フラセル テナー 17万1千 プロトタイプ?
今日はフラセルの17万台のテナーです。
このあたりの楽器は、ジャズ用の楽器としては全く注目されずほぼ無視されているような楽器だと思います。
その理由としては、音はかなり明るく、音色でいえばシリーズ2でも同じようなことはできる。 特徴といえば、ちょっと楽器が軽いことくらい?
というわけで、現代の楽器のバリエーションとして考えたときに、ちょっと軽めで、でも、音の丸みもあり、、、というような中での選択肢の1つにになるような感じですね?
さてそんなわけで、今回の楽器はかなり厳しめの言い方をすれば、何の変哲もないシックス中期テナーですが、実はこの楽器ちょっとポストのねじの形が違ったりする、、いわばプロトタイプ的な楽器です。
リペアしている人でないと気付かないような微妙なねじの形の違いですが、他に見ないようなデザインになっています。
マークシックスは管体のデザインや、ネックのデザインなども頻繁に変更されているので、このような変更というか、新しいデザインのものがあること自体は全く不思議ではありません。
実際、プロトタイプ的仕様は多く存在しますし、シリーズ2でも変な部品ついているものってたくさんありますよね?
さて、問題は何故この機構が採用されなかったかです。
それは推測の域を出ませんが、やはり、メンテナンス的な問題、、、そして、音に対する影響の問題でしょう。
メンテナンス的には、締まり方が弱い、、とか、長持ちしない、、とか、そういうことが考えられますが、音質的には、私は大きな影響があるだろうと思っています。
だって、ネック止めるねじ一本代えたらあんなに音変わるんだったら、これらのねじいっぱい代えたら、結構影響出ると思いません?
劇的な変化ではないせよ、明確な違いは出るでしょう。 具体的には、 シャキッとした音になるか、抵抗が強くなってなんだか鈍くなった感じ、あるいは軽くて詰まるようなフィーリングが出た、、、など、の変化が出るものと考えられます。
まあ、それがいまいちな方向であったり、メンテナンス的な問題もあって、採用されなかったわけですね。
細かすぎて中々わからないレベルですが、一応プロトタイプでこんなものもあった、、、勉強しておきたいと思います。
tomosax.net
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