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Gary Smulyanのマウスピース

今日は世界No.1バリトン奏者、ゲイリースマリヤン氏のマウスピースです。

ゲイリーはWoody Hermanのバンドを経て、Mel Lewisビッグバンドやバンガードオーケストラ、カーネギーホールジャズオーケストラ、Dave Hollandビッグバンドなどで活躍する文字通りファーストコールバリトン奏者です。
Press2

今回彼のマウスピースを詳しく見せてもらいましたので、ちょっとご紹介してみたいと思います。

モノはフロリダリンクのリフェイスされてバッフルがついたもの、、、、リフェイスしてバッフルをつけたのは、西海岸のなんとかっていうひとで、もう亡くなっているようです。

このマウスピースはもともと、そのリフェイサーがカウントベイシー楽団のバリトン奏者のためにリフェイスしたものですが、その人にとって大きすぎたのでゲイリーが買ったということです。

Gary1 Gary2_2 Gary3 Gary4
開きは135で、バンドレンの青箱の2半を使っているようです。

Gary5
写真の左に写っているようにすごい量のリードを持ち歩いています。

さて、金属の板を一枚張った感じで、奥のほうはそんなに持ち上がっていません。
手前だけ板を張っているので、ちょっとパワーが増して音が明るくなっているような感じなんでしょう。

さらに、背中のでっぱりは落としてあります。なんか違う?ってきいたら、軽くなってるかも?でもようわからん、、、、とのことです。

開きのでかいリンクに、ちょっとコシのあるリードをつけてばりばり吹くんですね。

彼が曰く、リンクのメタルは非常に吹きにくく、コントロールが難しいと言っていました。
彼自身使っているのですが、あまり人にはオススメしないようです。
ちなみに、写真に写っているようにバックアップでバンドレンのB95を持ち歩いています。
新しいV16は良かったよ、、、とも言っていました。

以下の写真は、都内某所でのレッスンの様子です。

Gary6

ゲイリー、太くていい音してました。
レッスン受けれた人たちは、音作りのための基礎練習や横でThadJonesのチャートなんか吹いてもらって非常にいい経験になったのではないでしょうか??

www.tomosax.com


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