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TM カスタム サックス

今までどれだけ台湾製のサックスを見てきたでしょうか?

今回はテナーマッドネスという、アメリカの有名なビンテージショップが作ったサックスです。

概要ですが、、、、部品を台湾に発注して、組み立てやラッカーがけ、彫刻などを自分達、、、、というかアメリカでやったわけです。


昔は台湾製というと、、、現地で全てを発注して、ほぼ出来上がったものをちょっと調整して、売りに出すのが主流でした。

まあカドソン、、、とか、イオ、、、とか、ポールモーリアとか、ケニーGサックスとか、、、。

以上は割とメジャーなものですが、世界には同様のものが、良し悪しは違えど五万とあります。

今回のものは、、

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SBA的な彫刻をいれたり、ロールドトーンホールだったり、キーを低めにセットしたり、、、ビンテージを意識したこだわりが感じられますね。

これは、有名な噂ですが、、、台湾にはサックスを作る町(集落)があって、そこでは、たくさんの家庭(世帯)が、サックスの部品を作っているようです。

つまり、、このようなサックスは、基本的には全て種類は違えど、同じような工場から部品がきているわけです。

人によっては、メーカーは同じでバリエーションがちょっと違うだけの、基本的には同じサックスだ、、、という人もいます。

小生としては、そうは思いませんが、台湾製のサックスには台湾製のサックスの音を感じ取ることができる、、という意味では、どこでどのように部品が処理されても、台湾製という大きなくくりがあるように思います。

小生は、台湾製の楽器には否定的ではありません。

安価で、非常にいいクオリティーの楽器は、十分にプレーヤーに恩恵をもたらしてくれます。

モノによっては、プロフェッショナルな要望を十分に満たすでしょう。

しかし、、、マークシックスと同等に、、、というのは、違和感を感じざるを経ません。

ビンテージと現代の楽器は別物です。

あのセルマーが、マークシックスから型をとって、リファレンスというものを作っても、やっぱり別物です。

つまり、、、マークシックスとは、別物で、同じ土俵に乗せてはいけないように思います。

マークシックスにはマークシックスの良さがあるし、現代の楽器には現代の楽器の良さがあるからです。

しかし、、、この台湾製の類の中には、、、マークシックスと同じ部品の形、、見た目が渋い、、、彫刻が豪華、、、と、、、何故か機能よりも、見た目にこだわったものが多いのも事実です。

見た目は違うけどマークシックスと同じようなフィーリング、レスポンスを再現
マークシックスのような、音色に幅のあるバリエーションを再現

とか、、、吹いてしかわからないことよりも、、、見た目ばっかり似せて、吹いたら台湾製の感じ、、、という楽器が非常に多いですね。

私も新しく出た、どれそれの台湾製サックスどう?、、、とよく友達に聞かれますが、、、こう答えます。

目をつぶって、、、、、、つまり、見た目にだまされず、、、、目をつぶって、純粋に音で判断するようにすると、その違いがよくわかる

と。

で、、、、ビンテージを再現とか、そういうことでなく、その楽器そのものの持つ良さを知るようにすると、、個性がわかって、判断の材料になる

と。


さて、話は戻りますが、、、今回のTMの楽器は、、、彫刻、、、そんなものどうでも良いです。
キーが古い楽器と同じような形、、、、、それもどうでもいいです。

管の接合をしっかり溶接しロールドトーンホールになっていますから、音の立ち上がりとか、反応、、、サブトーンのときの抵抗感とか、、、そういうので良し悪しを判断したいところですね。

その辺りには、十分こだわったみたいですから、そのあたりは楽しめると思います、、、

3900ドル、、、、、値段もなかなかですね。

ここからは難しいところですが、、、、3900ドルあったらマークシックス買えちゃいますから、、、、、その辺も非常に気になるところです、、、、、、、、、、

www.tomosax.com






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