アメセル アルト 8万9千
今日は8万9千台のアルトです。
楽器の鳴り、均一さなどの観点では、中後期のマークシックスが優れています。
しかし、ビバップという観点から鳴りを横に置いておくとすると、この8~9万台がジャズに向いていると思う人は多いことでしょう。
そのため、ジャズをする楽器としてはこのあたりの楽器も非常に人気があります。
先に述べたとおり、鳴りというファクターを置いておく代わりに、(ああいう)キャラクターというファクターを加えると、8,9万台もそれなりに優れた楽器です。
抜けきらない“モッ”としたこもった感じに、それなりにフォーカスした音色が特徴ですが、それもロングボーだから、、と考えるひとが多いようですね。
ボーというのはU字管の部分をさしますが、以下の6万台の写真と比べてみましょう。
左が8万台、右が6万台ですが、ピンクの線を引いた隙間の大きさが8万台のほうが大きいのがわかるでしょうか?
隙間が大きいということは、U字管が長いということになります。
このバランスが、キャラクターや特に低音の鳴りを変化させる要因と考えられますが、長いと低音がスバッといかなくなり、モワッとした音色になると考えられています。
8万代以降13万後半まではこのようなロングボーの楽器が中心になりますが、その中でもこの8、9万台がロングボーの楽器としてはバランスがとれていると評価されています。
今回の楽器は、コンディションは良くないのですが、それでも8000ドルあたりで売られていますね。
キングに興味がない?ビバップの人にはシックスのこのあたりの楽器からは目が離せないのですが、8、9万台もいろいろあって面白いですね???
www.tomosax.net
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