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技術のヤナギサワ

さて、前回は総銀製のマウスピースを紹介しましたが、あの話は続きがありまして、、、。

あの時は友達について行っただけなのですが、ついついいろいろお世話になってしまいました。で、本当は銀だけしか用事はなかったのですが、帰り際に、、、、ありがとうございました、、と言いかけたところでS氏が”こんなのもあるよ、、、”と持って来られたのが、

ブロンズマウスピース

でした。 
ブロンズといっても992などの管体につかうものとは違うんですが、いずれにせよ新しい材質です、、。
銀の方はコストがかかるだけでまあちょっと高いくらいのマウスピースで作れそうですが、こちらのマウスピースは
削るのに硬すぎて三倍のコストがかかるということで、製品化は無理、、、となった試作品マウスピースです。

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メッキなどのフィニッシュはしていないのでこれで新品の状態です。  

で、どのような音がするか??

実はPeter Jessenもブロンズのマウスピース作ってましてブレッカーモデルを3、4本吹きましたが、それとは全然違うんです、、、。

なんというか、古い材質の音っぽい感じで艶っぽい音が出るんですよ、、、。

なんか、いい音がするマウスピースなのです。

といっても伝わりにくいのでちょっと練習してるときにデジカメで録ってみました。
楽器はマークシックスにJavaの3です。(デジカメなので30秒しかとれません、、、)

   

さすがにデジカメのマイクなのでハイが録りきれてなくてもそもそした感じにきこえるんですが、キャラクターはわかって頂けるのではないでしょうか?

そう、いわゆるバキバキガリガリしたメタルの音ではなく、明るいラバー的な響きな感じの音なのです。
スティットとかあんな感じでしょうか??? (そんなふうには吹いてませんが、、、)フロリダ初期のリンクのような感じです。パーカーをコピーしたときのイメージなんかにも合います。

もちろん吹きやすいですよ、、、試作品ですから、丁寧に作ってあります。

ただ吹きやすいマウスピースならいろいろあります、例えば、SRテクノロジーとかガーデラとか、、、、
バァ〜〜〜〜〜〜と鳴るタイプですね、、。

でも、このブロンズマウスピースは歌うマウスピースです。

つまり、メタルのマウスピースは明るい音に変換するような感じがあるのですが、このマウスピースは艶っぽいいい音に変換してくれ、息の反応が繊細で自然なのです。

これはアルトのみ一本つくられたのですが、テナーでつくったらいい感じになるんじゃないかな、、、、ってS氏にお願いしたら、この材質はもう無理、、、、大変、、、、、。

ということで完全にお蔵入り、、、です。アルトのみこれしかありません、、、、。

ヤナギサワにはこんなにいろいろな技術があるからこそ、ブロンズやシルバーソニック、、独自の設計などができるんですね、、、。

あと50年もすればヤナギサワの製品もきっとビンテージなってることでしょう、、、。

最後に、、マスターリンクのリガチャーつけてみました、、。

081020_091401

リンクみたいにみえません???

www.tomosax.net

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