アメセル マークシックス テナー 15万5千
今日はアメセル15万5千テナーです。
通常はこのあたりの楽器はかなり明るい音がするので、13万以降からはキャラクター的に明るく華やかな音、、、というくくりで、5桁とは大きく区別されています。この楽器も、もともとはそういう傾向の楽器だと思います。
しかし、この楽器はラッカーがかなり剥がれてしまっていて、音はオリジナルよりは随分暗い音になっていると思います。 さらに吹奏感もかなり軽くなっているでしょう。
なんでもこの楽器の前の持ち主はエリックアレキサンダーで、しばらく使っていたようです。吹いていてとても気持ちの良い楽器なんだと思います。
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楽器の製造プロセスというものは実はたくさんあります。
金属を丸めて、切って、半田付けして、、、、、と、非常に多くの工程があります。当然たくさん作れば、うまく振動するものとそうでないものがいろいろ出来るわけで、よく振動して反応のいいものが出来のいいものになります。
この楽器はその中で出来のいいもので、たくさん使われることで非常に使い込まれた気持ちのいいが楽器になっているのかもしれませんね。
4900ドルなのでかなりお買い得な気がします。
www.tomosax.com
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コメント
いつも楽しみに読ませていただいています。
tomoさんの音楽・楽器・マウスピースに対する深い考察に、いつもうならされています。
私もアメセルテナー155000番台を3年ほど使っています。ホント155000番台前の方の番号ですが、この記事の個体と同じくラッカーもかなり落ちています。が、光の当たり方の違いなのか、落ちきっていないのか、もうちょっと暗く、緑がかった色合いとなっています。フルバンの方が長く使っておられたらしく、ボディの左側の方はかなりラッカーが落ちています。細かい修復跡もありますが長きにわたって吹かれてきたようです。
軽く音が出せ、跳躍もしやすい、という吹きやすさが気に入って愛用しています。習っている師匠からも「なんかアルトみたいだ」と言われています。
モソモソからバリッまで、幅広くだしてくれるのですが、一方で力むと一気にイヤなバリバリ音になってしまいます。この辺も吹き込まれた楽器の特徴でしょうか。
このページを読ませてもらっていると、「おお!ホ、ホシイ」と思うこともありますが、当分はコイツとつきあうと思います。
同じ番台の楽器で、ついウレシクなり長文となりました。これからも楽しみに読ませていただいています。失礼します。
hiroki
投稿: hiroki | 2010年5月 8日 (土) 09時34分
hiroki様
コメントありがとうございます。
>>>緑がかった色合い
銅の腐食が進んでいるのですね。ラッカーがないのでこれは仕方のないことですが、あまりひどいようですと気をつける必要があると思います。
>>>力むと一気にイヤなバリバリ音になってしまいます
一概には言えませんが、ラッカーがないことによる影響というよりは、いままでの使い込まれたことによる影響が大きいと思います。 ただ、軽い吹き心地で大きな音が鳴るのは演奏者にとっては楽なので、その辺は良い風にとらえてみてはいかがでしょうか?
一度そういう使い込まれた楽器を吹くと、もう新品には戻れません。 使い込まれた楽器には、何にも勝るこなれた反応があるからです。
なので、これからも大切にその楽器を使われてください。
投稿: Tomo | 2010年5月11日 (火) 15時45分