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Martin Committee III ザ マーティン テナー 15万0千4百

さて、今日はザマーティンのテナーです。Committee IIIの特定の部分だけをThe Martinといい、マーティン時代の最も優れた楽器として呼びます。

 

今回のものは、15万0千台、、、その意味が分かる人は非常に通だと思いますが、おそらく最初期の楽器になります。1946年からザマーティンは作られ始めましたが、この楽器はその年であるだけでなく、おそらく最初の数百本に入るのではないでしょうか?

基本的には、14万のザマーティンもアルトも含めてみたことがないので、かなり初期のレアものです。

 

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なるほど、いい色ですね。中後期は見かけますが、これだけ初期のものは20年ほど見ていても1、2本しか見かけませんので、かなりレアです。すぐに売れてしまいました。

 

やはり初期のものはキャラクターが中後期とは異なり、味が濃いのでより古いものを好む人が多いようです。

 

と思うのですが、この時代の楽器はほとんどリラッカーされているのも事実です。この楽器も、リラッカーと思います。まず、これだけきれいなのにシリアル下のシールがない、、、そして、彫刻が埋まり、ラッカーの下にも模様が見えます。

 

これだけいい色ならオリジナルとキャラクターの面でもそん色はありませんが、オリジナルとして売るのはちょっと、、、ですね。

 

やはり海外から買うのはリスクがあるので、こういう有名店でも注意が必要ですね???

 

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ザ・マーティン アルト 17万1千 リプレートのサテンシルバー

今日はコミッティーⅢことザマーティンの17万台です。

マーテインはラッカーが剥げやすく?リラッカーも多くきれいな状態で残っているものは非常に少ないですよね?

じゃあいっそのこともう一度塗装をかけて、、ついでだからシルバーで落ち着いたパワーのある音にしよう、、、と考える気持ちもよくわかります。
ついでにシルバーはサテンにして、角を落とした音色にしよう、、、とこだわりぬいた仕上げにしたのが今日の楽器です。

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リプレートにしたため、貝にややダメージがいっていますね。

ですが、とても美しく仕上がっています。どんな音がするのか聞いてみましょう。
「20190123_1.mp3」をダウンロード

大方予想通りですが、音は重く、細かいニュアンスが出にくいサウンドになりました。

これは、サテンシルバーが重いために、音色以外の表現は失われた、、、と言ってもいいくらい、いまいちな感じに聞こえます。
そういえば、ミレニアムなるものもセルマーから出ていましたが、あれも重い上に鈍い、、、個性的な楽器でした。

ということでとても残念な結果になってしまいました。マーティンの軽さならもう少し自由度があってもよかったのですが、特にサテンにするには薄くしないと楽器の表情が死んでしまうようですね???

こういう楽器は音色は最初は楽しいのですが、、、すぐ飽きる、、、ことが多いのですぐに飛びついて買わないように気を付けましょう。

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The Martin アルト 19万0千4百 ミントコンディション

今日は非常に珍しいマーティンコミッティーⅢ、いわゆるThe Martinの19万台のミントコンディションです。

まずマーティンはきれいな状態で見かけるのが少なく、シリアルのところのシールが残っていればいいほう、、、オリジナルパッドが完全に残っているものは皆無で、リラッカーも多く存在します。

今回の楽器はパッドが1つ2つ替えられているだけで、ほぼ売られていた時の状態です。

19万台でザマーティンとしてはかなり後期ですが、1955年初頭の楽器で、パーカー先生が亡くなった時代の楽器と考えればかなり古いのがイメージできると思います。

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まず、オリジナルのパッドは今の楽器のようにレゾネーターが大きく張り出していないため、かなり音にエッジが立ちにくく鈍いのがわかります。

そして、わたしが注目するのはパッドの開きです。

パッドの開き方はかなり癖があり、総じて狭めにとってありますが、低いほうはまあまあ開いているのがわかります。

LowCはかなり狭く、Dあたりの音はかなりこもった感じに鳴るのよくわかります。

このようなセッティングで売られているマーティンはほぼないので、現代で私たちが見かけるザマーティンは当時とは音色やフィーリングがかなり異なるであろうということが良くわかります。

この楽器はコンディションも貴重ですが、セッティングのリファレンスとしてとっておいてほしいですね。

ちなみにこんなにきれいでも18万円くらいならかなりお買い得ではないででしょうか???


