Dolnet Lucerne M70テナー
今日は変なサックスです。
私は時代に逃れに逆らってこのようなサックスを70年代でも作られていたことは知りませんでした、、、
さて、今日は70年代のDolnetのサックスです。
1880年代からのフランスのサックスメーカーのようで、老舗のメーカーです。
小さな工房で小数のみ作られてきたサックスで、レスターヤングもこのサックスを使っていたことがあるようです。
さて、今回のものは70年代のM70というモデルですが、キーの位置がオフセットで左手と右手用に場所が振られていません。
つまり、手が異様にやりにくいわけです。
これはサックスの歴史では、1940年代あたりには大体現代の楽器のようにやりやすく変更されているのですが、このメーカーは70年代でもまだこのような仕様のまま突き抜けていたようです。
手がレスターのようになっていますね。
ベルの位置も相当変な感じです。
面白いのは、この楽器は70年代の比較的近代の楽器なのに、70年代の楽器とは思えないような個性的な音がします。
キーもとても低いし、キーガードも変わっているし、全く違う設計なので違う音がするのは当たり前なのですが、同じ時代にマークセブンが作られていたと思うととても新鮮な気持ちになります。
残念ながらこのメーカーは1980年代半ばには生産が終了しているようですが、個性的な音が楽器のデザインのヒントが隠されているように思えてなりません。
参考音源があるので是非聴いてみてください。
www.tomosax.net
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