OTTO LINK NY STM #9 DOUBLE RING テナー
今日は非常に珍しいものです。
NY時代、Tone Master直後の初期STMです。
もう散々ご説明したのでご存知の方も多いと思いますが、あえて説明すると、、、
オットーリンクは最初はNYのロングアイランドでやっていました。ところが1950年初頭に、フロリダに移ります。
マウスピースでいうとSuper Tone Masterの途中で変わるわけです。
今回のものはNYにまだいることに作られたもので、時代でいうバップ全盛の時代のものです。
一番の見分け方は、NY時代はテーブルにオープニングナンバーが打ってあることで、フロリダ時代になるとシャンクの横にオープニングナンバーが打たれます。
さて、この1950年初頭はまだ開きの大きいマウスピース使う時代ではありませんでした。
これは、それ以前のダブルリップや柔らかい音が時代の主流で、当時としては開きの大きいマウスピースでバキバキ吹くとうるさいと思われていたからだと思います。
そんなわけで、よくみかけるのは4,5,6あたりの大きさで、開きの大きいものは需要が少なかったので、そんなに見かけません。
で、今回のものは9です。
非常に珍しいサイズです。
今回は幸いにも中の様子まではっきりみることができますが、、、、
バッフルはほとんどついていません。
中の形は非常にスムースで、丸い音が出るような感じですが、容積自体はToneMasterほど
くりぬかれてはいません。つまり、そんなにもこもこした感じにはならないでしょう。
ということで、デザイン的にはやや控えめのサウンドです。
もちろんメタルで、開きが大きいのである程度は派手なサウンドがすると思いますが、エッジが立たない、落ち着いた音で大きく鳴る感じではないでしょうか?
非常に珍しいですね。
www.tomosax.com
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