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 サックス 楽器 の 個性 について

すいません、しばらく忙しくしてました。  

さて今日は楽器の個性について書きたいと思います。 異論もあるとは思いますが、僕個人の考え方なのであくまでもそういう意見もあるというくらいに思ってもらえればと思います。

まず、誤解のないようにしていただきたいのは今までにも書いてきたことですが、人が使っていないメーカーを使えば個性的な音がでるということではありません。先日もメールを頂きましたが、周りがセルマーを使っている中で珍しいメーカーを使えば個性が出るというのは大きな誤解ですし、さらにはNY近郊でシリーズ2などのモダンセルマーを使っている人を見つけるのは結構大変です。

さて、今回は日本でも多いセルマーとヤマハをヤナギサワをアルトに限って僕なりの意見を書いてみたいと思います。 どれも、いい楽器で値段もほぼ一緒ですが僕の周りでも”名前”とらわれて選んでしまっていることが多いようです。

ヤナギサワ、、、、の音は、聞けば太い暖かみのある音ですぐわかります。これはとくにネックのボアが大きいことに寄りますが、昔でいうとキングのような太い音が特徴です。 さらには、ボリュームも大きいので、ビッグバンドなどの生のシチュエーションでは強みを発揮します。 さらに、僕が気に入っているのは材質に寄る音の変化が一番出ると思っています。現代の楽器は明るい音が出がちですが、ブロンズやシルバーの何種類にもわたるネックで自分の好みを調節できることが素晴らしく、ヤナギサワという範疇の中でいろいろ選択することができます。他のメーカーでもネックはブロンズやシルバーも出ていますが、僕の中ではヤナギサワがネックに寄る音色の変化の幅が広いような気がします。

セルマー(シリーズ2、3、)、、、、、は、明るいおとがします。ジャズな視点からすれば、かなりエッジーで直線的な音が飛んでいきます。 つまり、ホースの先をつまんで水を出すような、音の焦点があったしまったような、、レーザー的な音とでもいいましょうか、、、ヤナギサワのおとが広がって出て行くような感じとは対照的です。 つまり、ヤナギサワがバズーカのような感じであるのに対し、セルマーはライフルのようなかんじでしょうか。  暗い音色が欲しい場合も、ブラックのラッカーにすれば随分落ち着いた音になるようす。 僕のなかでは、突き抜けていくような音が欲しいとき、、つまり、ビッグバンドやうるさいフージョンバンドなどのソロイストてきな音を出すか、あるいは落ち着いたマウスピースで明るい華やかな音で軽やかに吹くのもいいと思います。 リファレンスは吹いたことないのでわかりません、、、、。

ヤマハ、、、、、、は、先日も書きましたが、聞いて判断するには一番わかりにくい音がします。と書くと、悪いように聞こえるかもしれませんがそのようなことはなく、逆に言えばいろいろな可能性があり、一番オーソドックスでいわゆるサックスらしい音がします。  つまり、最もマークシックスの発展系と呼ぶにふさわしい楽器だと思います。 マークシックスには、楽器のレジスターの不均一さや音の繋がりの悪さなど、たくさんの問題点がありましたが、それらを改良していくとこのような楽器になる、、というようなイメージです。なので、 音色の明るさ暗さは多少変わりますが、音色という点ではマークシックスに一番近く、Zなどはマークシックスを念頭においた音色がいちばん出しやすいようです。 ということで、すこし明るい音のするマークシックスということで、オールドセルマーを意識したスタイルにはとてもいいと思います。

ということですが、、、小生の中にははっきりした音楽の方向性がある訳で、別のひとが吹けば180度違う意見もあると思います。 大切なのは、名前や先入観にとわられず(お店の人の意見にもとらられず)、自分で確かめることだと思います。  さらには、その自分で確かめてわかったそれぞれの楽器の個性を引き出すことで、自分らしい音が確立していくわけで、 いかに素材を引き出すか、、、、、、何にでもいえることですね、、、、。

www.tomosax.net

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