カテゴリー「Alto Sax」の記事

キング スーパー20 第二世代 30万8千9百

今日はキングスーパー20の第2世代といわれている、第一世代のマイナーチェンジ後の楽器になります。

我々の思っているキングスーパー20のイメージはパーカー先生の場合が多いと思いますが、パーカー先生の楽器は第一世代マイナーチェンジの楽器です。

第一世代マイナーチェンジの楽器は30万5千あたりまでと言われていますので、今回の30万8千はパーカー先生の楽器からはモデルチェンジしたその後のモデルの初期のものです。


見かけ上の違いは、テーブルキーの機構がさらに改善されています。
左が第二世代です。

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また特徴的なキーガードも簡素な板に変更になっています。

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そして、LowC#とLowCの彫刻がなくなります。 BbとBはそのままですね。

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さて、そんな第2世代のキングスーパー20ですが、キング時代としてはもっとも完成度が高く、まさにビバップアルトといえるでしょう。

リラッカーのものが非常に多いキングですが、今回のものはとてもきれいで、希少性が高いと思います。

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第2世代の特徴は、第1世代よりも安定感が増したことでしょうか? 

マイナーチェンジ後の第1世代不安定なところもあり、楽器としてもやや弱いですが、第2世代になると少しシャキッとして、安定感が増します。

音色も少しフォーカスされますが、第3世代のよりはっきりとした感じではなく、まだ甘さが残っていい音色ですね。

指などの形はそれでもずいぶん異なりますが、ややマークシックス的になってきているということも、全体的に言えるでしょう。

それだけセルマーがマーケットの寡占を広めつつあったことが影響しているということだと思います。

この第2世代は、音色のバランスと楽器の完成度の高さがちょうどよく、最もキングらしい使い勝手のいいあたりです。

マークシックスもいいですが、ビバップを愛する身としてはアルトはキングがやはり”キング”でしょう。
形だけではなく、実もこだわりたい人におススメの楽器です。

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サンボーン氏のヤマハゴールドプレート

今日はサンボーン氏のヤマハのゴールドプレートです。

この楽器は2012年あたりに一度彼のコレクションの一部のとして売られていたものですが、それから数人の手を経て?また売りに出されてます。

その当時の様子がこちら

http://tomosax.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-37f5.html

さて、この楽器の詳細な経緯がわかりました。

まず、2006年に彼がこの楽器を手放して、その後手に入れた人が当時サンボーン氏が修理を任せていたビルシンガーというリペアマンに、またサンボーン仕様にセットアップしなおしているのが今の状況だそうです。

手放したあたりのときに楽器にサインをしたりと彼のファンの人たちがあれやこれやした後がうかがえます。

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まずこの楽器は62ではなく、いわゆるカタログにはない特別なモデルです。

実は私もこれとほぼ同じモデルと吹いたことがあります。

それは、ヤマハの工場で働いていた人が自分用に製造させた62的な楽器とのことでしたが、ちょっとカスタムっぽいところもあったり、でもほとんど62的な感じで、吹いた感じは62をしっかりさせたモデルでした。

当時ヤマハはこういう楽器もプロトタイプとして作っていたけどまだ余には出していない、、、というモデルということでしょう?


サンボーン氏は1980年にこの楽器をヤマハからプレゼントされ、As We Speakというアルバムの曲で使用していることは前から知られていましたが、部分的ではなくこのアルバムのアルトはすべてコレらしいです。


今回わかったことは、ソプラノもセットでプレゼントされ、ソプラノはまだ所持しているらしい、、、とのこと。

この楽器はサンボーン氏からグレッグフィッシュマンというシカゴのローカルな人からいまの持ち主に譲ってもらったそうです。
ファンの人が買うんだけど、結局使わなくって売ってしまうというパターンでしょうか?

サンボーンが62を、、なんて話はよく聞きますが、もしこの楽器のことを言っているとすれば、62とはちょっと違う楽器で、もうすこしパワーのある楽器を使っていた、というイメージのほうが近いかもしれません。

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アメセル アルト 5万8千3百

今日はアメセルアルトの5万8千台です。
初期のマークシックスアルトですが、5万台のアルトもいろいろなキャラクターがあってとても面白ですね。

通常は暗いグリーンラッカー的な色合いが多い5万7,8千ですが、今回の楽器はかなり明るめでよくある重たい暗い音色よりは、カラっとした音色で鳴ることでしょう。

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よく見るとU字管を離した跡がありますね。凹みを直したということでしょうから、やっちゃったのかもしれません。

さて、このあたりの楽器は多少の個性のばらつきはあるにせよ、こもった、面白い音がします。

SBAは音が細いのですが、マークシックスになると音の太さが出ますよね。太さと同時にこもったような音になりますが、それをフルパワーでふかし気味に吹く、、、でも、音は大きくない、、、みたいなのが特徴です。

NYメイヤーなどつけるとルードナルドソンのような音がします。

丸みのある温かみを感じさせる音ですが、ボリュームがないので、よく響く小さなハコでないととが埋もれてしまうので、そこが大きな欠点です。

さて、この楽器はそのような中でも明るめの楽器でしょうから、ちょっとエッジがあってパリッとするでしょう。

ということは、明るいマウスピースをつけると味が薄まりますから、暗めのマウスピースを使っている人が合わせるとこの楽器の良さを引き出せそうですね。

修理跡がちょっと残念な楽器です。

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アメセル アルト 14万2千1百

今日はアメセルのアルト、14万2千台です。

やはりアルトの人は、ただ14万台ということではなく14万何千か、、ということに非常に強いこだわりがある人が多いですね?

