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アメセル テナー SBA 4万9千台 彫刻なし?

今日は珍品です。

4万9千台のSBAですが、ネックにシリアルがうってあるのでアメセルらしいのですが彫刻がありません。

確かに後からネックにシリアルを入れたり、後からアメセル彫刻を足した”アメセル偽装”の楽器はたくさんあります。

この楽器はオリジナルのラッカーに見え、彫刻はありませんから通常であればフラセルの彫刻モデルのはずですが、ネックにだけシリアルがうってありアメセル仕様です。


もちろん偽装することも可能ですが、こんなに中途半端な偽装をすることは考えにくいですからシリアルは最初からあったのでしょう。

そしてラッカーの色も4万9千に一致していますから、まあアメセルということにしておきましょう。

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実際にアメセルかどうかは、U字管の接合部を見ればわかるでしょうから、判別はそんなに難しくありません。

さて、アメセルの彫刻なしバージョンはソプラノも含めていくつか見たことがありますが、基本的には彫刻があるものが大多数をしめているので大変珍しいですね。

ですが、彫刻があったほうがいいでしょうから、悪い意味で珍しい、、、ということができるかもしれません。

さて、見栄えはともかくコンディションは中々ですね。

デモ音源があるので聴いてみましょう。

「49xxx_selmer_sba_tenor.mp3」をダウンロード

これをいい感じと思った方は要注意です。

何故かというとパッドがかなり音が抜けているので音は相当暗めに聞こえています。

きちんと修理するともう少しバリバリした音がするでしょう。

それでも4万9千の音には変わりありませんが、あまりよく鳴る楽器というほどでもないようです。

値段は1万6千ほどでやや安めだったかもしれません。


tomosax.net





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