セルマー ソロイスト ソプラノ 1920年代 table B*
今日はセルマーの古いソロイストです。
セルマーのロゴは1920年中盤に現在のロゴになりましたが、それ以降色々なソロイストが登場しました。
マウスピースの形もさることながらマウスピースのオープニングの表記で古さがわかります。
今回のテーブルと書かれたものはその中でも最も古いものに属するタイプで、おそらく1920年代中期~後期のものと思われます。
ソプラノは当時は生産本数がかなり少なかったはずなので、かなり珍しいマウスピースです。
現代では改造してお尻の部分を切り取ったものも多くありますが、これは最初からこういう形だったことでしょう。
ラージチェンバーで音がまとまらずに丸く散った音がしそうですね。
開きはなんと35!!! 聞いたことのないサイズですが、ジャズで言うと64くらいがポピュラーですから、ほぼ半分の開きです。
おそらく息は全く入らず、ダブルリップでなんとか音が出るレベルでしょう。
すごいマウスピースですが、今から100年近く前ではこのようなものが当たり前だったわけですね。
そう思うとあと100年たったら100年後の人たちは今の私たちを見て”よくそんなの吹けるね、、、”と言っているかもしれません???
tomosax.net
| 固定リンク | 0
コメント