カテゴリー「Alto Sax」の記事

BA アルト 2万4千0百 ミントコンディション

今日はバランストアクションのアルトです。2万4千台で1937年製の楽器です。

即ちBAの2年目の楽器で最初の2千本ほどの楽器です。
1936年から作り始められたBAは途中で戦争による中断もありましたが、1948年のスーパーアクションになるまで作り始められました。
今回の楽器はその意味でかなり初期のBAになります。
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私も知り合いのミュージシャンに頼まれてBAを探したことがありますが、世の中のBAは殆どリラッカーされています。
某有名サイトで売られているものも殆どリラッカーと思われるものばかりでおりじなるラッカーは殆ど見かけません。
1つにはこの時代の楽器のラッカーが比較的剥がれやすく、また工場でリストアされることが、マークシックスの時期にあたるこの数十年後よりはかなり当たり前に行われていたようです。
ファクトリーでリストアされると彫刻も彫り直されることが多いですから、ちょっと使い込まれた見栄えであれば見分けるのはやや難しくなります。
そういうわけでリラッカーがオリジナルとして売られるようですが、今回のものは奇跡的なコンディションでリラッカーを疑う余地はなさそうです。
オリジナルパッドもほぼ残っていますし、彫刻も美しいですね。
肝心の音色ですが、後期のBAよりは弱く、また音色もシガーカッターなどのキャラクターを感じさせるものでしょう。
ここまでのものはそうは出てこないので非常に希少ですね。
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キング スーパー20 アルト 29万7千0百 特注アーティストモデル ゴールドプレート

今日はキングスーパー20アルトのすごい楽器です。

シリアルは29万7千台で、キングスーパー20としては第1.5世代、、、即ち使いやすくなった最も初期のモデルです。

スーパー20の第一世代は、テーブルキーがやりにくかったり、ストラップリングがでかかったりと、やや使いにくいものでしたがこの1.5世代から機能性もグッと増しました。

ちなみに、パーカー先生の楽器は今回の楽器と非常に近いシリアルです。

即ち、実質使い物になるスーパー20で最も古いモデルがこのあたりになります。

そして今回の楽器のすごいところは、アーティストモデルといういわゆる個人向けの特注モデルです。

マリアーノカボタジェさんという人用に作られた楽器で、ゴールドプレート仕様です。

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ベルの接合部に名前が彫ってありますね。

スーパー20はそのほとんどがリラッカーされていますから、オリジナルのコンディションでさらにゴールドプレートで特注で、こんなにきれいに残っているのはかなり希少です。

パーカー先生の楽器ともかなり近く、ベルがシルバーではないのですが、それでもかなりビンテージ性は高いですね。

試奏音源があるので聴いてみましょう。

もっと丸い音がするかと思いきや、かなりバリバリした音がしますね。

ちょっと拍子抜けしました。これならヤナギサワでいいのでは、、、と思わなくもないですが、
やはりフィーリングは随分違うでしょう。

楽器としてはかなり希少なのでキングファンにはたまらないでしょう、、、


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キング スーパー20 アルト  34万6千9百 関係者用?

今日はキングスーパー20、アルトの珍品です。

キングスーパー20は激しくモデルチェンジをした楽器として有名ですが、細かくモデルで分けると6~7の段階に分けられます。

その中でも一般的なスーパー20のイメージといえば、第2、3世代あたりの比較的初期のビバップホーンでしょう。

今回は34万中期ですから1955~56年あたりの第三世代に入った直後の楽器です。

この頃はまだまだヴィンテージ性が高く、また音色はやや硬くなりつつあったにせよ十分にいい音色がする楽器であります。

本当はこの楽器もそういう意味で中々の楽器なのですが、シリアルは1955年だけど実際の楽器の形は第4世代のかなり後の楽器という、、、5桁のマークシックスなのに、セブンのキーがついている、、、みたいな楽器です???

