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アメセル ソプラノ 10万7千台 ボブシェパードさんの楽器

今日はソプラノの10万7千台です。
まず、この楽器には指掛けのところにマークシックスの刻印がありますが、彫刻はありません。

この時期のアメリカのソプラノでは、このように刻印のみ入った楽器が多く見かけられます。

アメセルのソプラノにも刻印がありますから、アメリカの工場経由で入ってきたものでしょうが、フランス組み立てに刻印を入れただけかもしれませんし、中途半端な楽器です。


さらには、色はかなり明るめにも見え、アメセルのアルト、テナーでもこういう色があるのでアメセルと同等である可能性もあります。


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何でもこの楽器はボブシェパードさんが使っていたそうです。

バークリーの教授としても有名な彼は、楽器マニアとしても知られています。もちろんソプラノもアメセルを多く吹いているでしょうから、その彼が使っていたということはそういうフィーリングがあるということでしょう。


ソプラノでは、アルトやテナーのように管体がひとつなので組み立ての違いはないので、底までフラセルとアメセルの違いは出ないように思われるかもしれませんが、それが大きな間違いです。

アメセルとフラセルの決定的な差は、やはりその材質にあります。楽器の重さも違うし、ラッカーが剥がれたところに見える銅が固まって入っているようなことはフラセルでは見られません。


私はソプラノでもアメセルとフラセルでは大きな違いを感じます。どんな違いか、、、聞かれると言葉では説明するのが難しいのですが、楽器の鳴りかたが違います。

なんというか、音の輪郭というか、、フラセルは中心に重心があるような重たい鳴り方をしますが、アメセルはカラッっとしているというか、、、音の質が違います。


もちこの楽器がアメセルであればそのようなフィーリングがあるでしょうから、わかりやすいでしょう。

ボブさんの裏書もありますし、お買い得かもしれませんね???


www.tomosax.net




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