カテゴリー「Mark 6」の記事

アメセル シリアルなしアルト 

今日は不思議なアメセルアルトです。

9万台ですがボディーにシリアルナンバーがありません。

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それには色々な理由が考えられるのですが、まず写真を見ていただいたほうが面白いでしょう。

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まずここまで見るとある点がおかしいことに気づきます。

楽器を購入する上ではこれは非常に重要な点ですが、皆さんの目利き度はどうでしょうか?

上の写真でそのおかしな点を良く考えて見ましょう???

正解は???


























①まずは彫刻の太さが一定で太いことから、リラッカーであることは一目瞭然です。

②そしてリラッカーなのにオリジナルタンポらしきものがついているということです。

このレベルは大久保の楽器屋さんでもオリジナルとされていることが多いので注意が必要です。

そして、マニアなかたなら9万台アルトにはこういう色はまりないので、色の点でもおかしいと気づくでしょう。

さらに別の写真です。

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ここまででおかしい点はどうでしょうか?

ベルの接合部がラッカーが剥がれていますね?

ベル側の支柱の留め金とネックにはシリアルがうってあることがわかります。

即ち、この楽器は9万4千台で、ボディーにはシリアルがないことからここはスペアのボディが後から取り付けられたことがわかります。

ほかに、写真から見て取れとれるおかしなことはないでしょうか?

こういうことが見て取れれば、あなたのネットでサックス買っても大丈夫度はぐんと上がりますよ???

正解は???

























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テーブルキーがわかりやすいと思うのですが、ラッカーのしたにシミがあります。

即ち、二度がけラッカーとしたことが見て取れます。

さらには、9万台のオリジナルパッドをよく知っている人、、、私は使い終わったパッドもシャレでコレクションしていますが、9万台のパッドはラッカーがけの後は意外にきれいなことが多いです。

アメリカのリペアマンに言わせると、均一でムラのないラッカーがパッドにもかかりきれいな輪郭を示すことが多いですが、この楽器は

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おそらくオリジナルパッドをつけたまま再びリラッカーしたせいか、非常に濃いムラのあるラッカーが一部オリジナルパッドについています。

写真でわかりにくいのですがLowBあたりは交換された新しいパッドでリラッカーされたと私は考えますが、その隣のBbのパッドはオリジナルの2度がけのようにも見え、この写真だけでも一杯飲めそうですね???

ある意味超希少な2度がけオリジナルパッドですが、以上のことから推測するに、この楽器の長い部分のボディーだけトーンホールを損傷するような大きな事故が起きたために、そこだけ部品を取り寄せて交換して、後からラッカーをもう一度かけたものと推測されます。

そして、そのラッカーの色からはおそらく12万台までにはリラッカーされた、、、つまり1960年ごろに購入してその2,3年ごろまでにセルマーの工場で修復されたものと思われます。

マークシックスのスペアパーツは多く出回っていて、こういうことはあまり珍しくなく行われていたと思われますが、実際に目にすると非常に面白いですね???



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ブランフォードのソプラノ

今日はブランフォードマルサリスのソプラノです。

楽器はフラセルシルバーの22万台ですね。

ネックが曲がっていることが有名ですが、曲げた後が伸びているのでそこだけプレートがはげているのがわかります。

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このネックを曲げるということはセルマーのオリジナルではなく、どこか別の場所で行われたようです。

こういうことが流行った時期もあったようで、まれにネックが曲がったマークシックスソプラノを見かけますね。

作業としてはそんなに大変ではないようです。

さて、私としては22万台であることに非常に感銘を受けました、、、

マークシックソプラノは番台によってかなり性能やバランスが異なります。

基本的には現代の楽器と比べると細く弱い楽器であることは間違いないのですが、その中でも管体の絞り方が異なるためにかなりの差が生まれます。

この20万初期はもっとも安定性が高い楽器で、ブランフォードもそれを使っているということでやはり、、、という気持ちが強くなりました。

おススメの番手を聞かれるときにテナーなら6万、アルトなら14万、ソプラノは、、、とソプラノのときはいつも答えにちょっと困っていたのですが、これからはブランフォードもそうだから20万初期、、、といえる気持ちになりました???





