フランス 後期 マークシックス
今日の一品は最後期フラセルマークシックスです。
シリアル番号が234904で、22万台のマークセブンもあることを考えるとかなり最後のマークシックスです。
5桁のマークシックスが音色という点で最も人気があるのは周知の事実ですが、機能的に最後期のマークシックスがいい、、という人が実は結構います。特にアルトに多いですね。というのも、初期マークシックスは上の音が細かったり、オークターブキーを押したときのC→D等の音色の変化が激しかったりという機能的な問題が多いのでそういう意味では後期のシックスが優れている、、ということです。楽器の鳴りやバランスの点で14万台がいい、、というのもよくわかりますがこれは案外好みの問題もかなりあると思います。14万台についてはまたの機会にして、機能的に優れた後期マークシックスに戻ります。
写真でわかると思いますが、この時代のフランスのシックスは何故かキーがシルバーになっているので一目瞭然です。テナーにも同じタイプのものがあります。理由は謎です。
さてこの時代のアメセルとフラセルの違いですが、もちろんどちらが良いということはないのですが、吹いた感じが違います。フラセルの方が立ち上がりが鈍いような感じですが悪い意味ではありません。逆に言えば、アメセルのほうが薄っぺらいのがさっとでていく感じでしょうか。もちろん悪い意味ではありません。裏をかえせば反応がいいのです。音色に関しても楽器個々によって違うのでなんともいえませんが、アメセルのほうが鼻をつまんだような暗いおとで、フラセルはそれよりも明るい暖かい感じでしょうか。あくまでも、個人的なイメージです。
繰り返しますが、どちらがいいということではなく好みの問題です。
そういう意味では、この最後期フラセルマークシックスでしか出せない音があるわけで、既存のもの違ったスタイルや音色が欲しいひとには注目の一品ですね。 日本では特に誰々が使っているからアメセルの14万台、、、とか誰が使っているから7万台とかいうのがとにかく多いので、そういう情報に頼らず自分のスタイルにを探す人には是非ためして頂きたい一品です。
www.tomosax.net
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