることもあるので一概には言えませんが、かなり怪しいですね。

ですが、デモ演奏は非常にいい感じで、5万台のモソモソした感じよりはやや華やかな音も出るようにきこえます、、、ということはやっぱり???

値段は1万5千ドルで非常に高価ですが、楽器としてはリラッカーであれいい楽器のように聞こえます。

最近は有名な楽器店でもリラッカーがオリジナル、、、のような感じで売られているので注意が必要です。


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バランストアクション テナー 3万1千 シルバー

今日はBAのテナーです。

3万1千台だと1944年の楽器で、戦争が激しかったせいでこのあたりは生産本数が少ないようです???

非常にきれいなコンディションですが、皆さん1つ覚えておいてください。

BAのオリジナルラッカーは非常に珍しく、そのほとんどはリラッカーされています。

おそらくこの時代はリラッカーすることが当たり前だったためだと思いますが、それゆえこのようにきれいな楽器が出てくる確率はSBAよりも遥かに低いのです。

ということは、、、やはりリプレートを疑いたくなるのですが、、、どうでしょうか?

恐らくリガチャーはオリジナルのシルバーでしょうか?

本体はそうでないように見えます。

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本気できれいにリプレートされると見分けるのはほぼ不可能ですが、いくつかのキーとなるポイントは今まで散々マニアの間で議論されてきました???

そのひとつは、手が当たる部分のスレは隠せないということです。

即ち、両親指があたる部分になりますが、両方ともシルバープレートの下にシミが見えますね。

他には、写真の写り方にもよりますが彫刻がいまひとつシャープでないといえると思います。

さらには、貝が変色して黄色くなっていたりと、、リラッカーの楽器に多く見られる特徴が見て取れます。

実物を見ないとわからないこともありますが、プレートの下に傷があったりするのをみるとオリジナルとして売られていてもリプレートかな、、、と思わざるを得ません。

まあ危険なのでこういう楽器には手を出さないほうが賢明でしょう。

それよりこの時代にはテーブル横向きエアフローがついていますね。

さらにはリガチャーの字もまだすべて小さいタイプのものが付属しています。

刻印が横に曲がっていて笑えますね???

私はこのバリトンのタイプのリガチャーを持っていますが、使い込まれているせいかイマイチです。

などと写真を見ながらいろいろなことを思っていると、また一つ年をとるのでした、、、





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フラセル SBA テナー 5万4千5百 アンラッカー

さて、最近は変にリラッカーしたものよりはアンラッカーにしてリラッカーなどと難癖がつけられないほうが高く売れるようで、そういう楽器を多く見かけますね。

実際、隅から隅までラッカーが剥げることは珍しく、どこかにはラッカーが残るものなので今回のような楽器は人工的にはがしてしまったことは間違いありません。

さて、そんなアンラッカーですがSBAのフラセルをアンラッカーにするとどんな音がするのか興味がありました。

5万台中期のアメセルなら暗いラッカーがついているので、基本的には暗めの音がしますが、SBAはややフォーカスした明るめでぼけた音がします。

加えてシリアル的にはほぼマークシックス直前なので、マークシックスとどのくらい違うのか興味がありました、、、

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やはりフラセルもこの時代は結構不純物がありますね?

さてデモ演奏があるので聞いてみましょう。

完全にマークシックスに聞こえますね。

アンラッカーになったことで逆に音がフォーカスされて、アメセルとは離れてしまったように聞こえます。

5万代マークシックスともボアのサイズなどは変わらないようですから、やはりこのあたりのシリアルはほぼマークシックスと同じで、キーなどの管体への付属品の違いの効果が大きいという感じでしょう。

とはいえ、弱く吹くとモソモソしますから、十分にビンテージの音をしています。

おそらく目の前で聞くと、音の広がりは結構散った感じでしょう、、、

中々いい感じですが一つ大きな問題があります、、、

やはり楽器の寿命的なものはある程度短いと考えられることです。

いつ鳴らなくなるかもしれませんし、金属の錆による摩耗も大きいですね。

そういうつもりで短く楽しみたい人にはとてもいい楽器かもしれませんね???




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