世界をリードする 技術と革新のヤナギサワ
さて、、、皆さんよくご存知のヤナギサワ
実は今サックス界をリードしているのは、ヤナギサワと言っても過言ではないでしょう、、、
皆さんが楽器屋で見る、あんなのも、こんなのも、、、、実はヤナギサワが最初にやって、後から真似された???ということが多くあります。
有名なところで言えば、、、
①世界初のデタッチャブルネックのソプラノ(S-880)
つい最近まで、ソプラノのネックは外れない、、、というのが常識でした。
なぜなら、ソプラノのネック部分は太く作る必要があり、、着脱式にするのは相当困難だったのです。
それを1985年に成し遂げました!!!!
そして、、、ソプラノにハイGを最初につけたのも私の記憶ではヤナギサワでした。
で、、それから随分後に、セルマーがシリーズ3というデタッチャブルのハイG付きの物を出しました。
②ブロンズブラス旋風
1998年に、今までにありそうでなかった銅の配合を多くしたブロンズ992シリーズなどを発売開始。
それから随分たって、セルマーやヤマハがブロンズ的ネックを発売し始めたのは言うまでもありません。
③ピンクゴールド旋風
1999年にはピンクゴールドをラインナップ!
実は世界ではまだあまり出回っておらず、日本国内だけで多くのものをモノを見かけますが、、、ピンクゴールドのセルマーのリガチャー、、、ネック、、、とか、、、これもヤナギサワが最初です。
④まだまだ挙げればキリがない!!!
日本で最初にソプラノ作ったのはヤナギサワ、
日本で最初のカーブドソプラノ、最初じゃないけど、総銀製の楽器を作り始めたこと、、、
そして、、世界で多分最初に、、、総金製の楽器をつくったこと、、、
音まとまるクンという重しをつくったこと、、
サムレストを金属にした、、、
ポイントは、後からセルマーなど他のメーカーが真似をしている、、、ことです。
シルバーソニックのシリーズ2,3もヤナギサワが作り出してから、、セルマーが随分後になって作りました、、、
つまり、、世界に評価されているから他に真似されるわけで、そのような革新的な影響を最もリードしているのはヤナギサワでしょう。
そしてこれが開発室、、、、
ここで、サックスが開発されているそうです、、、、全然研究室っぽくないので驚きました。
ここで色々な楽器を試作しているとのことでした。
こちら、、、現社長の柳沢氏です。
写真から人柄が伝わってきますが、、、この写真から受ける印象そのままの穏やかで優しく、ユーモアのある方です。
工場を見せて頂いたとき、長時間にわたってお話しさせて頂きましたが、、、、
私が言うのもなんですが(失礼を承知で言うと)、サックスに関しては非常に造詣が深い、、、というか、いろいろな実験をされている、、、、なんというか、、プレーヤーサイドの知見が非常に深い方でした。
つまり、ご自身で吹かれて、、多くのことを経験されているのが、非常に良く分かりました。
それは、ちょっとサックスをかじった、、、という程度のものではなく、、
この社長さんは、言うことがプレーヤー的なのです、、、、
楽器屋さんにいくと、、実際のフィーリングとは全然違うような見た目や誰かの又聞きのような話をされる、、、楽器屋さん的知識話、、、をされる事があるのは、プレーヤーの方なら経験が多かれ少なかれあると思うのですが、
つまり、、実際に自分で(相当)吹かれて、感じられてるお方なので、、、話していると、アメリカのミュージシャンかつマニアな人と話しているような、、、そんな感じです。
色々な革新もできるのも、非常に納得のいくところです。
というわけで、、、
世界をリードする、そして機械などの自動化を使わずその技術を有する職人的気質のヤナギサワは、日本の魂ということができるでしょう。
そして最後にひとつ!!!
衝撃の事実が!!!!
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
ヤナギサワはサックスだけの会社ではないです。
社名は??
柳澤管楽器株式会社
Yanagisawa Wind Instrument Inc.
つまり、、管楽器の会社であってサックスの会社ではないのです、、
即ち、、フルートも作っていた会社の名残りで、、柳沢管楽器になっているのです。
これには、戦後の歴史が関わっているのですが、つまるところ、、、欲を出してフルートを作った事もあるのです、、、、
と、、社長さんが教えてくれました、、、、
もしどこかで手に入ったら、、、ピンクゴールドでもかけて持ってたら、相当渋いと思いますよ、、、、、
次回は、日本を取り巻くサックス事情と、世界との違い、、、と述べてみたいと思います。(怒られるかな???)
www.tomosax.com
| 固定リンク | 0
「Tomo's idea (選び方など、、、、)」カテゴリの記事
- 石森管楽器 ウッドストーンねじついに発売!その気になる評判は?(2021.07.12)
- The Saxの巻頭ページに私が載ってしまいました、、ポッター先生の隣のページじゃなくてよかった、、(2021.06.16)
- コロナ渦のビンテージサックス市況(2021.04.20)
- 雑誌 The Sax 100号記念の特集ページにちょっと載ります(2020.03.28)
- ニューヨークメイヤーのソプラノ 偽物(2020.03.17)
コメント
こんな記事を見たらヤナギサワのバリトンが欲しくなってきました。
テナーはネックから二番管までシルバーの9930っていうのを持っていますが、右手のパームキーのEが高い場所についていて使いにくいんです。音はすごくしっかりしていて音程もセルマーよりいいんですが。
投稿: いちかわ | 2012年5月28日 (月) 09時54分
いちかわ様
コメントありがとうございます。キーはいくらでも直すことができるでしょう。クロッシュに相談してみたらいいと思いますよ。容易に変更できると思います。
投稿: tomo | 2012年5月29日 (火) 15時00分