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アメセル アルト 14万2千1百

今日はアメセルのアルト、14万2千台です。

やはりアルトの人は、ただ14万台ということではなく14万何千か、、ということに非常に強いこだわりがある人が多いですね?

2千番台は14万台としてはやや弱いながらも、14万後期のような直線的な響きではなく、ややこもったようなモッとした響きが特徴です。

2千くらいだ暗い色をしたものもありますが、これはそんなに暗くないので、スバッとは鳴るでしょうが音の張りは後期よりは弱く、やわらかい音がするでしょう。


私はこの楽器は当たりの楽器だと思います。当たりだとどうなるかというと、同じくらいの番手よりも気持ちよく反応し、よく管が震えている感じがあるでしょう。
もしこの写真を見て私と同じ気持ちになる人は、今までビンテージの楽器を数百本吹いているような人であることが多いでしょう、、、


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コンディションはかなり良さそうですね。


音量は14万としてはさほどでもないでしょうが、それなりに強く鳴ってバランスがいいのが特徴ですね。ドジャズにも後期よりはこのあたりの番手のほうが向いているでしょう。

さて、私が注目したのは、材質、、、この楽器は非常に銅が多いことが見て取れます。
ラッカーが少しはがれているところが銅っぽい感じが見えるのと、特に以下の写真のEbのトーンホールでは
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青錆がついていて、この楽器が銅が多いことが見て取れます。
銅が多いということ楽器の重量も通常の楽器よりは重く感じるはずです。

ヤナギサワがブロンズモデルを作るように、銅が多いとよく鳴る楽器ができます。銅がすくないと軽く輪郭のあるパリッとした感じに鳴りますね。

私が今までいてきた楽器でずば抜けた反応、鳴りを持つ楽器は、この楽器のように銅の組成が多いものがほとんどでした。

この楽器も期待できそうだな、、、と思っています。
一度に一本の楽器しか吹けないので複数持っていてもしょうがないのですが、もし口が二つあってもう1本楽器が必要ならこういう楽器を買っていることでしょう。
www.tomosax.net

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