アメセル バリトン 6万3千9百 LowA
今日はアメセルバリトンの6万3千台です。
楽器購入の相談を受けているため、最近色々な人からよく聞かれます、、、”こういう状況なのでいい出物がでてますか?”。
残念ながら、、、”ほぼ何もありません”、、、ブログに書きたいものも皆無です、、、”と答えています。
アメリカなどでは、まだ地方でも感染が拡大し始めたこともあり、買い物すらままらない状況で、郵便局に行ったりすることも普段より難しいでしょうから、オークションなどの出品が低調なのもうなずけます。
さて、そんな中で出てきたのは、近年まれにみるコンディションの6万台LowA付バリトンです。 ほぼオリジナルのパッドも残っていて、このような状態の初期マークシックスバリトンを見るのは、久しぶりでした。
バリトンは、テナーに比べると少し遅れてシックスになり、テナー同様5万台あたりまではSBAに近い仕様となっていることが推測されますが、この6万4千ほどになると、5万5千よりは少しモダンになっているでしょう。
このあたりの楽器をそんなに並べて比べたことはないので、細かい違いを述べるのは難しいですが、8万台のバリトンと比べると、明らかにネックは細く長いですね。
セルマーはこのあたりはまだまだ細い音がしているので、コンパクトな小回りの利く音色がするでしょう。
そして、テナーなどにはあまり見られないかなり暗めの色ですね。
経験上かなりパサついた暗い音がするでしょう。 そしてやはり特筆すべきは、コンディション。
バリトンはテナーの4分の1、5分の1ほどの生産量であることを考えると、この楽器のコンディションがいかに優れているかがわかるでしょう。
近年まれにみる出物といいてもいいくらいのバリトンですが、やはりすぐに売れてしまいました。
事実、最近の楽器の買い方といえることは、出てくる前に売れる、、、ネットにあげる前に連絡が来ますから、いい楽器が欲しい人はほかの人が見る前に1っ歩早く連絡をもらうことが多いですね。
そして、もう一つ言えることは、オークションなどで出てくるものは、ハズレではないが超一級品ではない、、、ということです。超一級品は、出てくる前に売れてしまいますから、売れずにオークションに出回るものは1段劣ると考えてもいいでしょう。
事実ここ数年購入するケースは、あらかじめ探しているものを楽器屋に伝えて、他の人が見る前に抑えるケースがほとんどでした。 楽器を購入する場合には、欲しいものをピンポイントでしぼり、、そして、その中からさらにコンディションや機能でで絞るのが、いい楽器に巡り合うコツですね?
今回のバリトンも、6万台のこういうのを探している人には、この上ない出物だったことでしょう、、、
tomosax.net
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