初期型 Dukoff Super Power Chamber テナー D6
今日はDukoff氏を追悼して、初期型SPC(スーパーパワーチェンバー)です。
Dukoff氏はかなり早い段階から、1930年代あたりからプレーヤーとして活動し、また40年代にはマウスピースの製造を始めました。
そして70年代には、その後のサックスの音色に旋風を巻き起こすSPCモデルで、一斉風靡しました。
SanbornやBrecker(敬称略)を始め、サックスを聞けば80年代にはそのマウスピースの音色を聴かないことはない、、、というほど、世の中にはSPCの音があふれていました。
そして、そのマウスピースの系譜は、今も多くの他のマウスピースに引き継がれています。
今回のマウスピースは、製品化して大量に流通する前のおそらく試作的な、60年代初期に作られたSPCモデルです。
これがこの後、世の中のサックスのマウスピースに多大な影響を与えることになるマウスピースだと誰が予測したでしょうか???
この頃にはD6と書かれていますから、すでに原型となるアイディアは出来上がっていたわけですね、、、
しかし、60年代初期はまだジャズが勢いを衰えつつも幅を利かせていた時で、このマウスピースが日の目を見るには、Varitoneシステムやフュージョン時代の到来を待たねばなりません、、、
つまり、60年代に作ったときには、時代を先取りしすぎていて、当時の音楽にマッチするようなマウスピースではなかったわけです。
このマウスピースが70年代と大きく違うのは、材質ですね、、、
真鍮的な?通常の材質で作られていますから、後の鉛入りSPCのほうが乾いた音がして、この試作品マウスピースはそれよりもバリバリうるさくて抵抗も若干強いでしょう。
偉大なDukoff氏の功績に敬意を払いたいと思います、、、、
www.tomosax.com
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