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フラセル マークシックス 5万4千7百9十 トランジショナル

今日はマークシックスのプロトタイプ的な時代の楽器です。

マークシックスはセルマーのシリアル表では1954年の5万5千2百番台から始まっています。

ですが、今回の楽器はそれよりも古い1953年の後半に作られた5万4千7百番台です。

このような楽器は過去にも多くみてきましたが、その多くがシルバーの楽器でした。

この楽器は彫刻がないのでフラセルシルバーですね。

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これらのトランジショナルな楽器はこの時期に数十本作られたようですが、マークシックスと異なる点はテーブルキーのデザインがシックスのものになっていないことですね。

このほか、この時代を含めて初期のマークシックスはSBAと管の太さが同じですから、この楽器もどちらかといえばSBAの管体にマークシックスのキーをつけたような楽器といえます。

その意味では、この楽器はSBA的な要素が多く、マークシックスト言うよりはSBAに属するようなそんな楽器で非常に面白いですね。

マークシックスにしてはやや軽すぎて楽器としても弱いですから、SBAで指がやりやすいのが欲しい、、、というような特殊な事情がある人におススメな楽器かもしれません。


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アメセル アルト 7万6千4百

今日はアメセルアルトの7万6千4百です。

7万台アルトは完全にちょっと弱めの楽器で、ビバップ専用楽器と言ってもいいでしょう。
5,6万台はSBAに通ずる音の細さがあるのに対して、7万台あたりになると音のふくらみというものがついてきます。
もちろん8万台になるとそのふくらみというか厚みはより大きくなるのですが、6万台辺りとはまたすこし違ったキャラクターなのがこのあたりの面白さの1つでしょう。
今回の楽器は7万中期ですが、非常にきれいな楽器でオリジナルのパッドも多く残っているようですね。
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7万台の面白さといえば、非常に暗い色をした楽器があることですがこの楽器はかなり明るい色をしていますね。
キャラクター的にはあまり面白みにかける楽器で、きれいですが7万台としてはあまり良い音が音がしない楽器でしょう。
オリジナルのレゾネーターも残っているので、モッとした鳴りかたというよりはちょっとパリパリした輪郭がありながら音の輪のようなものは6万よりはやや大きい、、、という楽器でしょう。
この時代の楽器が欲しい人は音の丸みの中に艶が欲しい人が多いでしょうから、その点ではあまり面白そうな楽器ではありませんね????

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アメセル アルト 9万0千1百

今日は9万台入って直後の楽器です。

1960年後半頃の楽器となりますが、ハードバップがややマンネリ化しつつある頃の楽器ですね?
マークシックスとしてはまだ弱い部類に入る楽器ですが、丸いキャラクターが残ってそれなりにパワーが付き始めたころの楽器です。
音色のこともさることながら、テナーと異なりアルトはどのくらい押せるか、、アクセルを踏み込めるかということで大きく進化してきました。
8万台まではすぐにアクセルいっぱいという感じですが、9万台になるとそれが少しずつ余裕が出てきます。
この楽器は8万台よりはやや押せる楽器で、低音の鳴り方も大きくなるのが始まったころですね。
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テナーはもっと深い色のものが多いですが、9万台のアルトらしく明るめの飴色をしていますね。
非常にいいコンディションでシャキっと鳴ってくれそうです。
強く吹いたときにバキバキ言わない丸い感じはここからどんどん失われていきますが、
この楽器にはそれなりのパワーもありつつ丸さは残っているでしょう。
キャラクター重視で、鳴りも捨てたくないけどそんなには大きく考えていない人向けの楽器ですね???


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アメセル ソプラノ 7万3千8百

今日は非常に珍しいアメセルソプラノの7万3千台です。

アメセルのソプラノは私が思うに10万台過ぎくらいまで、いわゆる5桁と同じようなデザインが作られていますが、その多くは8,9万台あたりに集中しています。

今回のように7万台の割と初期のマークシックスのソプラノはかなりレアで、そうは見かけません。

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かなりきれいですね。

8万台辺りまでのアメセルは吹いたことがありますが、7万台は吹いたことがありません。

傾向から察するに、かなり軽く吹ける楽器でしょう。

やはり一番人気のアメセルソプラノはコルトレーンやケニーGで有名な9万台でしょうが、それよりは音が弱くさらにオープンな音の感じが強いかなり個性的な音がするはずです。

非常に珍しい楽器です。



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フラセル アルト 8万3千台 マッテシルバー?

