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キング スーパー20 テナー 29万8千台 最上級仕様

今日はキングスーパー20の第1,5世代の最上級仕様です。

キングは1.5世代になるとテーブルキーがセルマー仕様に改良されて、機能性が大きく増しますが、それに伴い今回のようなシルバーソニック+パールキー+ゴールドインレイのような豪華な仕様が製造されます。

アルトに関してはチャーリーパーカーの29万5千台で初めてこの最上級仕様が作られたそうですから、その後にすぐに作られた楽器ですね。

おそらくテナーの最上級仕様としてもかなり初期のほうです。

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1949年あたりの楽器ですが、ビバップ全盛の頃でまさにあの当時の音がします。

キングスーパー20もモデルによってマークシックス同様随分音が異なりますが、やはり初期のもののほうが音は相対的に丸くでますね。

やはりこの最上級仕様のものが音的にも太く、絶対無比な音がしますから、その意味でもこの楽器にはこの楽器にしか出ないサウンドがあります。


さらにシルバーソニックや楽器の設計の違いによってセルマーとは違った音の飛び方がするのも非常に魅力的です。

今ではセルマー一辺倒の時代ですが、この当時はキング全盛でセルマーとキングは同じくらいの頻度でみられるほどジャズの王道の楽器でしたから、セルマーとは違ったビバップの音を奏でるにはこの楽器しかありません。

昔はあまりこの最上級の楽器を見ることもありませんでしたが、最近はキングの出物も多くみられるようになってきました。

とても希少で、値段はセルマーよりもはるかにお買い得ですが、音色は同じかそれ以上のものが発揮できる素晴らしい楽器だと思います。


惚れ惚れするような見栄えですね?

 

tomosax.net




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