マウスピースの計り方 キースブラッドバリーさん Part1
今日は、マウスピースのフェイシングやオープニングなどの図り方について、キースさんに教えてもらいましょう。
キースさんは、Mojoマウスピースリフェイサーとしても知られていますね?
私も彼のリフェイスしたマウスピースを今までにたくさん吹いてきました。
そのキースさんが、マウスピースのフェイシングとオープニング、カーブなどについて語っている動画がありますので、ご紹介します。
まず、その動画はマウスピースのカーブについて、最初に記された本の紹介から始まります。
1939年の「Band Instrument Repair Manua」が彼の知る最も古い本だそうです。
フェイシングについてはあまり多くのことが書かれていないようですが、おススメだそうです。
1939年の時点では、マウスピースを測る測り方、金属のへらを入れてカーブを測るやり方は、セルマーが作ったといっています。
0.005、0.10、0.24、0.34、0,50という五本のへらで主にクラリネットの開きのカーブを測っていたようです。
ということは、古いマウスピースはカーブの精度が甘かったというのと、へらの厚みの割り振りが今と違うので、フェイシングのカーブも異なるということがよくわかります。
次は、リガチャーで有名なウィンスロウが別の器具を1997年に発売した紹介です。
私も欲しいですが、6,7年しか売っていなかったので、今はオークション以外では手に入りません。
彼はよりたくさんの厚みのへらを作ったらしいです。
そして、キースさんのへらです。
このへらの数が多いほど、正確にフェイシングカーブを設定できるわけです。
キースさんはへらをたくさん持っていますが、もっていないリフェイサーの人もいるわけで、持っていないとどのような問題が起こるか教えてくれるそうです。
次は、ガラスの測りをマウスピースに当てて、その間にへらを入れていきます。
しばらくガラスの測りの当て方について色々説明しています。
まず、最も薄い0.05のへらを入れてフェイシングの長さを測ります。
これ以上薄いへらがないので、実際はそれよりもやや長いフェイシングということになります。
いろいろな厚みのへらを入れて、どこでどの厚みがあるか調べていきます。
このマウスピースは、彼が知る有名な人がリフェイスしたようですが、0.49のへらを入れたときに、へらがまっすぐにならずに左が高くなっているのがわかります。
さらに、厚いへらを入れて、0.93のところでは、かなり大きなずれが見られます。
つまり、先端のほうは左右が全然対称でないということがわかります。
キースさんが思うに、これを元々リフェイスした人は、昔のスタンダードである0.50までの厚みのへらしかもっていなかったために、先端部分の厚みをより太いへらを使って均一に出来なかったと、、、。
仕方がないので、目分量で適当にやったために、先端部分が左右ずれてしまったと思われる、、、と言っています。
このマウスピースはバッフルが割りとあるので、先端部分が均一でないとピーピーいったりたりするでしょう。
次は、リードの形をした金属の板で、先端部分を見ています。
リードに見立てた金属でみると、左側がちょっと突き出ているのがわかります。
その結果左から息が漏れるでしょう、、、
それを修正するのに、バッフルをとって新しい薄いティップレールを作るそうです、、、
このように、マウスピースは一見均一に見えてもいろいろ問題があるようです。
貴方もへらとガラスのツールが欲しくなりませんか???
以下の動画で、すべて見ることが出来ます。
www.tomosax.net
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