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ニューヨークメイヤーのアルトの偽物

大体、偽物の傾向と特徴が分かってきたのですが、海外のオークションだけでなく、身近なところにもあるようですね。

 

さて、今回はアルトのニューヨークメイヤーのコピー品です。

おそらくですが、ほぼサイズは8MMで出回っているようです。

ニューヨークメイヤーのソプラノは4MMでした。何故、このような微妙なワンサイズだけなのかな、、、と思っていたら、、、おそらく、刻印が作れないからなのでしょうね? 型を取ってそのまま作るので、元の型を取ったマウスピースがアルトの場合は8MMしか持っていないでしょうね?

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まず、決定的な特徴はシャンクのネック部分にささる側の面が、きれいではない、、もしくはこのマウスピースのように欠けていたりします。

 

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2つほど穴が開いていますね? 型から抜くときにできたのでしょう。私の予想では、偽物のアルトのニューヨークメイヤーは8番でできており、シャンク部分にこのような穴が同じ個所に空いているだろうと思っています。


そしてもう一つの特徴は、刻印が薄い、、、型を取っていますから、コピー品はオリジナルに比べ、彫りが浅くなっています。

これはソプラノのニューヨークメイヤーでも同じです。

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そして、おそらくこの刻印の位置関係もすべての模造品で同じでしょう。

すなわち、テーブルの下ぎりぎりにこの刻印が打ってあることでしょう。その理由は、型抜きなので、この型を取ったオリジナルがそのようになっていると理解できます。

 

私が調べたうちでは、少なくとも数本このような8MMのニューヨークメイヤーが世界に羽ばたいていったようです。


このコピーをしている人は、もともと偽造コインを作っている人で、コインの型を抜いて模造品を作る才能にたけていてこのようなものを作っているようです。ですが、サックスのマウスピースにはあまり知識がなく、ニューヨークメイヤーなら5くらいを作ればよかったのに、何故か8というサイズをコピーしてしまったようですね?

いうまでもなくメイヤーブラザーズは相当数のコピー品が出回っていますが、ニューヨークメイヤーは飛躍的見分けやすそうですね???

 

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セルマー ソプラノ ソロイストの偽物

さて、偽物のビンテージマウスピースが2年近くにもわたり世界中に拡散していることが確認されましたが、その量といい品数は我々の想像を上回るほど多いかもしれません。


いろいろな情報をいただきますが、想像以上に色々な偽物が出回っているようです。

 

ソプラノはニューヨークメイヤー(その多くは4のサイズ)の偽物だけかと思ったら、ソロイストも出回っています。

まずはEの偽物、

202001316 202001314 202001312 202001311 202001315 202001313

オットーリンクなどに比べるとちょっと完成度が低く、材質が新しいのがわかりますね。

刻印もちょっときれいすぎて胡散臭いです、、、

 

そしてDの偽物、

 

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そしてテーブルスタンプの初期のソロイストもあります。

2020013130 2020013132 2020013133 2020013134 2020013131

 

これらの写真にはありませんが、この偽物マウスピースの特徴として、シャンクのふちがガタガタになっている傾向があります。


 

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へこんだような跡がありますよね?

 

おそらく型抜きをするときにできたのだと思います。

 

今後のために、これらの偽物についてはしばらく注視していきたいと思います。

 

tomosax.net

 

 

 

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