カテゴリー「Alto Sax」の記事

アメセル アルト 14万1千 LowA

今日はLowAのアメセルアルト14万1千台です。

14万台が作られた頃には積極的な革新がセルマーの楽器には行われました。 アルトではベルの長さが変更になり、マークシックスの刻印が本体にうたれたり、ヴァリトンシステムが作られたり、、、、そして、多くのLowAの楽器が作られた年でもありました。

正確にはセルマーの台帳を見ないと確認できませんが、私の印象ではこのLowAが一番作られたのは14万台が作られた1967年ごろだと思います。

それゆえ今回のような楽器が多く見られるわけです。

14万1千台は色々なキャラクターの楽器がありますが、今回の楽器は標準的などちらかといえば明るめの楽器ですね。

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やはりボウとベルのサイズ感により低音の鳴りが改善したので、LowAも意欲的に製造したということでしょうか?

確かに14万台のLowA付き楽器も他の番手よりもよく鳴るとは思いますが、やはり音色そのものが変わってしまうことがありあまり広がらなかったということでしょう。

このようにLowAの楽器は多くの楽器はあまり使われずに残っているので、市場には多く出てきますね。

値段はまちまちで、通常の楽器と同じようなこともあればちょっと安いこともあります。

今回の楽器は8000ドルでちょっと高めです。

あまり引きあいはないので、売れるのにも時間がかかるでしょうね???




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アメセル アルト 7万5千台 ヴィンセントハーリング

今日はヴィンセントハーリング氏所有のアメセルの7万5千台です。

氏は基本的にはヤナギサワのハードユーザーでそれは彼のデビュー初期にシックスからヤナギサワを使い始めた頃から変わらないと思いますが、4,5年まえだったと記憶していますが、一時期初期マークシックスにはまったことがあったようですね。

その時には数本所有していたようで、ラッカーが剥げた確か6万台?とかも日本で売っていたと思いますが、これもそのあたりにちょっと使用した楽器だと思います。

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CDが置いてありますからおそらくこの楽器を使用したCDでしょう。

ちょっと聞いてみましょう、、、


なんと、パーカーやスティットのレパートリーであるジプシーやっていますね。

私の友達で氏に師事したひとは何人かいたのですが、その中の一人で仲の良かったマッテオが氏がほとんどスティットを聞いたことがない、、、ということで氏にスティットを聞かせたところ、、、スゲーって言ったという話を覚えています。

マッテオはレッスンの後に氏とバスケして突き指して帰ってきましたね、、、、

肝心のレッスンの内容ですが、ツーファイブのパターンを12キーでいっぱい吹かされたり、ヘキサトニックとかやっていましたね、、

さて、そのサウンドですが、この楽器はヤナギサワのときの音色よりは遥かにボケて弱く聞こえますね。

音もテカテカしておらず、ちょっと迫力がなくなった分、ビンテージのサウンドになった感じですね。

おそらく音量もそれなりに落ちているでしょうから、目の前で聞いたらその違いは割りとあると思います。

100万くらいですからファンの方にはたまらないかもしれません???

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アメセル シリアルなしアルト 

今日は不思議なアメセルアルトです。

9万台ですがボディーにシリアルナンバーがありません。

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それには色々な理由が考えられるのですが、まず写真を見ていただいたほうが面白いでしょう。

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まずここまで見るとある点がおかしいことに気づきます。

楽器を購入する上ではこれは非常に重要な点ですが、皆さんの目利き度はどうでしょうか?

上の写真でそのおかしな点を良く考えて見ましょう???

正解は???


























①まずは彫刻の太さが一定で太いことから、リラッカーであることは一目瞭然です。

②そしてリラッカーなのにオリジナルタンポらしきものがついているということです。

このレベルは大久保の楽器屋さんでもオリジナルとされていることが多いので注意が必要です。

そして、マニアなかたなら9万台アルトにはこういう色はまりないので、色の点でもおかしいと気づくでしょう。

さらに別の写真です。

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ここまででおかしい点はどうでしょうか?

ベルの接合部がラッカーが剥がれていますね?

ベル側の支柱の留め金とネックにはシリアルがうってあることがわかります。

即ち、この楽器は9万4千台で、ボディーにはシリアルがないことからここはスペアのボディが後から取り付けられたことがわかります。

ほかに、写真から見て取れとれるおかしなことはないでしょうか?

こういうことが見て取れれば、あなたのネットでサックス買っても大丈夫度はぐんと上がりますよ???

正解は???

























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テーブルキーがわかりやすいと思うのですが、ラッカーのしたにシミがあります。

即ち、二度がけラッカーとしたことが見て取れます。

さらには、9万台のオリジナルパッドをよく知っている人、、、私は使い終わったパッドもシャレでコレクションしていますが、9万台のパッドはラッカーがけの後は意外にきれいなことが多いです。

アメリカのリペアマンに言わせると、均一でムラのないラッカーがパッドにもかかりきれいな輪郭を示すことが多いですが、この楽器は

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おそらくオリジナルパッドをつけたまま再びリラッカーしたせいか、非常に濃いムラのあるラッカーが一部オリジナルパッドについています。

写真でわかりにくいのですがLowBあたりは交換された新しいパッドでリラッカーされたと私は考えますが、その隣のBbのパッドはオリジナルの2度がけのようにも見え、この写真だけでも一杯飲めそうですね???

