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アメセル SBA バリトン 5万2千4百 LowA

今日はアメセルSBAのバリトンLowA付きの5万2千台です。

バリトンにLowAがついたのはSBAあたりからで、この5万2千台はLowAの楽器としてはかなり初期の楽器になります。

そもそもこの時代のSBAはBbまでの楽器が非常に多く、LowAというのはまだまだ実験的でみんな手を出しにくかったことでしょう。

LowAはコンサートCの音が出せるのはいいのですが、音色的にはBbよりはかなりこもって詰まった感じになるので、今となっては普通の音色もこの時代ではLowAを選ぶ人は少なかったことでしょう。

しかもアメセルですから、非常に珍しい楽器です。

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5万台はテナーやアルトは暗い色をしているものが多いですが、この楽器は色が明るいですね。

テナーではやはり低音の軽さが一番の評価の理由ですが、このバリトンも持ってみると現代の楽器よりも遥かに重さそのものが軽いことに驚くでしょう。

もちろん低音そのものも軽く吹ける半面、全体的にパワーがないという弱点もあります。

その意味では弱い楽器ということができるでしょう。

音色的にはマークシックスよりはちょっと丸さはあると思いますが、現代のマウスピースをつけてしまえばその辺の差はあまり感じないでしょうから、バランスをとるならもう少しあとの初期、中期マークシックスを好む人もいるでしょう。

希少性もあって値段的には、テナーと同じくらいの値段がついています。


www.tomosax.net


























 

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