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US Padless テナー 2万9千台

今日はセルマーのパッドレステナーです。

その名のとおり、パッドがないサックスでパッドの代わりにトーンホールのふちにゴムが付いています。

Eugene Sanderさんという人が発明したらしく、1941年あたりに非常に短い期間作られたサックスです。

その当時、パッドの皮が楽器の鳴りを悪くする、、、と考えたようで、いっそのことパッドをなくしてしまえばよく鳴るようになると考えたわけですね。

淵にゴムが見えますね???

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この楽器は70年代にリストアされているようでリラッカーのようです。

このゴムでパッドを完全に閉じるというのが物理的にかなり難しく、楽器の息漏れの弱点があったようです。

それに第二次世界大戦の影響も当時あってか?、この大発明サックスは、闇の中に葬られていきましたが、現代の技術ならいいゴムの材質でもっといいものが作れるかもしれません。

当時は無理だったかもしれませんが、今ならこのサックスも可能性があるかもしれませんね???

www.tomosax.net






















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コメント

パッドレス、確かに今の技術なら出来そうな気もします。
ヤナギサワなんかが食指を動かして開発してくれないかな。

ただ問題は莫大な開発費をかけて作ったとしても売れるかどうかですよね。(苦笑)

投稿: | 2014年10月11日 (土) 12時22分

コメントありがとうございます。

昔の楽器ならさておき、今の楽器でこれをやると鳴りすぎてバキバキいうのではないでしょうか?

さらには、サックスの音というものがこの数十年で、皮のパッドとしての音色が確立していますから、音色的にも今聞けば違和感があるでしょう。

そして、吹奏楽の人たちに楽器を買ってもらいたい日本メーカーの気持ちを考えれば、より吹奏楽的な楽器がいいわけで、新しい革新的なものは作りたくないのが本音ではないでしょうか???

投稿: tomo | 2014年10月13日 (月) 12時34分

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