カテゴリー「Neck」の記事

セルマー マークシックス アルト スペア ネック 9万台 S刻印

今日は珍しいS刻印付きのマークシックスのネックです。

 

セルマーのロゴプレートの下にSがついています。

 

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この刻印はLのものもあり、Long とかShortの略? あるいはSはスペアの略ともいわれていますが、実際のところはよくわかりません。

 

私もS刻印は所持したことがないので本当に短いのかは調べたことがないのですが、写真で見る限りはあんまり短くなさそうにいつも見えます。

短いとすれば、50年代でもまだダブルリップは多かったと考えられるので、マウスピースが入りきらいのでこのような仕様のものがあるのは納得です。

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台座はもちろんのこと、ネックの青い色で9万台付近であると推測されます。

 

9万台というと、音がはっきりし始めたころの楽器で、モコモコ系を脱しつつあるあたりですね?

 

さてこのネックの使い道ですが、現行セルマーやヤマハなどにも付けられます。

付けたことがある人はお分かりかと思いますが、味の音ある音には変わりますが、総じて鳴りが悪く鈍くなったな、、、と思われることでしょう。

14万台あたりの楽器に付けても同じようなことが感じられます。

 

9万台以降の楽器に付けると、12万くらいまでは相性がいいと思いますが、それ以降は物足りなさがどうしても出てしまうので、もしつけるとするならば、9万以前の楽器に付けるとより気持ちよさが感じられるでしょう。

 

非常に珍しいSネック、、、初期シックスの所有者にはたまらないレアアイテムですね???

 

 

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今まで色々レッスンを受けてできなかった憧れのアドリブが! ついにできるようになった、とレビューをたくさん頂きました!
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バリトンネック アルトとテナー 

今日はバリトンピックアップ付きのネックです。

 

なんと、アルトとテナーが両方セットで売りに出されています。

さて、これを見て皆さんは何を思うでしょうか?

 

座布団の枚数で、レベルを勝手に分けてみたいと思います。

まず、実物をどうぞ、、

 

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1)座布団0枚レベル

1400ドルだから2本分としては安いから、お買い得かな?

まあ、シックスのネックでヴァリトン

ついてるということは90年代のレプリカではないですから、

そんなに高くないですね?

2)座布団1枚レベル

フラセルのネックだね。ヴァリトンは1967年からだから、初期型ではなくもう少しあとの時代に作られたネックかな?

ネックの台座が14万台は小さいですから、このネックはおそらく時代でいうと1970年前後、十数万代、、18とか19万台以降の

ネックかな?それゆえ、結構バリバリ鳴るので軽い感じではなく、ジャズっぽいネックじゃないだろうな、、、

2)座布団2枚レベル

まてよ、、、ヴァリトンって、アメセルだから、フラセルということは逆輸入というか、オリジナルではなくフラセルがアメセルをまねして作ったもの、、、恐らくブレッカー先生たちが流行ったように1970年代入ったかなり後になって、ヨーロッパ辺りの人がまねしようとオーダーしたものじゃない? たしかに、アメリカのオークションなのにドイツの出品ね? ということは、シックスでもかなり後のほう、、あるいは、セブンの時代に入ってから作ったものかもね?

2)座布団3枚レベル

台座のピックアップの部品はセルマーの刻印があるが、アメセル製なのか? フラセル製なのか? もしフラセル製なら、ピックアップの部品のみフラセルの部品をアメセルネックにつけると音が変わるのか? ねじ一つで音代わるから、この部品だけでも結構音が違うのではないか?

 

さらには、そこまで違ったら、フラセル製ヴァリトンネックはアメセルとは相当音が違うだろうし、アメセルが純正であることを考えるとフラセルのヴァリトンネックがアルトとテナーでセットで売っているのは相当珍しいのではないか?

 

ヴァリトンマニアの人がいたら飛びつくのではないか???

 


いかがでしょう?

これだけでも1時間くらいおしゃべりして楽しめそうですね?

でも、売れないからヴァリトンマニアの人もいないし、ヴァリトンのフラセルとか世の中の人はどうでもいいんだろうな、、、と考えてしまう今日この頃です。

 

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セルマーマークシックス テナー スペアネック S刻印

今日は珍しい”S”刻印ネックです。

 

アルトでもテナーでも見かけるこのスペアネックは、おそらく音程が合わない人用に特注で作られたもので、ロングの意味である”L”とショートの”S”の2種類があります。

 

今回のものはS刻印なので、やや短め、、、音程が低い人用のためのネックです。

 

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台座が小さいのと、色合いから60年代初頭、、、おそらく12万台や13万台あたりの時代のネックと思います。

 

当然特注ネックなのでシリアルもありません。

 

この60年代前後によく見かけるのも特徴ですね。

 

今回のものはややつぶれてしまっているので残念ですが、Sの用途を求めている人、、、即ち音程が低い人は現代では少ないでしょう。昔は、ダブルリップで吹いていたので、唇のプレッシャーが弱くこういうものが必要な人がいたことでしょう。

