魅惑のロールドトーンホール
サックスにはRolled Tone Holeというのがあります。
これは、サックスのキーがあたる穴の淵の部分のことになります。普通のサックスはただの金属の切り口ですが、昔の楽器、マーティンなどが有名ですが、パッドが当たるところが丸く外側に丸めてあります。
通常は、穴にこのような型を溶接する場合が多いですが、ポールモーリアなどは管から引き抜いて作っていたりもして非常に手がかかっています。
このようにロールドにすることによって、パッドがきちんと閉まるようになったり、音も随分変わるようです。
さて、最近の台湾製の楽器にはこのようにロールドにしたものが多く見られます。
台湾製以外では、KeilwerthのSX90Rあたりが有名です。
しかし、前にもご紹介したかもしれませんが、Keilwerthのロールドトーンホールは大変な事になっています。
詳しくは
http://www.shwoodwind.co.uk/Reviews/Saxes/Tenor/Keilwerth_sx90r_tenor.htm
に書かれているのですが、
以下にKeilwerthのロールドトーンホールがだめか、、、ということに詳細に検証されています。
次の写真を見ていただきましょう、、、
真っ直ぐじゃないのが一目瞭然です、、、
ほかにも、溶接の不具合や曲がりなどが詳細に検証されています。
しかも、一部の楽器ではなく、、、、年代にわたって、調べられています、、、、、全部だめなのですが、、、、
なので、Keilwerthのロールドトーンホールは全くだめ、、、、、というのが、そのサイトの結論ですが、、、、、、
最近の台湾製の楽器はどうでしょうか???
ちなみに、ロールドでなければ、やすり等をあてて、フラットにしたりすることも行われています。
台湾製のロールドトーンホールを見て、素直に喜べない理由を今日はご説明しました、、、。
www.tomosax.com
| 固定リンク | 0
| コメント (2)
| トラックバック (0)
最近のコメント