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この楽器はキングの従業員の人が息子のために買った楽器だそうです。

ということは、この楽器は、

①プロトタイプか、
②シリアルを打ち間違えただけか?、
③余った管体にあとで新しいキーワークをつけた、、、

のどれかになります。

キーワークはニッケルプレートでネックのソケットもシングルなので、どう考えても後の第4世代の楽器になりますが、驚くべきはそのコンディションですね。

オリジナルのパッドも完全に残っていて、ラッカーもほぼ完璧に残っています。

キングでこのコンディションの楽器はほとんど見かけることはありません。

珍品なだけでなく、コンディション的にもレア度が高いのでかなり面白い楽器ですね。

値段も新品のセルマーよりは遥かに安いので、面白い買い物かもしれません。

 

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キング スーパー20 アルト 30万8千

今日はキングスーパー20の30万8千台です。

キングスーパー20は大きく分けるとマーク7くらいまで、、、即ち7種類くらいのモデルに分けられますが、今回のものは初期のマイナーチェンジを除くと第2世代にあたるものです。

キングスーパー20の第一世代はいわゆるゼファーの改良版のような楽器特にテーブルキーが使いにくいような問題もありました。

今回の第2世代はそのような点を改良して黄金期に入ったころの楽器です。

その第2世代はシリアルで言うと30万5千から始まり、年代で言うと1950年に入った頃です。

今回の楽器はそういったわけで、第二世代の初期の楽器で1950~51年あたりのビバップ真っ盛りの時代ですね。

その楽器がまさにオリジナルラッカーでかつオリジナルのパッドが残っているそうです。

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テーブルキーとネックストラップリングの改良は非常に大きな利点でした。

テーブルキーはセルマーSBAを意識して改良されたと思われ、これによりこの時代セルマーと並んでビバップホーンとして君臨した楽器ですね。

この時代の楽器はそのほとんどがリラッカーされておりいいコンディションのものは数えるほどしかありません。

その上オリジナルのパッドがついている、、となるとコンディション的にもかなり希少ですね。

肝心の音色ですが、この時代の楽器として大きな鳴りをもし、また、音も丸さを帯びていてしかも楽器の反応も軽いのではまる人が多いですね???

惜しくもパーカーやキャノンボールのようにベルがシルバーソニックではないですが、それでも十分にその時代の音色を楽しめる楽器でしょう。

50万なら新品のリファレンス買うよりも遥かに価値のある価格だと思います。


 

とはいえ注目度が高く他の楽器よりはちょっと値が張りそうな感じですね???



 

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アメセルアルト 9万8千9百3十

今日はアメセルアルト9万8千3十番台です。

ほぼ10万台に近いこのアルトですが、アルトは5万台から少しずつパワーが増していく上で
10万台は十分な鳴りを兼ね備えつつある楽器ということが出来ます。

楽器の鳴りを単純に相撲番付に例えると、14万前後を横綱とするならそれ以後の後期が大関、12~13万が大関昇進が近い関脇、9~11万が中堅関脇、7~8万が小結、そして5~6万が前頭あたりでしょうか???