2千番台は14万台としてはやや弱いながらも、14万後期のような直線的な響きではなく、ややこもったようなモッとした響きが特徴です。

2千くらいだ暗い色をしたものもありますが、これはそんなに暗くないので、スバッとは鳴るでしょうが音の張りは後期よりは弱く、やわらかい音がするでしょう。


私はこの楽器は当たりの楽器だと思います。当たりだとどうなるかというと、同じくらいの番手よりも気持ちよく反応し、よく管が震えている感じがあるでしょう。
もしこの写真を見て私と同じ気持ちになる人は、今までビンテージの楽器を数百本吹いているような人であることが多いでしょう、、、


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コンディションはかなり良さそうですね。


音量は14万としてはさほどでもないでしょうが、それなりに強く鳴ってバランスがいいのが特徴ですね。ドジャズにも後期よりはこのあたりの番手のほうが向いているでしょう。

さて、私が注目したのは、材質、、、この楽器は非常に銅が多いことが見て取れます。
ラッカーが少しはがれているところが銅っぽい感じが見えるのと、特に以下の写真のEbのトーンホールでは
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青錆がついていて、この楽器が銅が多いことが見て取れます。
銅が多いということ楽器の重量も通常の楽器よりは重く感じるはずです。

ヤナギサワがブロンズモデルを作るように、銅が多いとよく鳴る楽器ができます。銅がすくないと軽く輪郭のあるパリッとした感じに鳴りますね。

私が今までいてきた楽器でずば抜けた反応、鳴りを持つ楽器は、この楽器のように銅の組成が多いものがほとんどでした。

この楽器も期待できそうだな、、、と思っています。
一度に一本の楽器しか吹けないので複数持っていてもしょうがないのですが、もし口が二つあってもう1本楽器が必要ならこういう楽器を買っていることでしょう。
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アメセル アルト 12万5千

今日はアメセル12万5千台です。

私がマークシックスアルトが欲しい人で、機能性<音色を重視する人にはこのあたりの番手を勧めます。
機能性の点では14万台が最高ですが、ビバップ的な味が薄いことは否めません。14万台のズバッと行く感じは、ビバップ時代のビバップの丸い感じの音色には聞こえませんから、やや現代的過ぎます。

となれば、鳴りが大きく機能的に十分な番手で、13万7千ロングボゥ以前となります。


13万台はそう入っても明るめの楽器が多いので、12万台の暗めで落ち着いた音色の感じで探すほうが探しやすいわけです。

今回の楽器も12万台としてはまあまあ暗めで、14万ほどでないにせよ鳴りの大きさと、暗い音色が楽しめるでしょう。

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非常にきれいなコンディションで、艶っぽい音がしそうですね。


キーも低くそんなにオープンな音がしないでしょうから、セッティングも良さそうです。


写真では明るめに写っていますが、実際はもう少し暗い色に見えることでしょう。

ビバップな音色を奏で、機能性にも充実した12万台はアルトとしては面白いあたりだと思います。

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アメセル アルト 9万8千8百

今日は アメセルアルトの9万9千台です。

61年の12月にNYCで購入された楽器で、時代としてはハードバップから次の時代に写りつつある時代ですが、アルトはまだまだハードバップな人が多かったせいもあり?十分にハードバップな楽器です。

66~67年の12~13万台あたりになると楽器としては、かなり強くなってきます。逆に8万台以前の楽器は、押すとすぐに詰まってしまうので9万台くらいから音量の抑揚がつけやすくなり、弱いながらも使いやすさがでてきます。

今回の楽器は、まあまあきれいな状態を保っています。

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当時のレシートが残っていて335ドルで購入したとあります。


1ドル千円くらいとすると30万ちょっと位の値段ですね。

色は暗すぎず明るすぎずといったところで、まあまあ暗い音色がしつつも艶がある感じでしょう。


オリジナルタンポらしきものもついていますね。

このような楽器はニューヨークメイヤーと合わせると絶大な効果を発揮しますから、フィルウッズ的なビバップを奏でるには最高の楽器でしょう。


きれいな楽器で中々良さそうですね???


