TM アーリーバビットコピー 新型
今日はテナーマッドネス、、というアメリカのサイトが作っているアーリーバビットのラバーコピーマウスピースの新作です。
このテナーマッドネスというのは、ランディージョーンズという人がやっていて特に販売者として有名な人です。 日本の楽器もここ経由で卸されて大久保あたりで売られていることもよくあったようです。
さて、そんな有名人の彼がアーリーバビット時代の型を使って、5年前アーリーバビットのコピーマウスピースを作りました。
それなりの評判で、割と話題にもなりました。
しかし作った当人たちに寄れば、本物よりは明るい音がして、製品の質も安定しなかったようですね。
そこで、彼らが新しいマウスピースを作ったわけです。
テナーマッドネスアーリーバビット2の頭文字をとって、TMEBⅡという名前だそうです。
面白いのは、この新しいマウスピースを作るにあたり見直した工程です。
その中で特に私が気になったのが材料です。
現代のマウスピースは、棒状の製品化されたラバーから切り出して作るのが主流です。
これだと削るだけでできますから安くつくわけですが、新しいマウスピースは昔と同じように型にはめてオーブンで焼いて?作っています。
これは非常に手間がかかり、冷えるまで型を抜けないですから時間もかかりますが、あえてそこまでやったと、、、。
こうすることで、ラバーに多少なりとも不均一さが出てマウスピースに個性、キャラクターのバリエーションが出るそうです。
そしてもう一点は、現代では利点としてあげられることの多いCNC(正確に切り出すコンピューター制御された機械)を使わず、完全に人の手で行ったということです。
私の印象では、CNCは正確ですがこれでやるとバキバキのカキンカキンになる方向に向きます。
昔のマウスピースが多少なりともゆがんでいることで、音の鈍さ、渋さ、暗さが出ることと思えば、やはりCNCは使わずに手で仕上げたほうがいいというわけです。
これだけでも大きな違いが出るはずですが、あえて現代と逆方向、とりわけオーブンで昔と同じように現代で作ったらどのようになるのか非常に興味があるところです。
リンク復刻版のスラントはちょっと明るい系ですから、それも含めてこのマウスピースがどのような立ち位置になるのか目が離せませんね???
www.tomosax.net
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