ですが、キャラクター番付になると全くその逆で、少なくとも古いほうの楽器から横綱、、、となっていきます。

その意味でこの9~10万あたりは、どちらにもバランスがよくどちらにも利点がある楽器といえるでしょう。

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メタルのレゾネーターが入っていますね。

この時代はオリジナルの状態でプラスチックですからメタルを入れることで、音が大きく鳴り音色に角がたつようになるでしょう。

デモ音源があります。



典型的なビバップの音で、7,8万台よりはちょと音に厚みがあり、フォーカスされた感じもありますね。

非常にきれいな楽器なのでこのような艶やかな音色がする点も大きいですね。

しかしながら、やはり最大の欠点であるパームキーが弱く、音が潰れてしまいます。

ニューヨークメイヤーで吹くとその弱さは際立ち、音の跳躍でたどり着いたときには音が均一になりませんね。

デモ音源でもそのような箇所がいくつか聞き取れますが、音色重視ならこういう楽器の番手を狙うのがいいでしょう。



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BA アルト 2万3千6百 オリジナルラッカー

今日はBAのアルト2万3千台で、1937年製、BAの2年目の楽器になります。

戦争で製造本数が少なくなる以前のものですね。

さて、昨年にBAを買いたい人がいてかなり探した、、、ということがありました。

BAは本数が少ないながらも割りと売りには出ているので購入すること自体はそんなに難しくありません。

ですが、そこには罠がいっぱい、、、なぜかというと、この時代はリラッカーすることが当たり前だったようで、ほとんどの楽器がリラッカーをされています。

そしてそれらの多くがオリジナルラッカーとして、あるいは曖昧なまま売られているのも事実です。

今回のものはオリジナルラッカーで少なくとも昨年から1年以上見てきた中では抜群に美しい楽器です。

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リラッカーさせている楽器はそのほとんどが、リラッカーすると細い線はほとんど埋まってしまいますから彫刻で見分けることが出来ます。

この時代の彫刻は本当に芸術品で、細い線の部分が多く細かいですね。

現代のマウスピースで吹いた参考音源があるのできいてみましょう。

かなり明るい音であまりBAっぽくないですね。

これなら音色的にはSBAでもいいわけであまり面白そうな楽器ではありませんが、希少性は非常に高くこのような楽器はそうは見かけません。

値段も6500ドルで中々良いお値段ですね???

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アメセル アルト 14万1千 LowA

今日はLowAのアメセルアルト14万1千台です。

14万台が作られた頃には積極的な革新がセルマーの楽器には行われました。 アルトではベルの長さが変更になり、マークシックスの刻印が本体にうたれたり、ヴァリトンシステムが作られたり、、、、そして、多くのLowAの楽器が作られた年でもありました。

正確にはセルマーの台帳を見ないと確認できませんが、私の印象ではこのLowAが一番作られたのは14万台が作られた1967年ごろだと思います。

それゆえ今回のような楽器が多く見られるわけです。

14万1千台は色々なキャラクターの楽器がありますが、今回の楽器は標準的などちらかといえば明るめの楽器ですね。

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やはりボウとベルのサイズ感により低音の鳴りが改善したので、LowAも意欲的に製造したということでしょうか?

確かに14万台のLowA付き楽器も他の番手よりもよく鳴るとは思いますが、やはり音色そのものが変わってしまうことがありあまり広がらなかったということでしょう。

このようにLowAの楽器は多くの楽器はあまり使われずに残っているので、市場には多く出てきますね。

値段はまちまちで、通常の楽器と同じようなこともあればちょっと安いこともあります。

今回の楽器は8000ドルでちょっと高めです。

あまり引きあいはないので、売れるのにも時間がかかるでしょうね???




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アメセル アルト 7万5千台 ヴィンセントハーリング

今日はヴィンセントハーリング氏所有のアメセルの7万5千台です。

氏は基本的にはヤナギサワのハードユーザーでそれは彼のデビュー初期にシックスからヤナギサワを使い始めた頃から変わらないと思いますが、4,5年まえだったと記憶していますが、一時期初期マークシックスにはまったことがあったようですね。

その時には数本所有していたようで、ラッカーが剥げた確か6万台?とかも日本で売っていたと思いますが、これもそのあたりにちょっと使用した楽器だと思います。

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CDが置いてありますからおそらくこの楽器を使用したCDでしょう。

ちょっと聞いてみましょう、、、


なんと、パーカーやスティットのレパートリーであるジプシーやっていますね。

私の友達で氏に師事したひとは何人かいたのですが、その中の一人で仲の良かったマッテオが氏がほとんどスティットを聞いたことがない、、、ということで氏にスティットを聞かせたところ、、、スゲーって言ったという話を覚えています。

マッテオはレッスンの後に氏とバスケして突き指して帰ってきましたね、、、、

肝心のレッスンの内容ですが、ツーファイブのパターンを12キーでいっぱい吹かされたり、ヘキサトニックとかやっていましたね、、

さて、そのサウンドですが、この楽器はヤナギサワのときの音色よりは遥かにボケて弱く聞こえますね。

音もテカテカしておらず、ちょっと迫力がなくなった分、ビンテージのサウンドになった感じですね。

おそらく音量もそれなりに落ちているでしょうから、目の前で聞いたらその違いは割りとあると思います。

100万くらいですからファンの方にはたまらないかもしれません???