ある意味超希少な2度がけオリジナルパッドですが、以上のことから推測するに、この楽器の長い部分のボディーだけトーンホールを損傷するような大きな事故が起きたために、そこだけ部品を取り寄せて交換して、後からラッカーをもう一度かけたものと推測されます。

そして、そのラッカーの色からはおそらく12万台までにはリラッカーされた、、、つまり1960年ごろに購入してその2,3年ごろまでにセルマーの工場で修復されたものと思われます。

マークシックスのスペアパーツは多く出回っていて、こういうことはあまり珍しくなく行われていたと思われますが、実際に目にすると非常に面白いですね???



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アメセル アルト 7万6千4百

今日はアメセルアルトの7万6千4百です。

7万台アルトは完全にちょっと弱めの楽器で、ビバップ専用楽器と言ってもいいでしょう。
5,6万台はSBAに通ずる音の細さがあるのに対して、7万台あたりになると音のふくらみというものがついてきます。
もちろん8万台になるとそのふくらみというか厚みはより大きくなるのですが、6万台辺りとはまたすこし違ったキャラクターなのがこのあたりの面白さの1つでしょう。
今回の楽器は7万中期ですが、非常にきれいな楽器でオリジナルのパッドも多く残っているようですね。
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7万台の面白さといえば、非常に暗い色をした楽器があることですがこの楽器はかなり明るい色をしていますね。
キャラクター的にはあまり面白みにかける楽器で、きれいですが7万台としてはあまり良い音が音がしない楽器でしょう。
オリジナルのレゾネーターも残っているので、モッとした鳴りかたというよりはちょっとパリパリした輪郭がありながら音の輪のようなものは6万よりはやや大きい、、、という楽器でしょう。
この時代の楽器が欲しい人は音の丸みの中に艶が欲しい人が多いでしょうから、その点ではあまり面白そうな楽器ではありませんね????

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アメセル アルト 9万0千1百

今日は9万台入って直後の楽器です。

1960年後半頃の楽器となりますが、ハードバップがややマンネリ化しつつある頃の楽器ですね?
マークシックスとしてはまだ弱い部類に入る楽器ですが、丸いキャラクターが残ってそれなりにパワーが付き始めたころの楽器です。
音色のこともさることながら、テナーと異なりアルトはどのくらい押せるか、、アクセルを踏み込めるかということで大きく進化してきました。
8万台まではすぐにアクセルいっぱいという感じですが、9万台になるとそれが少しずつ余裕が出てきます。
この楽器は8万台よりはやや押せる楽器で、低音の鳴り方も大きくなるのが始まったころですね。
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テナーはもっと深い色のものが多いですが、9万台のアルトらしく明るめの飴色をしていますね。
非常にいいコンディションでシャキっと鳴ってくれそうです。
強く吹いたときにバキバキ言わない丸い感じはここからどんどん失われていきますが、
この楽器にはそれなりのパワーもありつつ丸さは残っているでしょう。
キャラクター重視で、鳴りも捨てたくないけどそんなには大きく考えていない人向けの楽器ですね???


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ヤナギサワ アルト 9933GP

今日はヤナギサワの9933のアルトです。ゴールドプレートがかかっています。

993xで始まるタイプはすべて総銀が本体に使用されていますが、この9933はネックとベル部分のみがシルバーソニックな楽器です。

いわば、キングのスーパー20の豪華仕様と同じタイプの楽器で、キングを意識した構成といえるでしょう。

ですが、ゴールドプレートがかかっているのでどこが銀かは全くわかりません。

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非常に美しい楽器ですが、シルバーソニックであることは外見上まったくわかりませんね。

こういう楽器はアメリカには割りと多く出荷されていますが、日本では完全受注製なので見かけることはほとんどありません。

さて、この楽器の特徴はベルがシルバーなので低音太い系です。

低いC、B、Bbあたりの抵抗は特に強く太い音が出ます。

すべて総銀製の9937よりは軽い楽器ですが、それでもかなりの重量感がある楽器ですね。

銀の効果で特に低い音を太くいきたい人向きの楽器です。




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フラセル アルト 8万3千台 マッテシルバー?

さて、今日は珍しいサテンマッテシルバーの8万台アルトです。

オリジナルということですが、サテンマッテシルバーは主にオセアニア向けに作られたものが多く非常に珍しいですね。

今まででは、6万台中期のあたりと8万台でもシリアルが10ほどしか離れていないものがありましたから、そのあたりでまとめて作られたものの1つかな、、、と最初は思いました、、、

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まずここまでみて、ケースが違うのでオセアニア向けではないな、、、とマニアの人なら思うでしょう、、、、

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なんということでしょう、、、???

