マークセブン プロトタイプ 20万5千
今日はマークセブンのプロトタイプです。
マークセブンは20万台からあるとは聞いていましたが、実際に見たのは初めてかもしれません。
大体フラセルで22万台くらいから5月の桃のようにちらほら出始めて、23万台で本格的に移行していきます。
アメセルはそれよりもやや遅く、23万7千あたりからセブンが出始めるように思います。
テナーよりはアルトのほうがやや先行しているイメージもあります。
さて、今回の20万台のマークセブンはそれよりもはるかに前で1972年製です。
まさにプロトタイプという仕様で、マークセブンでは全然ありません。特徴的なのは、キーガードのデザインが変なS字です。
このS字のキーガードは意欲的なデザインですが、ちょっとカッコ悪いですね? 何も考えずに見ると偽物ぽく私には見えます。
その他、ネックのプレートやベルとの接合の輪っかにも、セブンもマークとなっています。
ネックの形状のデザインはマークセブンらしく角度がついて太くなっていますから、このネックのデザインは割と早めに固まっていて、
セルマーのこのネックのデザインに対する情熱を感じますね?
その他、テーブルキーに謎のキーがついています。
どのような機構かは正確には見えないのですが、おそらく古いアメリカのサックスのように、Bbのキーの役割を果たすのだと思います。
しかし、すでにマークシックスに鳴れている人には無用の長物ですから、結果的に外されたのは納得できます。
この楽器はその当時、フランスのセルマー工場で購入されたもののようです。
ちょっと試作品で作ってみたものを誰かが買ったということで、ここから発売までにさらに数年かかっていることを考えると、このあとにキーのデザインが変わったりすることを加えたり、紆余曲折がいっぱいあったのがうかがい知れます。
とても面白い楽器ですね。
tomosax.net
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