 

しかし現代ではマウスピースの開きが大きくなって噛み気味な人が多いので、”L”のほうが需要が高いはずです。

 

このようなネックはたまに見かけるのですが、とても珍しいので探している人も多くすぐ売れてしまいます、、、

 

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アメセル アルト オーナメントネック

今日はアメセルアルトのオーナメントのネックです。

このネックのロゴのデザインがSが二つ重なったようになっているネックは、5万5千の最初期のシックスと、やや間をおいて5万6千終わり?から5万7千の少しだけに現れるようです。
ということはこのネックは5万5千か、5万7千あたりのどちらかのシリアルがついているはずですが、色的には5万7千にあるような感じに見えます。
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さて、このネックの特徴ですが、ロゴのデザインによってそんなに音色は変わらず、あくまでも初期のマークシックスのネックいうことになります。
特に、やや細見でパワーがないのが特徴ですね。


中後期のネックと比べると、同じ感じで吹くと詰まるがある代わりに、後のネックほどはびやーっと行かず落ち着きがあります。


さてこのネックをどのように使うかですが、セブンやシリーズ2には全く合わないでしょう。
付けると鳴らなくなって調子が悪くなったように感じると思います。


中後期にも同じようなことが言えます。
逆にSBAにつけると、音に輪郭が出すぎて、あるいは音が太くなりすぎてSBAの音色ではなくなってしまいますね。

というわけでこのネックが合いそうなのは、せいぜい8万台くらいではないでしょうか?
それ以上だと楽器が鳴らなくなりすぎてしますので、6万、7万台で少し味を濃くして、音色重視のほうを向きたいときにこのネックはやくに立つでしょう。
ですが15万円は効果の割には高すぎるような気がします、、、、、


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最強のキングスーパー20 アルト 現る??? 

今日はキングスーパー20のアルト、フル仕様です。

 

結論からいうとパーカー先生と同じ仕様が今回の楽器です。

 

やはりキングスーパー20というと意味するモデルはパーカー先生の、第1,5というか第2世代モデルでしょう。

 

すなわち、テーブルキーがやりにく形をしているものから改良され、ネックストラップの穴が3つあるのがなくなって、、というような第一世代を使いやすくしたモデルです。

 

シリアル的には29万5千から30万5千くらいと言われています。

 

その中で、ハーカー先生の楽器が初めてシルバーソニックネック&ベル、フルパール、ゴールインレイを備えた最上級仕様でした。

 

まさにパーカー先生にふさわしい、最高に豪華な楽器だったわけです。

 

そしてその楽器のシリアルは295182で、10数年前にチャリティーオークションで飾られて、だれも買い手が付かなかったと聞いたような気がします。(高額で売れたの間違いかもしれません)

(のちに修正)正確には295173でパーカー先生のネックではありません。しかし9しかはなれていません。

さて、今回の楽器はパーカー先生と同じ仕様で、シリアルは303030、、しかも何故か?パーカー先生の楽器のシリアルと同じ番号のネックがついています!!!

 

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美しいですね。

 

何故パーカーの楽器と同じネックがついているのかはわかりません。

関係者モデルであれば、楽器に名前が彫られているはずですし、誰かのために作られた専用モデルではないようです。

 

しかし、確実に言えることはパーカー先生の楽器に非常に近いスーパーレアな楽器ということです。

実はこの楽器、師匠であるアントニオに15年くらい前からあったら教えてね、、って頼まれていて、日本のオークションかどこかで1回ほど随分前に見かけて以来だったのですが、今回見つかったよ、、って連絡したら、17500ドルは高すぎる、、、といって買いませんでした。

アメセル14万アルトが200万くらいすることを考えれば、価格としてはなくはないと思うのですが、やはりアメリカ人の感覚からすると今の楽器の価格は相当高いようですね。

ですが、この上ないスーパー20として私の記憶に強く刻まれた楽器です。


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ヴァリトン 初期スペアネック 

今日はヴァリトンシステム用のおそらくスペアネックとして販売されていたものです。

しかも初期ものです。

まず何故スペアネックというと、その当時ヴァリトンシステム一体型として販売していたものは楽器にケーブルがはわされていたもので、これはそういうものではありませんから、ケーブルがはっていない楽器=ヴァリトンシステム以前の楽器にバヴァリトンをつけるためのスペア用に売られていたものでしょう。

その証拠に、それ専用のケースというかバッグまでついています。

中小企業の社長さんが売上金でもいれてそうな渋いバッグで、中々ビンテージ感が漂っています。

では何故初期なのでしょうか???

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ヴァリトンシステムは1967年あたりの発売開始となりシリアル的には14万台からとなります。

ここでネックを見てみると、ネックは正確なシリアルは失念しましたが翌年あたりの15~16万台あたりで台座の大きさが変更になります。

台座が変更になる前のこのネックは、少なくとも14~15万台のネックと考えられおそらくヴァリトンシステム発売開始とほぼ同じ時期のものと考えられます。

もし持っている人がいれば、超レア渋いアイテムで、このケースだけでも欲しいくらいですね???

