石森管楽器製 ネックスクリュー ねじ その3 〔結論編〕
以上、ねじを変えることに起こる事象について説明しましたが、なぜこのようなことが起こるのか考えてみたいと思います。
1.金属の比重の差
ねじは、銀など比較的重い金属で出来ています。
これをブラスにつけると、ブラスは軽いですからちょっと重たいものがつくことによって音が閉まったような、密度が重いようなそんな効果があわられると思われます。
逆に、ネックがすでにシルバーソニック、シルバープレートのような重い密度を保持している場合は、ねじの比重を付けたところで差はないのであまり変化はないと思われます。
逆に楽器が軽い材質で出来ているものほど、効果は大きいと考えられます。
金属が薄い安い楽器なんかにつけたりすると、さらに効果は大きいでしょう。
2.ねじのかみ合わせ
もともと、ねじなんてねじやサンに大量発注しているわけですから、NASAのロケットのに使う部品のような精密さはないでしょう。閉まればいいか、、、、みたいな感じのものなんだと思います。それが、かみあわせが良くなることによって楽器が良く振動するようになるのでしょう。 これは個体差があると考えられ、同じような別の楽器につけても微妙に効果が違う原因と考えられます。
3.音色の変化
楽器が鳴っているとき、振動が金属を伝わっていきます。 つまり伝言ゲームのように振動が送られて行きます。途中で、違うことを伝言する人がいたらどうなるでしょう? 最後まで違うことが伝わってしまいます。 音色がシルバーっぽくなるのは、ねじが途中でちょっと違うことを伝えるからだと思われます。 つまり、シルバーだよ、、って勝手に伝言のなかに入れちゃうわけですね。 なので私の予想では、このねじに金メッキをかければ、金メッキの音色が、、、、、つまり、ネックに金メッキをかけた場合を小さくしたような影響が見られると考えています。
4.振動のロス、パターンの変化
振動は先に述べたように伝言ゲームなわけですが、伝わるうちにちょっとずつ抜け落ちていきます。つまりロスするわけです。この石森管楽器製のねじは、そのロスが少ないように思います。 つまり、前に言われたことを正確に次に伝える人なのです。 これに対し、オリジナルのねじは、前に言われた人のことを、70%くらいしか伝えない、、、、例えば、りんごっていわれたら、りだけしかあってない、、、、みたいな感じでしょうか???というわけで、このねじをつけることで、振動が良く伝わり、抵抗が減り、フラジオも鳴りやすくなる、、、と考えられます。
<結論>
ねじは選ばなければならない
・材質
ねじはやはり金属の混ざり具合によって微妙に個体差があります。
それによって音色が変わります。私のものは特に銀的なものが大きかったのでしょう。
さらには楽器のコンビネーションによって、音色が変わります。
別の楽器で選んだものでなく、その楽器ごとに選ぶのがいいでしょう。
・かみ合わせ
ひとつひとつねじのかみ合わせが違います。
それによって、振動の仕方の良し悪しが変わります。
その楽器ごとに選びましょう。
・変わらない人
変わらない人は、材質的にネックやリガチャーがすでに(材質やメッキなどで)重量化されているので影響が少ないことによると考えられます。その場合は、振動の変化による吹きやすさというファクターを調べる事になりますが、高々ねじではそんなに変わらない場合もあるようですね。
いろいろ勝手に述べてみましたが、だまされたと思って試してみてください、、、、、
効果に驚く人のほうが多いと思います、、、、。
(終わり)
www.tomosax.com
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