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アメセル テナー 8万4千 リラッカーをはがしたもの

今日はアメセル8万4千テナーです。

リラッカーされたものをもう一度剥がして、アンラッカーにしてあります。

最近こういう仕様のものが増え、中ではリラッカーを剥がしてあたかもオリジナルの使い込まれたものの様に販売しているものも見かけるようになりましたね。

ラッカーが剥がれる利点としては、音が暗くなり散るということが挙げられるでしょう。その反面、金属が錆びやすく物理的には長く使えないという欠点もあります。

とはいってもそれなりの期間は使えますから、最近のビンテージは高すぎるからリラッカーを安く買ってラッカーを剥がしてしまえばいい、、、と考える人も多いかもしれません。

今回の楽器はそのようにしたものですから、どんな音が出るか検証する1つの例として参考になるかもしれません。

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手にさびが付かないようにシルバープレートがかかっています。

写真をよく見るとわかるのですが、彫刻は消えかかっているし、シリアルのところのMade in Franceまでも相当薄くなっています。

剥がす時に金属も痛めたわけですね。

さて肝心な音のほうですが、、



マウスピースの影響もあると思いますが、かなりフォーカスされた音です。

ラッカーがはがされて反応は速いですが、音に艶がなくバリバリうるさいですね。

この音だけ聴くと、現代の楽器のアンラッカーとさして変わらないような気がします。

もちろん吹いた感じのフィーリングは、特に低音など現代の楽器よりはかなり軽いはずですが、この8万台に関しては音色の効果ではあまり良い方向に向いていないように思います。

ですが、これは一般的なことでなく、私の経験上は楽器による、、、ということです。

同じ8万でラッカーをはがしたもので、もっとモコモコいい感じのものもありましたし、あくまでもラッカーをはがす前のポテンシャル=キャラクターが非常に大事だと思います。

私はこの楽器は、ラッカーが付いていたときからバリバリフォーカスした音色が特徴の楽器で、ラッカーが剥がれることによって多少音がボケたにせよ、そのキャラクターはあまり変わらず強く吹いたときにはさらにバリバリするようになった、、、ということが起こったのかなと思うわけです。

ラッカーは剥がすにしても、もとの楽器の個性が重要なんだな、、、としみじみ思った楽器でした、、、




www.tomosax.net









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