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アメセル アルト 13万7千4百50

今日はアメセルアルトの13万7千台です。
この時期はアルトは大きな変化がある番台で、どちらの境目かが大きく気になるところですが、この楽器は14万台に属するミディアムボウの楽器ですね。


13万7千ごろにこのマイナーチェンジが行われますから、この楽器はメィディアムボウの楽器の最も初期にあたる楽器です。


コンディションも申し分なく、アルト吹きなら垂涎の楽器です。


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いわゆる14万と同等の楽器ですが、初期である分だけ鳴りが小さいでしょう。

鳴りが小さい分、古い音色がするキャラクターが残っているので、音色重視で機能も、、、という人には非常にいい楽器でしょう。


あいにくオーバーホールされているようで、パッドの開きもオリジナルよりは広めですね。


やはり14万台にしては鳴りが弱いことに対する処置でしょうから、それなりに大きな音も出ることでしょう。


中々面白そうな楽器です。


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アメセル アルト 14万9千7百

今日は王道の14万台です。

世間では14万台だと何でも、おおっ!!!っという感じになりますが、私の周りの人達は14万何千までこだわる人が多いですね。

それもそのはず、14万台の中でも色々な楽器があって個性も違うので、14万というくくりだけでは、こだわる人の欲求を満たしきれないからでしょう、、、


さて、今日は14万9千台で、14万台として、あるいはマークシックスとして最も大きな鳴りと鋭さを持ち合わせる強力な楽器です。


私もこのあたりの番台をたくさん味見してきましたが、私自身もこの楽器と100ほどしかシリアルが離れていない楽器を持っています。


私が最初にこの楽器を見たときの印象は、あまり見かけない色だな、、、ということでした。
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このあたりの楽器は、基本的には黄色っぽい色が多いので通常良く見かける色よりは暗く見えて珍しいですね。

写真の場合は色見が変わって見えるので、当てにならないこともありますが、通常よりはくすんだ色に見えますね。


正直、彫刻がやや怪しいところもあるので、オリジナルラッカーとして売られていますがちょっと信用できない部分もあります。


ですがオリジナルラッカーとすれば、通常よりも落ち着いた音がするでしょう。このあたりの楽器は非常に鋭くなるので、その角もちょっと丸みを帯びているかもしれません。


キーもかなり開いているので、通常の14万よりは音の飛び方が広がっていることでしょう。

コンディションはあまりよくなさそうですが、14万9千台は鳴り過ぎて味が、、、という人にはおススメの楽器かもしれません???

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フラセル アルト 17万台 LowA シルバープレート 特注

今日はフラセルアルトのおそらく17万台です。


写真が不鮮明で19万にも見えますが、17万だと思います。


さて、この楽器にはLowAがついていますが、非常に珍しいシルバープレート仕様です。

私がここ十数年見たLowAアルトは、アメセル、フラセルともラッカー仕上げのものが殆どでしたので、このようなシルバープレートのLowAはゴールドプレートのアメセル並に珍しいものだと思います。

さらには、この楽器には特別オーダーをうかがわせるものがあります。

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まずオリジナルシルバーかという問題がありますが、この豪華な仕様とシルバープレートの状態からしてまず間違いなくオリジナルシルバープレートでしょう。


この楽器には特別仕様であるトリルキーがついています。


右手HighEの横に小さなキーがついているのと、右手の親指の左下あたりに見かけないキーがついているのが見受けられます。


即ちLowAのトリルキー付き、しかも珍しいシルバープレートということは、特注以外には絶対にない構成で、珍しさで言えばこの楽器以外にはこの楽器の仕様は存在しないかもしれません。


さて、肝心の音色ですが、シルバーでLowAですからかなりこもった音で暗い音がするはずです。


この楽器を特注した人は、クラシックマニアで相当なこだわりを持って注文したことでしょうが、あいにくあまり使われずに残っているということは、それほど役に立たなかったのかもしれません。


とても珍しい楽器でコレクター向けですね???



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BA アルト 2万4千0百 ミントコンディション

今日はバランストアクションのアルトです。2万4千台で1937年製の楽器です。

即ちBAの2年目の楽器で最初の2千本ほどの楽器です。
1936年から作り始められたBAは途中で戦争による中断もありましたが、1948年のスーパーアクションになるまで作り始められました。
今回の楽器はその意味でかなり初期のBAになります。
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私も知り合いのミュージシャンに頼まれてBAを探したことがありますが、世の中のBAは殆どリラッカーされています。
某有名サイトで売られているものも殆どリラッカーと思われるものばかりでおりじなるラッカーは殆ど見かけません。
1つにはこの時代の楽器のラッカーが比較的剥がれやすく、また工場でリストアされることが、マークシックスの時期にあたるこの数十年後よりはかなり当たり前に行われていたようです。
ファクトリーでリストアされると彫刻も彫り直されることが多いですから、ちょっと使い込まれた見栄えであれば見分けるのはやや難しくなります。
そういうわけでリラッカーがオリジナルとして売られるようですが、今回のものは奇跡的なコンディションでリラッカーを疑う余地はなさそうです。
オリジナルパッドもほぼ残っていますし、彫刻も美しいですね。
肝心の音色ですが、後期のBAよりは弱く、また音色もシガーカッターなどのキャラクターを感じさせるものでしょう。
ここまでのものはそうは出てこないので非常に希少ですね。
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