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フラセル テナー SBA 3万4千9百

今日はフラセルのSBAのテナー3万4千台です。

一時期は中国人の爆買いによってあまり見かけなかったSBAですが、最近はいいものは表に出てこず関係者だけで流通しているせいか?あまりいいSBAをみかけることはありませんね?

余談ですが、昔よく楽器屋さんで見かけた爆買いのご一向様はあまり見かけず、旅行などで?ふらっと来た人が買っているパターンが多いみたいです???

さて、今回のSBAですが最初期に属する楽器で、1946年ごろの楽器です。

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まず、この時代のSBAはあまり人気がありません。


それは、低音の音程が管の短さの関係で高くなるので、機能的にアウトなわけです。

さらには初期のSBAはU字管の長さがまちまちで、それはLowBのキーガードとCのキーの位置関係でみるのですが、これは限界まで短い

ですね?

もちろんキーを下げて対処するやり方もありますが、これはちょっと厳しそうです。

すなわち、この楽器は低音がシャープする傾向がSBAの中でもかなり厳しいことが予測できるわけで、仕事ではつかえない楽器になります。

さらには、シルバープレートはそれなりにきれいなのですが、右手の親指のあたりが、シルバープレートの下が摩耗しているようにも見え、なんだかちょっと怪しいですね???

というわけでかなり難があるSBAで中々手を出しにくい楽器です。

初期のSBAは詳しくない人は手を出さないか、保護者のかた?と買いにいくのがいいかもしれません。


tomosax.net





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