コーン カーブドソプラノ A管
さて、今日は非常に珍しい楽器です。
1910年製のコーンカーブドソプラノのIn Aです。
1900年の辺りではコーンは、サックスをいろいろなキーで製作しようとしていたようです。
今回のAソプラノもその過程で実験的に作られたものです。
話はそれだけにとどまらず、歴史的な内容が絡んできます。
この楽器は1910年製ですが、このAソプラノは全部で6本作られたことがわかっています。
しかし同年にアメリカインディアナでは、コーンの工場が火災で焼失し、そのうちの4本は火災で焼けたそうです。 (1910年の焼け跡の写真も残っています。)
即ち、この楽器は6本の試作品の残った2本のひとつということになります。
ケースには6の文字がありますから、6番目ということでしょう。
ネックが長いのがわかるでしょうか?
ネックを長くすることで、キーをBbからAにしたようです。
ですが、そうしても音程は悪いようですね。
非常に面白い歴史的に価値のある楽器ですが、お値段はそうでもないようです、、、
www.tomosax.net
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