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SELMER MARK VI TENOR VARITONE アンプ

今日は珍品です。

小生がサックスを手にしたときにはこのようなものはもうすでに存在していなかったのですが、バリトン専用のアンプです。 バリトンといってもBaritone SaxのバリトンではなくVaritoneのことです。 英語的に発音するならべェァリトン、、ということで、向こうの人は区別がつくんですね。

さて、こいつはいったい何なんでしょうか?

実は私が生まれる前に、いろいろな歴史があったようです。

簡単にまとめると、

1960年代中盤あたりからセルマーが、あのセルマーが電気サックスを作ろう、、、ということをはじめたわけです。 つまり、ギターにエフェクターやら何やらつないでいろいろできるんやったら、サックスでもやってみよう、、、、と思ったんだと思います。

でもサックスって、穴がたくさんありすぎてベルのところにマイク持ってくると、低音時だけ音が大きくて、上の音は音が小さくて、、、、、全部のトーンホールに、マイクつけるのも大変だし、、、、、、、と試行錯誤してたわけです。

それで行き着いたのがこのVaritoneシステム。
Varitone1

ネックにバコーンと穴あけて、そんなかにマイク突っ込んで、右手あたりになんかコントローラーみたいなのがついてて、

というように、ギターのようにいろいろ音色を変えれるようになったのです。

それが70年代入ってでしょうか?
でも、サックスプレーヤーにしたらネックに穴あけるのなんて嫌だし、ベルのところにマイクつけてやっても十分、、だったんですね。

なので、一生懸命作ったけど、消えちゃった、、、、、そんな、エレキサックスの残骸、、、、ということがいえると思います。

さて、その”エレキサックス”を注文すると、上のような状態のサックスと、アンプがついてくるわけです。

今日は、そのアンプだけがオークションに出ています。
長年愛用してきた人にはスペアとしていいかもしれません、、、、、、。

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想像してみてください、、、、エレキサックス頼んだら、これ一式届くんです、、。
当時はさぞかし胸が弾んだことでしょう、、、、。

歴史に詳しく興味がある方はこちらをどうぞ、、、。
http://www.saxophone.org/varitone.html

www.tomosax.net

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