アメセル バリトン 8万2千 LowA
今日はアメセルバリトンの8万2千台です。
さて、マニアな皆さんに問題です。
これは難問の部類に入ると思いますが、このバリトンは(使用による磨耗を除いて)オリジナルのコンディションと違うものがあります。
さて、それはなんでしょう???
もちろん、パッドやレゾネーターが交換されていることではありません。
ネックもオリジナルです。
ヒント:この非常に狭い番台あたりではよく見られることが見られません。
ヒント:彫刻が、、、
この7万5千から8万4千台のあたりには、彫刻の上に2度めのラッカーがかけられていることが多いですね。
以下は7万9千のテナーです。
ラッカーにしみのようなものが見えますね。
バリトンの話に戻りますが、、、
オリジナルの彫刻の細さは普通であれば非常に繊細で二度目のラッカーでやや埋まっています。
恐らく彫刻の溝の錆びを防ぐ目的だったと思いますが、ひどいものになると2回目をかけすぎてひどいことになっているものも見たことがあります。
しかし重要なのは、2回目のラッカーをかけていてもオリジナルラッカーということです。
さて、このバリトンのおかしなところですが彫刻の線が太くなっていますね。
このバリトンのオーナーがわざわざ頼んで彫りなおしてもらったそうです。
通常であればこの番手でこのような線の太さの彫刻であれば、後から彫ったか、リラッカー後に彫りなおす事例がほとんどでしょうから、わざわざオリジナルのラッカーで彫りなおしているのは変な事例ですね。
この彫刻は、サックスの彫刻で有名なシェリルさんの手によるものだそうですが、彼女はやや彫刻が太いことで有名ですよね???
ですが、彼女がセルマーで彫刻を彫っていたということまでは知りませんでした。
その当時、、、に彫っていたということではないでしょうが、セルマーに勤めていたなら彫刻のデザインシートも持っているわけでかなり手ごわい存在です。
さて、皆さんはこの楽器の彫刻を見て違和感を感じましたか???
楽器的には軽くて渋い音がする良さそうな楽器です。
安めに買えるのでお買い得かもしれません。
www.tomosax.net
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