Selmer Alto Series 1 セルマー シリーズ1
今日はシリーズ1アルトです。
アメリカではほとんどみかけませんが、ここ2、3年になってちらほら見かけるようになってきました。
おそらくその当時新品で買った人達がいらなくなって売りにだしているからだと思われます.
ビンテージとしては全く扱われておらずシリーズ2、3の中古よりも安いことから、最も買いやすい楽器ではありますが、裏を返せば最も人気がない、、、のかもしれません。
写真は35万台、、で1950ドル。 24万円、、といったところでしょうか。
コンディションの差はあれ、同じ店でシリーズ2の中古が2300〜2500ドルで売られていることを考えれば、ビンテージはおろか、少し低い地位でみられているかもしれません。
アメリカでは一般の人達は新しいものを欲しがる傾向があるので、今でも生産ラインにのっている2や3の方が人気が高いことは納得がいきますね。
という値段の説明はさておき、一体どのような楽器なのでしょう。
シリーズ2との機能面での大きな差はあまりないかもしれませんが、出る音のイメージは少し違います。
シリーズ1はシリース2よりもすこし、音の焦点が甘いです。 つまり、シリーズ2よりもベルの真ん中でガリガリしたぱっちりした感じが少なく、むしろ柔らかく暖かい感じです。
シリーズ2の方がいいという視点からみれば、音の中心がボケて、はっきりしないということになります。
そういう点ではより、古い楽器に近いわけでビンテージの音がするといえるかもしれません。
ピッチや楽器の鳴りは現代の楽器としては申し分なく、現代よりの楽器であることは間違いないですが、そのなかでもビンテージの面影を残す、、という感じでしょうか。
とはいえ、このような現代のセルマーのコンセプトに反するような楽器は他のメーカーからもたくさんでていますが、、、、、。
ということで、音は暗めですが、クラシックでもジャズでも両方いけるようなバランスのいい楽器だと思います。
シリーズ2、3のガリガリした感じはいやだけど、現代楽器がいい、、という人には値段的にも十分価値のある品物ではないでしょうか、、。
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