フラセル SBA テナー 5万4千5百 アンラッカー
さて、最近は変にリラッカーしたものよりはアンラッカーにしてリラッカーなどと難癖がつけられないほうが高く売れるようで、そういう楽器を多く見かけますね。
実際、隅から隅までラッカーが剥げることは珍しく、どこかにはラッカーが残るものなので今回のような楽器は人工的にはがしてしまったことは間違いありません。
さて、そんなアンラッカーですがSBAのフラセルをアンラッカーにするとどんな音がするのか興味がありました。
5万台中期のアメセルなら暗いラッカーがついているので、基本的には暗めの音がしますが、SBAはややフォーカスした明るめでぼけた音がします。
加えてシリアル的にはほぼマークシックス直前なので、マークシックスとどのくらい違うのか興味がありました、、、
やはりフラセルもこの時代は結構不純物がありますね?
さてデモ演奏があるので聞いてみましょう。
「20161116-1.mp3」をダウンロード
完全にマークシックスに聞こえますね。
アンラッカーになったことで逆に音がフォーカスされて、アメセルとは離れてしまったように聞こえます。
5万代マークシックスともボアのサイズなどは変わらないようですから、やはりこのあたりのシリアルはほぼマークシックスと同じで、キーなどの管体への付属品の違いの効果が大きいという感じでしょう。
とはいえ、弱く吹くとモソモソしますから、十分にビンテージの音をしています。
おそらく目の前で聞くと、音の広がりは結構散った感じでしょう、、、
中々いい感じですが一つ大きな問題があります、、、
やはり楽器の寿命的なものはある程度短いと考えられることです。
いつ鳴らなくなるかもしれませんし、金属の錆による摩耗も大きいですね。
そういうつもりで短く楽しみたい人にはとてもいい楽器かもしれませんね???
www.tomosax.net
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