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オットーリンク Reso Chamber テナー

今日はテナーのレゾチェンバーです。

レゾチェンバーは40年代~50年代初期のマウスピースで、短い作りとラージチェンバーなデザインで非常に暗い音がします。

コルトレーンも一時期使っていた時期がありますが、かなり使いにくいものなのであまり人気はありません。

この時代はまだ開きが大きなマウスピースを使う習慣がありませんので、当然4や5というものが多く見られ、現代的に使おうと探しても7以上はめったに見かけません。

そうなると当然リフェイスしたものが多く出てくるのですが、大きさを単に広げても同じデザインにはなりません。

フェイシングの長さ、カーブの形が、コントロールの面で非常に大きな要因となってきますがそれ以外の要因について今回は考えてみたいと思います。

というのも、バッフルです。

バッフルというのは、マウスピースの入り口辺りを指しますが、マウスピースを広げてみるとバッフルの状態はオリジナルに比べてどうなるでしょうか?

当然底が浅くなるので、バッフルはきつくなります。

バッフルがきつくなると、簡単に言えば明るい音になります。

で、今回のマウスピースを見て頂きましょう。

201006011 201006012 201006013

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7*くらいまで広げているらしいです。 テーブルの数字が消えているので元の大きさはわかりませんが、かなり広げているようです。

その結果、かなりバッフルがきつくなっています。 つまり、オリジナルの7*とは全然違う
デザインになっています。

このマウスピースのようにぎりぎりまで広げると、もし左右にゆがみがあった場合など修復することは不可能です。

削る容積がないのでそれ以上何も出来ないのです。

このように大きさを広げるとコントロールの面だけでなく、音色も大きく違うマウスピースになるので、大手術を受けたマウスピースはいくらKiller Pieceと書かれても手を出さないほうが得策です。

それなら、4くらいのままで自分の好きなように削れる可能性があるほうが、価値があるような気がします、、、、。

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