アメセル テナー ８万７千５百

今日は８万７千台のテナーです。

理由はわかりませんが、５，６万台同様値段が上がりつつある８万台ですが、やはり素直にブレッカー氏の影響が大きいのだと思います。

通常古いジャズでは６万台までが好まれますが、８万はそれよりも随分音がフォーカスしてしまっているので古い音色とは離れています。

６万台でなければ９万でもいいと思うのですが、ブレッカー氏の影響で特に８万台が注目されているのでしょう。

今回は氏の楽器よりはやや後の楽器で、９万台にかかりつつある楽器ですね。

９万台よりは８万台は軽めで、９万にいくと低音もドスっとくるので、その移行期のような楽器と考えればいいでしょう。

８万台は色々なキャラクターがありますが、これはかなり明るめですね。

サウンドも明るめでしょうし、氏の楽器とは少しイメージが異なる楽器でしょう。

参考音源がありますが、ちょっと暗めに吹いているので実際はもっと明るい音だろうと推測されますが、暗めに吹いてもハリがありますね。

低い音をちょっと強く吹いたときにこの楽器の本当のキャラクターが垣間見えます。

（デモ音源）
「vintage_selmer_pairs_original_lacquer_mark_vi_tenor_sax_serial_87578_saxquest_saxophone_shop_saxquest_onlineaudioconverter.com).mp3」をダウンロード

モソモソしていますが、９万台のような暗めの音はしていないので、もっとジャズ的なサウンドが欲しい人は９万に入ってからのほうがおもしろいかもしれません。

８万台は本当に色々なキャラクターがあって面白いのですが、買うときにはただ８万台だからとう理由で買うと難しいですね。

軽いフィーリングで明るめの音色でゴリゴリ吹きたい人にはいい楽器だと思います。

www.tomosax.net