アメセルアルト 9万8千7百2十
今日はアメセルアルトの9万8千台です。
やはりフィルウッズ系の音色を狙うならこの9万台あたりが最も候補に挙がるでしょう?
昔ニュースクールに通っていた時は、オーソドックスなアルトとしては9万あたりにニューヨークメイヤーをつけたような感じがアルトの音色だ、、、みたいな感じで数人の先生に、ほとんど強迫観念のようなものを与えられていたように今では思い返されます。
アルトの場合もちろん後期のアルトのほうが大きく鳴って使いやすいのですが、フィルウッズのようなフィーリングでなくズバッと鳴ってしまうのでいい音しないよね、、、初期の中でもやや鳴りが大きくなってきた9万台あたりを買いましょう、、、、というような潜在意識があって、このあたりの番台を多く試したように思います。
その場合9万台あたりだとキャラクターは申し分ないのですが、やはり高音の抜けを含めた鳴りの均一性はとても重要なポイントです。
9万台らしい深い色をしていますね。
パッドはオーバーホールされていてコンディションもよさそうですから、正当な音色の評価が出来そうです。
ラッカーがしっかり残っていることと、オーバーホールされているので音色はシャキっと鳴っていますね。マウスピースもメイヤーではなく現代のマウスピースを使っているかもしれません。
メイヤーを使えばもう少しそれらしい音にはなることでしょう。しかし、音色のキャラはちょっと弱いかなと思います。
一見高い音まですっと出ているように聞こえますが、ちょっと音程が上ずって、とくにD#あたりのパームキーの音が弱いですね。
このあたりの楽器は多少はしょうがないと思いますが、このデモ音源を聞く限りはちょっと機能的には弱そうです。
キャラも弱く鳴りの均一性も弱いので、ちょっとこの楽器は評価は低めということが言えるかもしれません。
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