さて、今日は珍しいサテンマッテシルバーの8万台アルトです。

オリジナルということですが、サテンマッテシルバーは主にオセアニア向けに作られたものが多く非常に珍しいですね。

今まででは、6万台中期のあたりと8万台でもシリアルが10ほどしか離れていないものがありましたから、そのあたりでまとめて作られたものの1つかな、、、と最初は思いました、、、

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まずここまでみて、ケースが違うのでオセアニア向けではないな、、、とマニアの人なら思うでしょう、、、、

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なんということでしょう、、、???

ヴァリトンのピックアップの跡があります。

さらにはネックの青いペイントがありませんね。

ということはリプレートであることは間違いないでしょう。

そしてヴァリトンを後からつけたとすれば、とった後はもっと小さいはずですから、とった跡が大きいということはバリトンつけてからリプレートした可能性が高いと思います。

オリジナルであればかなり珍しい楽器ですが、これをオリジナルとして10000ドル近い値段で売っているのは恐ろしいですね???

やはりネットで楽器を買う場合はかなり注意が必要です。


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アメセル アルト 16万8千 ヴァリトンシステム

今日は非常に渋い一品です。

16万台にヴァリトンシステムがほぼ完全な状態で残っているアルトです。

その当時は完全オーダー制で、特別に注文するとこんなにがっちりと溶接された配線に、どでかいアンプが送られてくる仕様でした。

との当時に注文した人は、箱を開けたときには心がさぞかし躍ったことでしょうが、今これが届いたらちょっと困りますね???

それがかなりいい状態で残っています。

というか、取り外すのももったいないのでそのままになっている、、、というほうが正しいでしょう、、、、

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オーバーホールも大変そうですね???

さて、ヴァリトンシステムは1967年ごろに開発されたピックアップシステムですが、やはり有名なのはブレッカーなどテナーのサウンドでしょう。

では、アルトのヴァリトンシステムといって真っ先に思いつく人は誰でしょうか???
広告塔も務めていましたね???
























正解はSonny Stittです。

彼は初期のヴァリトンシステムなので、おそらく14万台についているものを使っていたと思います。

1968年には録音がありますね???




ヴァリトンは音作りにそれなりの経験が必要なようですが、この演奏にあるとおり、オクターバーというかオクターブ離れた音は簡単に出せたようです。

アルトに1オクターブ低い音が鳴っています。

音に太さを与えていますが、必要か?と言われれば結構微妙ですね???

速いパッセージを吹いたときに、1オクターブ下がずっと鳴り続けると結構うるさいですね???

このような演奏がしたい人には、今回のような出物は非常にチャンスで、ミントコンディションにもかかわらず通常のマークシックスよりも安く買えてお買い得ですね???

お家が広い方、いかがでしょうか???



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フラセル ソプラノ シルバー 8万6千5百

今日はフラセルのシルバーのソプラノ8万台です。

この8~9万台辺りが前期マークシックソプラノの中で最も人気がある辺りですね。

弱すぎず、強すぎず、細身の音で特徴的な丸い音がする頃ですね。

この楽器はシルバーですから、ラッカーのようなカラッとした感じよりはやや重たい音がするでしょう。

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シルバーもきれいに残っていますね。

アメセルのラッカーなら乾いた音がするでしょうが、それとはかなり趣向が違う音がします。

そういう意味ではこの番手にしてはやや面白くない楽器かもしれません。

このあたりの楽器の値段はまちまちですが、この楽器は8800ドルでまあまあの値段がついています。

シルバーでコンディションもいいですから、趣向が合えば中々珍しい楽器かも知れ編ませんね???


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アメセル テナー 11万7千

今日は11万7千台のアメセルテナーです。

このあたりは基本的には明るい色のものが多いものの、暗い色をしたものと明るい色をしたものがあります。

その色合いによっては音色が全く別物になってしまいますが、まれに今回のように非常に暗い色をしたものがあります。

今回のものの黒さは、5万7千台や7万台あたりのグリーンラッカーを彷彿させつものがありますね。

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このような楽器を今までいくつも味見してきましたが、弱くあまり張りが出ないように吹くと6万台のような音がします。

バッフルがついているようなマウスピースでエッジを立てるとそれなりにパチッと鳴りはしますが、わかりやすい音色がする楽器です。

さらにいいのは値段がそこまで高くないことですね。

この楽器で8000ドルそこそこですから、いい楽器を買うには150万円くらい用意しなければいけないと思うと半額ほどですみます。

予算が少ない人けど5桁の楽器が欲しい人には非常におススメの楽器です。


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