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ザ マーティン アルト 19万5千3百

今日はザマーティン、いわゆるコミッティー3のいい時期のアルト19万5千台です。

ザマーティンは1945年辺りから作られていますが、今回の楽器は1955年ごろの製造開始より10年後のかなり新しい楽器になります。

とはいってもマークシックスで考えると、マークシックスが出始めたころの楽器でそう思うと随分古いですね。

マーティンも10年ほど期間があるとその間の楽器の個性も色々ありますが、初期のものは非常に暗い色をしていてこの19万台あたりだと明るい色のものが多いですが、今回の楽器は中々いい色をしています。

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コンディションの1つの指標であるシールが残っているので、かなりいいコンディションですね。

パッドの様子がわからないですが、このような状態だとおそらくレゾネーターが入っていないオリジナルそれに近いようなパッドが入っていることでしょう。

明るい色だと音色も明るくなりますが、このような初期によく見られる色の楽器は暗い音色がしてああいうキャラクターが楽しめるでしょう。

値段もかなりお手ごろで場合によってはオットーリンクのマウスピースより安く買えることも多いですから、アルトは罪が軽いですね???



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ザ マーティン アルト 16万9千 新品

今日はザ・マーティン、いわゆるコミッティー3の豪華版のマーティンとして最も人気がある楽器のほぼ新品です。

16万9千台ですので1948年あたりの楽器になります。

まず、ザ・マーティンですがそのほとんどがリラッカーされ、オリジナラッカーでもかなりぼろぼろのものがほとんどです。

セルマーのミントコンディションはよく見かけますが、このようなほぼ新品のマーティンを見かけたのは初めて、、といってもいいでしょう。

マーティンのセッティングを考える上でも重要な資料となりますから、非常に貴重な状態です。

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神々しいですね。

光り輝いています。

これをみて思うのは、意外にキーは低くセットされていることです。

低いと音はこもって抜けが悪くなりますから、そういう意味では今売られているマーティンはセッティングの上では随分改変されているものが多いですね。

そしてなんと言ってもレゾネーター、、、がほとんどない、、あるいは今よりも反響しにくそうな材質であることです。

それゆえあのような落ち着いた音がするのですね。

今売られているマーティンが割りとバキバキしているのは、現代のマウスピースを合わせているせいかとも思っていましたが、それだけでもなさそうです。

マーティンは発売時に、50年保証がつけられているほど自信がある作りだったことでしょうが、それを感じさせる見栄えですね。

実際にはポストがハズレたりということが結構ありますが、この資料はマーティンを考える上で重要だと思います。


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The Martin テナー 19万2千 サテンシルバー

今日はザマーティンのテナー、19万2千台サテンシルバーです。

1953年あたりの製造ですが、かなりきれいな楽器です。

当然シルバーはある程度磨いているでしょうが、だとしてもあまり使われてないいいコンディションですね。

私は知らなかったのですが、マーティンはその職人魂から、50年の保証をつけていたそうです???

その割には半田付けとか良く取れるような気がするのですが、そのくらいしっかり作っていた、、、という気持ちの現れでしょう。

シルバーはなくはないのですが、本数としてはかなり少ない希少な楽器ですね。

ラッカーよりも、太く大きく鳴るでしょう。

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古いアメリカの映像を見ていると、ロックでうなる(グロール)テナーでマーティン使っている映像とか良くみますよね。

音は大きいでしょうから、ラーセンなどの明るいマウスピースつけてタモリクラブのオープニングテーマみたいな音楽も演奏できるでしょうし、穏やかにいい感じのジャズを奏でるのにも最高でしょう。

通常ならもっと高くてもいいでしょうが、3000ドルちょっとで買えるのはかなりお値打ちですね。

狙っていた人はチャンスです、、、


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The Martin アルト 16万6千4百

今日は、アートペッパーの使用で有名ないわゆるThe Martinアルトの16万台です。

The Martinは15万台辺りから20数万台まで存在し、年代で言うと1945年ごろから60年代まで割りと長きに渡って作られています。

16万6千台は1948年になり、The Martinでも比較的初期になりますね。

後期のものは比較的きれいなものが残っていますが、初期のものはあまり見かけません。

今回のものは、剥がれ易いシールが残っているのでコンディションとしてはかなりいいものです。

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さすがにオーバーホールは必要ですが、ラッカーはかなりきれいに残っていますね。

ちょっとぶつけた跡もありますが、すぐ直るレベルなので気にしなくていいでしょう。

今年は、このような比較的古めのThe Martinが出てくるアタリ年ですね???

今回の楽器も値段が1350ドルですから、値段的にはオーバーホール代を考えてもお得です。

一度こういう楽器に惚れこんでしまうとセルマーとは違った音色の虜になります。

中々良さそうな楽器ですね。

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