リガチャーの違い?
さて、今日はリガチャーについて述べてみたいと思います。
テーマは”同じ形なら同じか”?です。
ここに二つのリガチャーがあります。
左のきれいなほうは、今年の3月あたりに放出された1967年あたりのリガチャーです。
右のものもかなり古いビンテージリガチャーです。
2つともほぼ形は一緒ですが、まずあるものが全く違います、、、、
見てわかる人はマニアの域を超えて神がかっていますが、それはなんでしょう???
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正解は重さです。 写真で見てわかるはずはないですね???
左のワーリッツァーOEMマーティンリガチャーは、重さはかなり軽いです。
右の汚いほうはそれよりは重いです。
持ってみると、、、アレっ、、!、、、て思うくらい重さが違います。
肝心のサウンド、キャラクターですが、全く異なるもので、
左のワーリッツァーOEMマーティンリガチャーは、音もパリッとして軽くパワーもありませんが、それなりに吹きやすいです。
右の汚いほうは、重いにもかかわらずワーリッツァーのものよりも同じかそれ以上に吹きやすく、音の厚みがあり、より大きな音と落ち着いた音色がします。
二つはキャラクターは反対の方向を向いており、右のものは重いにもかかわらずよく鳴るわけです。
形が同じなのに、何故このようなことが起きるのでしょうか?
①材質
疑いの余地もありません。 マーティンの材質も67年頃でそれなりに優れているはずですが、材質が異なると大きな違いを生み出します。
②硬さ
金属の硬さは鳴り方の違いを生み出す大きなファクターです。
金属は叩かれると硬くなりますが、リガチャー作りでそのまま真鍮の板を切り張りしてつくっても、元の真鍮の製造工程でこのような差が生まれるでしょうから、同じ重さでも違う会社の真鍮を使うと鳴り方が違うでしょう。
サックス本体はプレスでガッチャんと作るのと、叩いて丸めて作るのとで鳴り方が違うのは当然ですね???
➂立てつけ
ねじを止める部分の半田付けの仕方、、、とでもいいましょうか。
きちんとつけるのとムラがあるような状態でも差が出るようです。
④ねじ
ねじの材質、、、とりわけ、ねじの硬さ一つでも大きく変化をもたらすようです。
靴を想像するとわかりやすいかもしれませんが、しっかりとしたひもできちんと止まった状態で走るのと、ちょっと伸縮性があるような弱いひもで走るのとでは、靴のフィット感が違いますよね?
硬いねじでしっかり止めるほうが、より明るくパチッと効率的に鳴るようです。
⑤ねじ山の間隔とねじとの大きさ
もうここまで気にすると病気と思われるかもしれませんが、設置面積の関係で振動が伝わる面積が変わるので、これも違いを生みだずファクターとなるようです。
結論
見かけが一緒でも、何も一緒にならない。
ということです。
Echo Brassという私の友達が作ったものは、何百万とかけて同じものになるように研究をしました.
何百万もかかったのは、見た目の形だけ似せても同じには全くならないためで、それなりにいいものをつくろうとすると手間がかかるようです。
安い中国製の?コピー品は、形しか似ていませんから、見た目だけではやはり似て非なるものですから、試さずに買うのはやめたほうがいいですね???
www.tomosax.net
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