かなりマニア度の高い逸品です!




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アメセル? テナーネック 9万1千台

今日は9万台のネックです。

なんだ、、9万台か、、、と思われる人も多いかもしれませんが、マニアの間では?9万台ネックは最も完成度が高いという人もいます。

某有名老舗修理屋のオリジナルサックスも9万台ネックを参考にしているとも書かれていましたね?

ネックというのはその形状により息の流れ方が変わりますから、音色ももちろんそうですが、音への変わり方や、音の響き、そして押したり引いたりする感じが大きく変わる部分であります。

そういう意味では、9万台ネックは、私も持っていますがそれなりに押したり引いたりもできるし、ボリュームもあるし、カラーの変化があるのでバランスがいいですね。

9万台と6万台あたりを比べると、6万台のほうがやや一辺倒に感じるように思います。

さて、そんな9万台のネックが売りに出されています。

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オリジナルラッカーでほぼ20万円です。

入り口の下に金属のパッチがはってあるのでラッカーが大きく損失しています。

それ以外のラッカーはきれいに残っているのに、なぜセルマーのロゴの部分の青ペイントがないのでしょうか???

そもそもこの時代の楽器はこのような色ではないので、リラッカーしたのは間違いないでしょう。

だとしてもラッカーが明るすぎないのでそれなりの音色はするとは思いますが、ダメージのあるネックに20万も出せる人は少ないのではないでしょうか???


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メイヤー ニューヨーク アルト 11S

今日は非常に珍しいニューヨークメイヤーの11です。

あいにく鮮明な画像ではありませんが、11のサイズで横のレールがくりぬかれていることからやや古いタイプのもののようです。

古いタイプで11ということは50年代でこのようなサイズということで驚きですが、実際のサイズはなんと115!!!

115というとテナーでは8*ですから相当大きいサイズです。

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スモールチェンバーとなっていますが、大きいサイズにはチェンバーはやや大きめにとられていくものですが、アルトの場合は音が野太くなりすぎるためでしょうか?スモールチェンバー仕様となっています。

このマウスピースは、実際はやや調整されて113という開きのようですがそれでも相当大きいですね。

マウスピースがバリバリ鳴りすぎて通常とは違った趣向の音色が楽しめるでしょうが、そうであればニューヨークメイヤーである必要ななさそうですね???

いずれにせよ珍しいことには変わりないですが、実用性は低そうです。


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パラスコス バリトン用木製ネック

今日は一世を風靡した?パラスコスのバリトン用ネックです。

バリトン用でみたのは、同級生だったジェイソンマーシャルがキングのバリトンのつけて吹いていました

今はちょっと材質が変わったのか色が違いますね???

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実際に私がマークシックスなどに装着して吹いてことはないのですが、バリトンでマークシックスにつけたらどのような音になるか非常に興味がありました。

音が太くなって暗くなってちょっと散った感じになったらいいな、、、と勝手に想像していたのですが、そう思っていたら吹き比べている映像がありました。

楽器は、アメセルの24万台のバリトンです。


効果は絶大ですね。

この映像では音の太さまでは録音できていないので、実際聞いた感じの印象はもっと異なると思いますが、オリジナルのネックはパサパサしてちょっと安っぽい音に聞こえますね。

それに比べ木製ネックは、音がちょっと密度が詰まったような感じで実際に間近できくと太く感じることでしょう。

全く別物の楽器の音色にも聞こえるかもしれませんが、パワーアップアイテムとしては中々面白いものですね。

後は値段次第です???



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KB サックスネック

今日は注目の新製品です。

キムボックという、昔メイナードファーガソンのバンドなどで活躍したテナーの人が、NYで楽器屋さんを開いています。

キムはニューヨークのミュージシャンには、よく知られた存在で、かの有名な楽器屋さんで修行?したりと修理も出来る素晴らしいプレーヤーです。

その彼が、自身の手によって新しいネックを製作しました。

その名も、、KBサックスネック、、、、そのままですね。

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レビューを見ると、SBA愛好家の人たちが並んでいて、SBAのネックを意識していることは間違いないようです。

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ネックは基本的に2種類で、SBA仕様のRedbrassと初期マークシックス仕様のCanyonの2種類があります。

このうちRedbrassは材質や製造法によって3種類あります。

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そして次がCanyonです。
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ラビコルトレーンに寄れば、彼の(恐らくコルトレーンからうけついだ)SBAネックよりもいい、、、と言っています。

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普通のSBAでない楽器につければ、より音は散る方向にいくでしょうから、用途もいろいろです。

何よりプレーヤーであるキムが作ったということで、完成度も高いでしょう。

いつ日本に入ってくるかはわかりませんが、入ってきたら是非試したい注目のネックですね。


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