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アメセル アルト 9万2千 Bowの長さについて

アメセルアルトの9万2千台です。

今回はbow(U字管)の観点から楽器について述べてみましょう。

まずbowの考え方ですが、簡単に言えばU字管とベルの長さの配分、、、について語られていると考えればいいでしょう。 

言い換えれば、U字管の長さが違うわけで、U字管の長さが長くなればそれだけベルのパーツが短くなる、、わけです。

Long Bow というのはU字管の部分が長いと考えて頂ければいいでしょう。
以下、上からLong, Mideum, Shortの順に並べてみました。

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デザインが少しずつ違うのがお分かりいただけますでしょうか?

マークシックスのアルトでは、このBowの長さに迷いが見られます、、、、

歴史的には、短いところからはじまり、、、ちょっと長くなって、めちゃくちゃ長くなって、最後にちょっと長いのに戻す、、、という流れになっています。

1つずつ見たわけではありませんので、その間にもちょっとずついろいろなことが起こっていることもあるでしょう。

一生懸命観察した人に寄れば、、、、Shortで始まったものが、7万初期ででMediumになり、8万後期でLongになって、13万後期でMedeium になるということです。

このMediumに戻った直後のいわゆる13、14万が人気が高いのは皆さんの良く知るところであります。

なぜこのようにデザインが変わるかといえば、やはり低音の鳴り方、反応でしょう。

LowCやLowBの位置関係も微妙に変わってきますから、この長さというのは振動の伝わり方などに大きく影響するんでしょうね???

これはテナーの話ですが、、ベルが短い、、、つまり、Long Bowのほうが反応がいいようです、、、しかし、ベルが短いのでBow以降の音、、BやBbがシャープするということもあるようです。

SBAの時代にはBowの長さが微妙に違うそうなので、そのあたりを注意して選んでいる人は多いでしょう。

アルトの場合は、理由はさておきLongだと鳴りや反応が悪く、Mediumがいい、、、、という意見が多いように思います。

それが、14万以降が機能的に優れている、、ということにもつながっているでしょう。

というわけで、U字管とベルの長さの関係は非常に重要です。

今回の楽器は9万2千ですから、Longになった直後辺りの楽器です。

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9万台らしい暗い色をしていますから、暗い音色がするでしょう。

ネックのラッカーはありませんので、そういう意味では艶がなくなって軽い広がった感じだと思います。

この楽器は、9万台ですがBowの観点からは8万中期とは大きく変化しているわけで、この楽器をお店で吹き比べるときには、8万中期のMediumと低音の音程やピッチの違いを特に気にして比べたいな、、、、というのが私の気持ちです???

もし10万と比べるなら、キャラクターや個体差的なものの違いが中心になるのでしょうか?

www.tomosax.com













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コメント

掲示板でロングボーの質問をさせていただいていた者です。
下記にもあります通り、やはりロングボーではlow Cの音程が低くなるようで、私も吹き比べた時同じような印象を受けました。

http://forum.saxontheweb.net/showthread.php?70818-Selmer-Mark-VI-Short-vs-Long-Bow

さて、鳴り方・音色の問題を優先することとし、13万以前のアルトで暗いラッカーのものを探すとした場合、このロングボーによる音程の問題も解消したものは難しいのでしょうか。
パワーも考慮すると必然的に9万~12万がターゲットとなり、そこら一帯は一通りロングボーになっている認識でよろしいでしょうか。

投稿: mark6 | 2012年11月22日 (木) 00時24分

mark6様

コメントありがとうございます。

>>>>>鳴り方・音色の問題を優先することとし、13万以前のアルトで暗いラッカーのものを探すとした場合、このロングボーによる音程の問題も解消したものは難しいのでしょうか。

まずそれがどの程度気になるか、、、という問題がありますが、マークシックス辺りの楽器はきちんと吹けば音程はきちんと吹けますので、何でもかんでも完璧なことを楽器に求めるのはナンセンスかもしれません。

なので、ロングボーでもなんでも、絶対的にということではなく相対的には、ピッチのばらつきはあるでしょう。

なので、13万以前でも特に吹く人はきちんとした音程で吹けるでしょう。

特定のところが低いのであれば、リペアマンに相談すればある程度は融通が利きますから、設計的な問題ではなく、やはりそれ以外の金属的な個体差でみんな選んでいると思います。

さらには、機能的、音程的なことを最優先事項に持ってくるのであれば現代の楽器のほうがいいでしょう。

>>>このロングボーによる音程の問題も解消したものは難しいのでしょうか

というわけで、どうしても気になる人は難しいと思いますが、難しくはないと思います。

>>>そこら一帯は一通りロングボーになっている認識でよろしいでしょうか。

あの人たちは?設計図などがあって作っていたわけではありません。 つまり、極論を言えば、毎回?長さが変わっているかもしれません?? なので、いろいろ長さがあるし、例外的に短いボウがあったりもするようですが、9万以降は基本的にはロングだと思っていただいていいと思います。

投稿: tomo | 2012年11月22日 (木) 11時09分

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