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アメセル アルト SBA 5万1千台

今日はアメセルアルト のSBA5万1千台です。

つい最近まではここまで古いアルトはあまり注目を浴びることはありませんでしたので、比較的価格も落ち着いていました。

しかしここ数年で?アメセルの初期の楽器も少しずつ値が上がり、少し前のヴィンセントハーリング氏のようにややアメセルアルトに回帰するような動きも出てきているようです。

あるいは現代のアルトの音にやや飽き始めて古い音色に回帰するサイクルが来ているのかも知れません。

さて、そのようなときに、基本的にはアルトの場合はキングスーパー20が最もジャズらしい楽器でしょう。

あるいはセルマーに限っていうなら、フィルウッズの60年代のように8,9万台あたりのアルト、、、のサウンドか、今回のようにSBAのアルトが注目を集めるところでしょう。

SBAはパーカー、ポールデスモンド、スティット、フィルウッズなど多くの楽器に、(古い時代)のみに愛された楽器です。

今回は5万1千台で、1953年製の楽器です。

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典型的な5万台の暗い色をしていますね。

5万台と4万台の違いは、5万台が今回のような暗い楽器が多く音色も暗いものが多いです。

それゆえ枯れた感じのキャラクターがして、4万台は甘い音色が強く出ますね。

5万台のほうが楽器的に強くズバッとなる印象が強くなります。

さて今回の楽器はとてもきれいですが、ネックがつぶれていて残念ですね。
デモ音源があるので聴いてみましょう。
うーん、、、ややバリバリしていますね。


このような楽器は、ビンテージ楽器を通じてちらほらあります。

即ち6万台でも、7万台でもその時代の楽器らしくなく、バリバリ鳴ります。

この楽器の音は、音の広がり方や大きさはさておき、音色のキャラクターでは5万台のSBAの音色という感じではありません。
それは、1つには、調整の具合、、、この楽器はオリジナルパッドが多いそうですが、日本でオーバーホールするとこのような音色になりがちです。

そして、2つめにはこの楽器の反応が非常に優れているということです。それゆえ鳴りすぎて、キャラクターが薄くなっているわけです。

吹いていて気持ちいい楽器でしょうが、こういう楽器を使うとあまりビンテージを使う理由が薄まってしまいます。

すなわち、吹いていてすぐ飽きちゃうわけですね。
楽器の鳴り自体はいいので機能的には優れているのですが、私はこういう楽器はあまり勧めないようにしています。
楽器そのものの色が暗くてもこういう楽器もあるから、中々海外からは買いにくいんですよね、、、、


tomosax.net







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