キング スーパー20 アルト 34万6千9百 関係者用?
今日はキングスーパー20、アルトの珍品です。
キングスーパー20は激しくモデルチェンジをした楽器として有名ですが、細かくモデルで分けると6~7の段階に分けられます。
その中でも一般的なスーパー20のイメージといえば、第2、3世代あたりの比較的初期のビバップホーンでしょう。
今回は34万中期ですから1955~56年あたりの第三世代に入った直後の楽器です。
この頃はまだまだヴィンテージ性が高く、また音色はやや硬くなりつつあったにせよ十分にいい音色がする楽器であります。
本当はこの楽器もそういう意味で中々の楽器なのですが、シリアルは1955年だけど実際の楽器の形は第4世代のかなり後の楽器という、、、5桁のマークシックスなのに、セブンのキーがついている、、、みたいな楽器です???
この楽器はキングの従業員の人が息子のために買った楽器だそうです。
ということは、この楽器は、
①プロトタイプか、
②シリアルを打ち間違えただけか?、
③余った管体にあとで新しいキーワークをつけた、、、
のどれかになります。
キーワークはニッケルプレートでネックのソケットもシングルなので、どう考えても後の第4世代の楽器になりますが、驚くべきはそのコンディションですね。
オリジナルのパッドも完全に残っていて、ラッカーもほぼ完璧に残っています。
キングでこのコンディションの楽器はほとんど見かけることはありません。
珍品なだけでなく、コンディション的にもレア度が高いのでかなり面白い楽器ですね。
値段も新品のセルマーよりは遥かに安いので、面白い買い物かもしれません。
www.tomosax.net
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