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アメセル シリアルなしアルト 

今日は不思議なアメセルアルトです。

9万台ですがボディーにシリアルナンバーがありません。

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それには色々な理由が考えられるのですが、まず写真を見ていただいたほうが面白いでしょう。

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まずここまで見るとある点がおかしいことに気づきます。

楽器を購入する上ではこれは非常に重要な点ですが、皆さんの目利き度はどうでしょうか?

上の写真でそのおかしな点を良く考えて見ましょう???

正解は???


























①まずは彫刻の太さが一定で太いことから、リラッカーであることは一目瞭然です。

②そしてリラッカーなのにオリジナルタンポらしきものがついているということです。

このレベルは大久保の楽器屋さんでもオリジナルとされていることが多いので注意が必要です。

そして、マニアなかたなら9万台アルトにはこういう色はまりないので、色の点でもおかしいと気づくでしょう。

さらに別の写真です。

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ここまででおかしい点はどうでしょうか?

ベルの接合部がラッカーが剥がれていますね?

ベル側の支柱の留め金とネックにはシリアルがうってあることがわかります。

即ち、この楽器は9万4千台で、ボディーにはシリアルがないことからここはスペアのボディが後から取り付けられたことがわかります。

ほかに、写真から見て取れとれるおかしなことはないでしょうか?

こういうことが見て取れれば、あなたのネットでサックス買っても大丈夫度はぐんと上がりますよ???

正解は???

























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テーブルキーがわかりやすいと思うのですが、ラッカーのしたにシミがあります。

即ち、二度がけラッカーとしたことが見て取れます。

さらには、9万台のオリジナルパッドをよく知っている人、、、私は使い終わったパッドもシャレでコレクションしていますが、9万台のパッドはラッカーがけの後は意外にきれいなことが多いです。

アメリカのリペアマンに言わせると、均一でムラのないラッカーがパッドにもかかりきれいな輪郭を示すことが多いですが、この楽器は

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おそらくオリジナルパッドをつけたまま再びリラッカーしたせいか、非常に濃いムラのあるラッカーが一部オリジナルパッドについています。

写真でわかりにくいのですがLowBあたりは交換された新しいパッドでリラッカーされたと私は考えますが、その隣のBbのパッドはオリジナルの2度がけのようにも見え、この写真だけでも一杯飲めそうですね???

ある意味超希少な2度がけオリジナルパッドですが、以上のことから推測するに、この楽器の長い部分のボディーだけトーンホールを損傷するような大きな事故が起きたために、そこだけ部品を取り寄せて交換して、後からラッカーをもう一度かけたものと推測されます。

そして、そのラッカーの色からはおそらく12万台までにはリラッカーされた、、、つまり1960年ごろに購入してその2,3年ごろまでにセルマーの工場で修復されたものと思われます。

マークシックスのスペアパーツは多く出回っていて、こういうことはあまり珍しくなく行われていたと思われますが、実際に目にすると非常に面白いですね???



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アメセル アルト 7万6千4百

今日はアメセルアルトの7万6千4百です。

7万台アルトは完全にちょっと弱めの楽器で、ビバップ専用楽器と言ってもいいでしょう。
5,6万台はSBAに通ずる音の細さがあるのに対して、7万台あたりになると音のふくらみというものがついてきます。
もちろん8万台になるとそのふくらみというか厚みはより大きくなるのですが、6万台辺りとはまたすこし違ったキャラクターなのがこのあたりの面白さの1つでしょう。
今回の楽器は7万中期ですが、非常にきれいな楽器でオリジナルのパッドも多く残っているようですね。
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7万台の面白さといえば、非常に暗い色をした楽器があることですがこの楽器はかなり明るい色をしていますね。
キャラクター的にはあまり面白みにかける楽器で、きれいですが7万台としてはあまり良い音が音がしない楽器でしょう。
オリジナルのレゾネーターも残っているので、モッとした鳴りかたというよりはちょっとパリパリした輪郭がありながら音の輪のようなものは6万よりはやや大きい、、、という楽器でしょう。
この時代の楽器が欲しい人は音の丸みの中に艶が欲しい人が多いでしょうから、その点ではあまり面白そうな楽器ではありませんね????

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