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Drake レジェンドシリーズ スタンゲッツ

今日はドレイクのレジェンドコピーマウスピースシリーズのスタンゲッツです。

コニカの大きなスキャン施設でスキャンしてレジェンド達のマウスピースを再現するという製品ですが、知らない間に色々なモデルが出ています。

その中でもパーカーと並んで比較的初期に出たスタンゲッツモデルを吹く機会があったのでレビューしてみたいと思います。

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私が吹いたのは7*で実測107~108のサイズでした。

基本的には彼のスラントをコピーしているはずですが、サイズはオリジナルはこの大きさではないはずです。

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私の持っている明るめのスラントNoUSAと比べてみましたが、このゲッツモデルのほうがはるかに暗い音がしました。

確かに現代のマウスピースで意図的に暗い音しか出ないようなモデル、アイゼンとかああいうものに比べると相対的に明るいように思いますが、暗い音も出るし明るい音も出るということでコピーマウスピースとしては吹いていて楽しいマウスピースだなと思いました。

材質のせいで、スラントとは吹いたフィーリングは違いますが、音色はコピーマウスピースとしてはいい線をいっていると思います。

音の雑味というかザラットした感じもあって、リンクと聞き比べても違うけどどっちがどうとは思わないでしょう。

材質的にはランバーソンに近いように思います。 ちょっと強く吹いたときにはランバーソンのモデルのようなカキンとした音がしますが、ゲッツやりたい人はそういう吹き方はしないでしょうからそれは特に気になりませんでした。

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まず見て思ったのが、ティップが非常に細く作られており、レールの内側もきれいにくりぬかれています。

テーブルなどの精度はさておき、デザイン的にはかなりきれいですね。

バッフルは全くなく、チェンバーもかなり大きめに見えます。

スラントとしては初期のほうに属するようなデザインに見えます。

低音も非常に軽く吹け、吹きやすさ的にもかなりいいですね。

普通、こういうデザインのマウスピースは鈍いことが多いのですが、反応は速く吹きやすいマウスピースでした。

このデザインで作ると、そっくりそのままのデザインで吹きにくいマウスピースが出来上がるだけの悲しい企画になりそうですが、ゲッツのマウスピースのデザインの良さを感じさせながら吹きやすいマウスピースが出来たことにはそれなりの存在意義がありそうです。

リンクのビンテージラバーよりも暗い音色をしていますから、現行品としてはかなりいい線に行っているマウスピースでしょう。

スラントと比べると、、、気になることも多い人はたくさんいるかもしれませんが、コピーの精度の観点でなく、このマウスピースのいいところを肯定的に捕えると、面白いマウスピースだと思います。

ゲッツファンは必携ですね???





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