なぜ再現できない??? ラバー???
さて、なぜ現代の(ラバー)マウスピースは同じ材料を集めても昔のようにならないのでしょう?
よく現代最高の材料を集めて当時と同じ型をつかって作りました、、、、、とか目にします。
で、なんでそれでもダメなんですか?? とヤナギサワのS氏に聞いてみました。
”いい材料集めても混ぜていく過程がガラガラ機械で速くやっちゃうから層が厚いんだよね、、、、”
ということでした。
つまり、ラバーを作るとき、金属やらいろいろ混ぜて機械にいれてくるくる回すらしいのです。
(こんな感じの機械だと思います、、)
昔はこれを人がやっていたそうなのです。 というか、今みたいに機械でぎゅんぎゅんやらずにゆっくりやっていたと、、、。
そうするとどうなるか??
材料が混ざってゆっくり”層”が出来ていくようです。 つまり木でいうと年輪のようなイメージでしょうか?
ラバーっていうのは薄い層が何層もあつまってるような作りらしいです、、、。
これが人の手でやった昔のマウスピースは薄くて均一じゃない、、、と。
逆に機械でギューンと回すと、分厚い層が均一に仕上がって出てくるわけで、層が厚いが故に昔のラバーのように振動があまりよく伝わらないし、均一な故に味がちょっと無くなる、、、、、、、。
ケーキのミルフィーユみたいな感じなのでしょう、、、、。やはりコンビニで売ってるようないかにも機械でつくりました、、、というのと家で手作りしました、、、というのでは明らかに見栄えから違うのもイメージできます。
どうしても調べたい方はマウスピースの断面を切ってみてください、、、。 層が見えるはずです。
ワインの熟成の過程と同じでやっぱりじっくり時間をかける事がいいものを作る事の秘訣のようです。
もちろん現代でも再現できるとは思いますが、大量生産ベースの現代ではコストが数倍かかってしまうようで
新品のマウスピースが何十万もしては売れないわけで、これも現代の経済事情からは無理のようです。
小生は結構納得できたのですが皆様いかがでしょう??
www.tomosax.net
| 固定リンク | 0
「Tomo's idea (選び方など、、、、)」カテゴリの記事
- 石森管楽器 ウッドストーンねじついに発売!その気になる評判は?(2021.07.12)
- The Saxの巻頭ページに私が載ってしまいました、、ポッター先生の隣のページじゃなくてよかった、、(2021.06.16)
- コロナ渦のビンテージサックス市況(2021.04.20)
- 雑誌 The Sax 100号記念の特集ページにちょっと載ります(2020.03.28)
- ニューヨークメイヤーのソプラノ 偽物(2020.03.17)
コメント