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セルマー Radio Improved 1万9千8百

今日は古いセルマーです。

BAの一つ前のモデルで1934年製です。

昭和になおすと、昭和9年の楽器なので、その古さがわかるでしょう。

その当時の楽器は生産本数も少なく、今回のようなコンディションで出てくることは結構珍しいと思います。

作りは非常に簡素ですが、すでにBAの原型となるようなデザインも取り入れられて、少しずつ現代の楽器に近づいていく様が見受けられます。

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この時代の楽器のいいところは音色でしょう。

しかしそれ以外にも今の楽器にはないものがあります。

それは、反応の良さ、、です。

反応の良さといっても、跳躍したときのパームキーなどの反応ではなく、吹いたときの軽さや低音の鳴り方についてです。

古い楽器は材質もいいですが、ここまでくると作りが非常に簡素で楽器自体が軽くなっています。

その分、余計な重みがないので、反応が軽く、レスポンスが速いのです。

もちろん、それによってパワーなどが損なわれていることも確かですが、現代の楽器にはない、何か大切なものを私はこういう楽器には感じます。

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