ヴァリトンのピックアップの跡があります。

さらにはネックの青いペイントがありませんね。

ということはリプレートであることは間違いないでしょう。

そしてヴァリトンを後からつけたとすれば、とった後はもっと小さいはずですから、とった跡が大きいということはバリトンつけてからリプレートした可能性が高いと思います。

オリジナルであればかなり珍しい楽器ですが、これをオリジナルとして10000ドル近い値段で売っているのは恐ろしいですね???

やはりネットで楽器を買う場合はかなり注意が必要です。


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アメセル アルト 16万8千 ヴァリトンシステム

今日は非常に渋い一品です。

16万台にヴァリトンシステムがほぼ完全な状態で残っているアルトです。

その当時は完全オーダー制で、特別に注文するとこんなにがっちりと溶接された配線に、どでかいアンプが送られてくる仕様でした。

との当時に注文した人は、箱を開けたときには心がさぞかし躍ったことでしょうが、今これが届いたらちょっと困りますね???

それがかなりいい状態で残っています。

というか、取り外すのももったいないのでそのままになっている、、、というほうが正しいでしょう、、、、

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オーバーホールも大変そうですね???

さて、ヴァリトンシステムは1967年ごろに開発されたピックアップシステムですが、やはり有名なのはブレッカーなどテナーのサウンドでしょう。

では、アルトのヴァリトンシステムといって真っ先に思いつく人は誰でしょうか???
広告塔も務めていましたね???
























正解はSonny Stittです。

彼は初期のヴァリトンシステムなので、おそらく14万台についているものを使っていたと思います。

1968年には録音がありますね???




ヴァリトンは音作りにそれなりの経験が必要なようですが、この演奏にあるとおり、オクターバーというかオクターブ離れた音は簡単に出せたようです。

アルトに1オクターブ低い音が鳴っています。

音に太さを与えていますが、必要か?と言われれば結構微妙ですね???

速いパッセージを吹いたときに、1オクターブ下がずっと鳴り続けると結構うるさいですね???

このような演奏がしたい人には、今回のような出物は非常にチャンスで、ミントコンディションにもかかわらず通常のマークシックスよりも安く買えてお買い得ですね???

お家が広い方、いかがでしょうか???



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オットーリンク ニューヨークスラント アルト 3*

今日はオットーリンクのニューヨークスラント3*です。

ニューヨークスラントは1930年代後半から40年代を中心に製造されたもので、このマウスピースも40年代あたりのものです。

リンクとしては最初のラバーマウスピースで、いわゆるフロリダスラントよりは遥か昔のマウスピースとなりますので、フロリダスラントとは全く別物のマウスピースです。

今回のものは箱付きで、歯形はあるものの、やすりの目がはっきり見えるほどテーブル側はきれいなコンディションです。

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開きは3*で60ですからセルマーのCよりも小さいですね。 後の時代では60は4*のサイズですから、この時代はサイズ感が違うのがわかります。

先端や中の作りは非常にきれいで、芸術的です。

この時代はラバーマウスピースは、メタルの下位版として安物扱いされていましたからこのマウスピースを使用している当時の写真はあまり見かけません。

今となっては中々使いにくいマウスピースですが、価値は上がってこれでも400ドル位します。

古い楽器に合わせるといいかもしれませんね???


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オットーリンク ラバー アルト アーリーバビット 7*

今日はアルトのアーリーバビットのラバー7*です。

アーリーバビットの定義はまちまちですが、元々はフロリダブランクをバビットが、、、というようなものを指していたように思います。

しかしラバーに関していえばはっきりとした見分け方がないでいで、Otto Linkの字がストレートになってから80年代入ったくらいのものまでアーリーバビットというようですね???

私が提唱したいのは、それらをひとくくりにアーリーバビットと呼ぶのでなく、

ややアーリーバビット
かなりアーリーバビット
めっちゃアーリーバビット

の三段階くらいに分けて呼ぶとイメージしやすいのではないでしょうか?

今回のものはめっちゃアーリーバビットです。

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めっちゃアーリーバビットのポイントとしては、

バッフル、
usaの字が小さいこと

あたりでしょうか?

さて、7*で75ですから、リフェイスされているということでしょう。
それゆえこの時代特有の鑢の目があまり見えません???

本来であれば90近い数字のはずですが、レールが太く見えるのはリフェイスのせいかもしれません。

usaの字が大きかったり、中に数字があったりすると、ややアーリーバビットに成り下がってしまいますが、これはリフェイスされていても元はめっちゃアーリーバビットの類であることは間違いないでしょう。

オリジナルであればメイヤーにはない丸みのある太い音がするはずで、メイヤーとは違った音色が楽しめるでしょう。

リフェイスとは書かずに、実測値で書くところがオークションの怖いところですね???

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